TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025115368
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024220685
出願日
2024-12-17
発明の名称
再生アクリル樹脂の製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
個人
,
個人
主分類
B29B
17/02 20060101AFI20250730BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】アルカリ水溶液の温度を低くするとともに、アルカリ水溶液中に浸漬する時間を短くしても、易接着層の除去率を高くすることが可能な再生アクリル樹脂の製造方法を提供する。
【解決手段】再生アクリル樹脂の製造方法は、易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法である。再生アクリル樹脂の製造方法は、易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含む。アクリル樹脂基材に含まれるアクリル樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、アルカリ水溶液は、界面活性剤を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、
前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、
前記アクリル樹脂基材に含まれるアクリル樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、
前記アルカリ水溶液は、界面活性剤を含む、再生アクリル樹脂の製造方法。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、
前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、
前記アクリル樹脂基材に含まれるアクリル樹脂は、ガラス転移温度が120℃以上であり、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が98重量%以上であり、
前記アルカリ水溶液は、界面活性剤を含む、再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記界面活性剤は、非イオン性界面活性剤を含む、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記アルカリ水溶液は、前記界面活性剤の含有率が0.08重量%以上3重量%以下である、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記アルカリ水溶液の温度が15℃以上60℃以下である、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項6】
前記アルカリ水溶液の温度および前記アルカリ水溶液中に浸漬する時間の積で表される処理パラメータが500℃・min以上5000℃・min以下である、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項7】
前記易接着層は、ウレタン樹脂を含む、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生アクリル樹脂の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、通常、液晶セルの両側に、2枚の偏光子が配置されているが、偏光子には、その表面を保護するために、偏光子保護フィルムが備えられている。偏光子保護フィルムとしては、アクリルフィルムが用いられることがある(特許文献1、2参照)。また、アクリルフィルムと偏光子との密着性を向上させるために、アクリルフィルムの片面に易接着層が形成される場合がある(特許文献3参照)。この場合、易接着層に接着剤を塗布することにより、偏光子保護フィルムが偏光子に接着される。
【0003】
近年は、材料の有効活用の観点から、フィルムの端材を原料の一部として用いて樹脂を再生する取り組みが行われているところ、易接着層を備えるアクリルフィルムにおいて、端材を原料の一部として用いて光学フィルム用の樹脂を製造する際には、易接着層が異物として残留することに伴い生じる光学フィルムの欠陥を防止するため、易接着層を除去する必要がある。
【0004】
ここで、樹脂からなる基材上に積層された、基材とは異なる樹脂からなる層(異質の層)の除去方法としては、例えば、特許文献4に、合成樹脂又はセルロース有機酸エステルよりなる基材から、基材上に設けられた異質の層を、105℃以上のアルカリ水溶液中で除去した後、基材からアルカリ水溶液を除去する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2023/238885号
国際公開第2023/238886号
特開2010-55062号公報
特開2001-310970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
易接着層を備えるアクリルフィルムの再生においても、特許文献4に記載の方法を適用することが可能である。しかしながら、アルカリ水溶液の温度が低く、アルカリ水溶液中に浸漬する時間が短いと、易接着層の除去率が低くなる場合がある。
【0007】
本発明は、アルカリ水溶液の温度を低くするとともに、アルカリ水溶液中に浸漬する時間を短くしても、易接着層の除去率を高くすることが可能な再生アクリル樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、前記アクリル樹脂基材に含まれるアクリル樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、前記アルカリ水溶液は、界面活性剤を含む、再生アクリル樹脂の製造方法。
【0009】
(2)易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、前記アクリル樹脂基材に含まれるアクリル樹脂は、ガラス転移温度が120℃以上であり、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が98重量%以上であり、前記アルカリ水溶液は、界面活性剤を含む、再生アクリル樹脂の製造方法。
【0010】
(3)前記界面活性剤は、非イオン性界面活性剤を含む、(1)または(2)に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社カネカ
剃刀の持手
1か月前
株式会社カネカ
結晶化促進剤
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
28日前
株式会社カネカ
バルーンカテーテル
13日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
8日前
株式会社カネカ
固体撮像装置用基板
1日前
株式会社カネカ
バルーンカテーテル
13日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
8日前
株式会社カネカ
反射防止層形成用組成物
10日前
株式会社カネカ
溶血素産生能の評価方法
2日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1か月前
株式会社カネカ
人工毛髪及び人工毛髪シート
9日前
株式会社カネカ
再生アクリル樹脂の製造方法
1日前
株式会社カネカ
積層体、およびそれを含む成形体
10日前
株式会社カネカ
カテーテル及びカテーテルシステム
29日前
株式会社カネカ
ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法
1か月前
株式会社カネカ
ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法
1日前
株式会社カネカ
ゴム組成物、ゴム製品、および空気入りタイヤ
28日前
株式会社カネカ
再生アクリル樹脂の製造方法およびアクリル樹脂フィルム
1日前
株式会社カネカ
高周波処置具
21日前
株式会社カネカ
光学フィルム、偏光フィルム、画像表示装置、及び液晶表示装置
10日前
株式会社カネカ
ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂発泡粒子の製造方法
1日前
株式会社カネカ
予兆検知システム、予兆検知方法、予兆検知装置、及び予兆検知プログラム
6日前
株式会社カネカ
二軸延伸フィルムの製造方法
今日
カネカケンテック株式会社
埋設型枠および埋設型枠の製造方法
6日前
株式会社カネカ
FormII型の還元型補酵素Q10結晶の製造方法
13日前
株式会社カネカ
ポリプロピレン系樹脂押出発泡粒子、押出発泡粒子成形体、及びポリプロピレン系樹脂押出発泡粒子の製造方法
16日前
株式会社カネカ
ポリプロピレン系樹脂押出発泡粒子、押出発泡粒子成形体、及びポリプロピレン系樹脂押出発泡粒子の製造方法
1か月前
株式会社エービーシー商会
太陽電池モジュールの固定構造及び固定方法
28日前
東レ株式会社
吹出しノズル
8か月前
豊田鉄工株式会社
金型
7日前
シーメット株式会社
光造形装置
7か月前
続きを見る
他の特許を見る