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公開番号2025113718
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024008011
出願日2024-01-23
発明の名称柱梁接合構造
出願人株式会社フジタ
代理人個人,個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250728BHJP(建築物)
要約【課題】柱の側方に張り出すブラケットに木質梁が接合されてなる柱梁接合構造に関し、木質梁の端部が曲げモーメントを負担することを抑制もしくは抑止でき、ブラケットに対する取り付け性に優れた柱梁接合構造を提供すること。
【解決手段】柱10の側面11から張り出すブラケット20に対して、一対の木質梁40が隙間45を置いて併設されてなる合わせ木質梁30が接合されている、柱梁接合構造100であり、一対の木質梁40の間に、ブラケット20に載置される載置ブロック50が配設されて双方の木質梁40に接合され、載置ブロック50の下面51と合わせ木質梁30の端部44の下面41がブラケット20の上に載置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
柱の側面から張り出すブラケットに対して、一対の木質梁が隙間を置いて併設されてなる合わせ木質梁が接合されている、柱梁接合構造であって、
前記一対の木質梁の間に、前記ブラケットに載置される載置ブロックが配設されて双方の該木質梁に接合され、該載置ブロックの下面と該合わせ木質梁の端部の下面が該ブラケットの上に載置されていることを特徴とする、柱梁接合構造。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記一対の木質梁の端部の下方に凹部が設けられ、該凹部の下面と前記載置ブロックの下面が面一とされ、該凹部の下面と該載置ブロックの下面が前記ブラケットの上に載置されていることを特徴とする、請求項1に記載の柱梁接合構造。
【請求項3】
柱の側面から張り出すブラケットに対して、木質梁が接合されている、柱梁接合構造であって、
前記木質梁の左右の側方の一方に、載置ブロックが配設されて該木質梁に接合され、該載置ブロックの下面と該木質梁の端部の下面が該ブラケットの上に載置されていることを特徴とする、柱梁接合構造。
【請求項4】
柱の側面から張り出すブラケットに対して、木質梁が接合されている、柱梁接合構造であって、
前記木質梁の左右の側方に、一対の載置ブロックが配設されて該木質梁に接合され、該一対の載置ブロックの下面と該木質梁の端部の下面が該ブラケットの上に載置されていることを特徴とする、柱梁接合構造。
【請求項5】
前記木質梁の端部の下方に凹部が設けられ、該凹部の下面と前記載置ブロックの下面が面一とされ、該凹部の下面と該載置ブロックの下面が前記ブラケットの上に載置されていることを特徴とする、請求項3又は4に記載の柱梁接合構造。
【請求項6】
前記載置ブロックがコンクリートブロックであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の柱梁接合構造。
【請求項7】
前記木質梁の側面から留め具を側方へ張り出させ、該留め具を埋設するようにして後施工コンクリートにより前記コンクリートブロックが形成され、該コンクリートブロックと該木質梁が接合されることを特徴とする、請求項6に記載の柱梁接合構造。
【請求項8】
前記留め具が、ラグスクリューボルト、ドリフトピン、木ねじ、釘、ボルト、グルーインロッドのいずれか一種であることを特徴とする、請求項7に記載の柱梁接合構造。
【請求項9】
前記載置ブロックが木質ブロックであり、該木質ブロックと前記木質梁が留め具もしくは接着剤にて接合されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の柱梁接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱梁接合構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
RC(Reinforced Concrete、鉄筋コンクリート)製やS(Steel、鋼)製の柱、SRC(Steel Reinforced Concrete)製の柱、さらには木製の柱の側面から、RC製やS製等のブラケットを張り出させ、ブラケットに対して木質梁をボルト接合等により接合した上で、木質梁の上に例えばRC製や木製、鋼製の床版を載置する、建物構造が適用される場合がある。例えばRC製の柱は、現場により施工される柱の他にも、工場製作されて現場搬送され、現場にて組み立てられるPCa(Precast Concrete,プレキャストコンクリート)柱があり、後者のPCa柱を適用することにより、工期の大幅な短縮と品質に優れた柱梁接合構造を施工することができる。また、柱とブラケットの構成にも様々な種類が存在し、例えば、柱とブラケットが一体のRC製の構造や、上下の柱の間にブラケットを備えた仕口が介在する構成等を一例として挙げることができる。尚、木質梁に支持される床版も、現場にて施工されるRC製の床版の他に、PCa床版や木製床版等、様々な形態の床版が存在する。
【0003】
このように、梁に木質梁を適用することにより、環境影響への負荷低減を図ることができ、軽量ゆえに現場における梁のハンドリング製と施工性が良好になり、木材の醸し出す優れた外観意匠性が奏される。
【0004】
ここで、特許文献1には、木質柱と木質梁の柱梁接合構造が提案されている。この柱梁接合構造は、柱の仕口部に設けられた鋼製の柱側接合部材と、梁の材軸方向の端部に設けられた鋼製の梁側接合部材と、梁側接合部材の上端部を柱側接合部材に接合する接合手段と、梁側接合部材に作用する鉛直方向下向きのせん断力を柱側接合部材に伝達する伝達手段とを備えている。木質梁の軸端部には、梁側接合部材の梁側鉛直プレートが差し込まれる切欠部とドリフトピンが挿入されるピン孔が形成され、木質梁の軸端部の切欠部に梁側接合部材の梁側鉛直プレートを差し込み、ドリフトピンをピン孔に挿入することにより、木質梁の軸端部が梁側接合部材に接合されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-98952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の柱梁接合構造では、木質柱にボルト接合されている梁側接合部材を構成する梁側鉛直プレートが木質梁の切欠部に差し込まれ、ドリフトピンを介して相互に接合されている、剛な接合構造を有することから、木質梁の端部が曲げモーメントを負担することは避けられず、少なくとも曲げモーメントの負担を抑制する接合構造を提供するものではない。木質梁では、強度のばらつきが一般に大きいことや脆性的な破壊が懸念されることを理由として、設計上の安全率を大きく設定する必要がある。そのため、木質梁に入る荷重を限定することや不確実性を極力小さくするといった観点に基づけば、上記する曲げモーメントの負担を抑制することは極めて重要になる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、柱の側方に張り出すブラケットに木質梁が接合されてなる柱梁接合構造に関し、木質梁の端部が曲げモーメントを負担することを抑制もしくは抑止でき、ブラケットに対する取り付け性に優れた柱梁接合構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成すべく、本発明による柱梁接合構造の一態様は、
柱の側面から張り出すブラケットに対して、一対の木質梁が隙間を置いて併設されてなる合わせ木質梁が接合されている、柱梁接合構造であって、
前記一対の木質梁の間に、前記ブラケットに載置される載置ブロックが配設されて双方の該木質梁に接合され、該載置ブロックの下面と該合わせ木質梁の端部の下面が該ブラケットの上に載置されていることを特徴とする。
【0009】
本態様によれば、合わせ木質梁を形成する一対の木質梁が載置ブロックを挟んだ状態でブラケットの上に載置されていることにより、ブラケットの上に一対の木質梁の端部と載置ブロックを載置するだけであることから、ブラケットに対する木質梁の取り付け性が良好になり、このように木質梁が載置されている構成故に、木質梁の端部が曲げモーメントを負担することが抑制もしくは抑止される。
【0010】
さらに、一対の木質梁とこれらの間に配設されている載置ブロックのそれぞれの下面がブラケットに載置されることにより、一対の木質梁の下面のみが載置される場合と比較してブラケットに載置される部材の受圧面積を大きくすることができ、柱梁接合構造の設計において構造上の決定要因となり得る、木質梁のめり込み強度を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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