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公開番号2025115543
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010050
出願日2024-01-26
発明の名称水洗大便器
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 11/08 20060101AFI20250731BHJP(上水;下水)
要約【課題】本発明は、リム部の内周面を流れる洗浄水のエネルギー損失を抑制し、ボウル部全体を十分に洗浄することができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明は、洗浄水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器1であって、ボウル形状の汚物受け面18と、この汚物受け面18の上方に形成されたリム部20と、を備えたボウル部6と、リム部20に設けられ、リム部20の内周面20aに沿って洗浄水を吐水するリム吐水口10と、を有し、ボウル部6の前端部6aにおいて、平面視で、リム部20の内周面20aの曲率半径R2は便器本体2の外郭7の曲率半径R1よりも大きくなるように形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
洗浄水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
上記リム部に設けられ、上記リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水する吐水口と、
を有し、
上記ボウル部の前端部において、平面視で、上記リム部の内周面の曲率半径が便器本体の外郭の曲率半径よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする水洗大便器。
続きを表示（約 490 文字）【請求項２】
上記リム部の内周面は、平面視で、上記ボウル部の前端部が最小の曲率半径により形成され、このボウル部の前端部よりも後方側が最小の曲率半径よりも大きな曲率半径により形成されている、請求項１に記載の水洗大便器。
【請求項３】
上記ボウル部の前端部において、上記リム部の内周面は、平面視で、その下端部の曲率半径が便器本体の外郭の曲率半径よりも大きくなるように形成され、上記下端部よりも上方の曲率半径が便器本体の外郭の曲率半径とほぼ同じ大きさになるように形成されている、請求項１又は２に記載の水洗大便器。
【請求項４】
上記ボウル部は、上記汚物受け面と上記リム部の間に形成され、上記吐水口から吐水された洗浄水が旋回する棚面を備え、
上記汚物受け面の前端部の曲率半径は、平面視で、上記ボウル部の前端部における上記リム部の内周面の曲率半径よりも大きくなるように形成されている、請求項３に記載の水洗大便器。
【請求項５】
上記吐水口は、洗浄水が前方に向かって吐水されるように構成されている、請求項１に記載の水洗大便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、特許文献１に記載されているように、ボウル部の前端部が尖った外観意匠を有する水洗大便器が知られている。このような水洗大便器の外郭は、平面視で、前端部の曲率半径が小さくなるように形成されている。さらに、このような水洗大便器のリム部の内周面は、平面視で、外郭と同じ曲率半径になるように、前端部の曲率半径が小さくなるように形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－３２５０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載されているような水洗大便器においては、リム部の内周面の前端部の曲率半径が小さくなるように形成されているので、リム吐水口から前方に向かって洗浄水が吐水された場合、洗浄水が前端部を通過するときにエネルギー損失を受けて勢いが弱まり、ボウル部全体を十分に洗浄することができないという問題がある。
特に、特許文献１に記載されているような水洗大便器においては、水道から供給された洗浄水が１つのリム吐水口から吐水され、比較的少ない量の洗浄水が比較的大きな流速で吐水されるようになっている。このため、洗浄水が前端部を通過するときにエネルギー損失を受けるとボウル部全体を十分に洗浄することができないという問題が顕著に生じる。
【０００５】
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、リム部の内周面を流れる洗浄水のエネルギー損失を抑制し、ボウル部全体を十分に洗浄することができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の目的を達成するために、本発明は、洗浄水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、リム部に設けられ、リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水する吐水口と、を有し、ボウル部の前端部において、平面視で、リム部の内周面の曲率半径が便器本体の外郭の曲率半径よりも大きくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、ボウル部の前端部において、平面視で、リム部の内周面の曲率半径が便器本体の外郭の曲率半径よりも大きくなるように形成されているので、便器本体の外郭が小さな曲率半径により形成されていても、ボウル部の前端部におけるリム部の内周面を流れる洗浄水がエネルギー損失を受けるのを抑制することができる。よって、リム部の内周面を流れる洗浄水のエネルギー損失を抑制し、ボウル部全体を十分に洗浄することができる。
【０００７】
本発明において、好ましくは、リム部の内周面は、平面視で、ボウル部の前端部が最小の曲率半径により形成され、このボウル部の前端部よりも後方側が最小の曲率半径よりも大きな曲率半径により形成されている。
このように構成された本発明においては、リム部の内周面は、平面視で、ボウル部の前端部が最小の曲率半径により形成され、このボウル部の前端部よりも後方側が最小の曲率半径よりも大きな曲率半径により形成されているので、ボウル部の前端部におけるリム部の内周面を流れる洗浄水のエネルギー損失を抑制し、ボウル部全体を十分に洗浄することができる。
【０００８】
また、本発明において、好ましくは、ボウル部の前端部において、リム部の内周面は、平面視で、その下端部の曲率半径が便器本体の外郭の曲率半径よりも大きくなるように形成され、下端部よりも上方の曲率半径が便器本体の外郭の曲率半径とほぼ同じ大きさになるように形成されている。
このように構成された本発明においては、ボウル部の前端部において、リム部の内周面は、その下端部の曲率半径が便器本体の外郭の曲率半径よりも大きくなるように形成されているので、ボウル部の前端部におけるリム部の内周面を流れる洗浄水のエネルギー損失を抑制することができる。また、リム部の内周面は、下端部よりも上方の曲率半径が便器本体の外郭の曲率半径とほぼ同じ大きさになるように形成されているので、便器本体を容易に製造することができる。
【０００９】
本発明において、好ましくは、ボウル部は、汚物受け面とリム部の間に形成され、吐水口から吐水された洗浄水が旋回する棚面を備え、汚物受け面の前端部の曲率半径は、平面視で、ボウル部の前端部におけるリム部の内周面の曲率半径よりも大きくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、ボウル部は、汚物受け面とリム部の間に形成され、吐水口から吐水された洗浄水が旋回する棚面を備え、汚物受け面の前端部の曲率半径は、平面視で、ボウル部の前端部におけるリム部の内周面の曲率半径よりも大きくなるように形成されているので、棚面を旋回する洗浄水を汚物受け面に滑らかに流下させることができる。
【００１０】
また、本発明において、好ましくは、吐水口は、洗浄水が前方に向かって吐水されるように構成されている。
このように構成された本発明においては、吐水口は、洗浄水が前方に向かって吐水されるように構成されているので、吐水口から洗浄水が前方に向かって吐水される水洗大便器であっても、ボウル部の前端部におけるリム部の内周面を流れる洗浄水のエネルギー損失を抑制することができる。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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