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公開番号2025117000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011618
出願日2024-01-30
発明の名称カーテンシールドエアバッグ装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類B60R 21/232 20110101AFI20250804BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の側突およびオフセット前突それぞれに対して、インフレータを改良することなく、前席の乗員および後席の乗員それぞれの保護を良好に実現することができるカーテンシールドエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】膨張展開状態において車両の前席FSの側方に位置する前席下側副チャンバ部24と当該膨張展開状態において車両の後席RSの側方に位置する後席下側副チャンバ部26とを有するカーテンシールドエアバッグ2を備えたカーテンシールドエアバッグ装置1において、前席下側副チャンバ部24にガスを供給する前側経路と後席下側副チャンバ部26にガスを供給する後側経路とを有する分配部8を備え、該分配部8は、カーテンシールドエアバッグ2の膨張展開状態において、前席FSのショルダベルトアンカBAの配設位置付近に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の側突時およびオフセット前突時それぞれにおいて膨張展開し、当該膨張展開状態において前記車両の前席の側方に位置する前席乗員保護チャンバ部と当該膨張展開状態において前記車両の後席の側方に位置する後席乗員保護チャンバ部とを有するカーテンシールドエアバッグを備えたカーテンシールドエアバッグ装置において、
前記前席乗員保護チャンバ部にガスを供給する前側経路と前記後席乗員保護チャンバ部にガスを供給する後側経路とを有する分配部を備えており、
前記分配部は、前記カーテンシールドエアバッグの膨張展開状態において、前記前席のショルダベルトアンカの配設位置付近に配置されていることを特徴とするカーテンシールドエアバッグ装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
請求項1記載のカーテンシールドエアバッグ装置において、
前記分配部における前記前側経路の入口は、前記ショルダベルトアンカの配設位置よりも車両の前方側で且つ下方側に配置されていることを特徴とするカーテンシールドエアバッグ装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のカーテンシールドエアバッグ装置において、
前記分配部における前記後側経路の入口は、前記ショルダベルトアンカの配設位置よりも車両の上方側または車両の後方側に配置されていることを特徴とするカーテンシールドエアバッグ装置。
【請求項4】
請求項1または2記載のカーテンシールドエアバッグ装置において、
前記前席乗員保護チャンバ部は、前記分配部に対して、車両の前方側で且つ下方側に位置しており、前記後席乗員保護チャンバ部は、前記分配部に対して、車両の後方側で且つ下方側に位置していることを特徴とするカーテンシールドエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両に搭載されるカーテンシールドエアバッグ装置に係る。特に、本発明は、カーテンシールドエアバッグの膨張展開動作の適正化を図るための対策に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1にも開示されているように、車両の側突時等において、乗員の側方(乗員に対して車幅方向の外側)において膨張展開することにより、乗員の頭部とサイドウインドウガラス等との接触を抑制するためのカーテンシールドエアバッグ装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-100682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の衝突形態として側突とオフセット前突とが知られており、車両の開発段階においては、これらの衝突試験も行われている。
【0005】
また、これら側突とオフセット前突とでは、車室内での乗員の挙動(特に頭部の挙動)が異なっていることから、本発明の発明者は、それらに応じたカーテンシールドエアバッグの形状の改良を進めている。
【0006】
具体的に、車両の側突時においてフロントサイドドアに側突荷重が入力された場合における乗員の特徴的な挙動としては、側突荷重が入力された側の前席の乗員の腰の位置が車幅方向の中央側に向けて移動し、それに伴って乗員の上半身が、頭部が車幅方向の外側に向かうように傾くことが挙げられる。このため、この車両の側突時には、前席の乗員の頭部がサイドウインドウガラスの下部やドアトリムに接触してしまうことが懸念される状況となる。この点に鑑み、本発明の発明者は、カーテンシールドエアバッグにおける前側部分(前席の乗員の側方に位置する部分)を下方に延長させるような形状の改良を進めている。以下、この延長部分を側突時前席乗員保護部と呼ぶこととする。
【0007】
一方、車両のオフセット前突時における乗員の特徴的な挙動としては、前突荷重のオフセット側の後席の乗員の頭部が車両前方に向かって車幅方向外側に向かうような動きが挙げられる。このため、この車両のオフセット前突時には、後席の乗員の頭部がサイドウインドウガラスの下部やドアトリムに接触してしまうこと(所謂、後席の乗員の頭部がカーテンシールドエアバッグの下側を潜り抜けてしまうこと)が懸念される状況となる。この点に鑑み、本発明の発明者は、カーテンシールドエアバッグにおける後側部分(後席の乗員の側方に位置する部分)においても下方に延長させるような形状の改良を進めている。以下、この部分を前突時後席乗員保護部と呼ぶこととする。
【0008】
このようにカーテンシールドエアバッグの形状を改良した場合、車両の衝突時、側突時前席乗員保護部および前突時後席乗員保護部それぞれにガスを流す必要があることから、カーテンシールドエアバッグの内部には分岐部(側突時前席乗員保護部および前突時後席乗員保護部それぞれにガスを流すための分岐部等)が多くなってしまうことになり、カーテンシールドエアバッグの膨張展開(乗員の保護機能が十分に得られるまでの膨張展開)が遅くなってしまうことが懸念される。
【0009】
カーテンシールドエアバッグの膨張展開完了時期を早める(乗員の保護機能が十分に得られるまでの膨張展開に要する時間を短縮化する)ための手段としては、カーテンシールドエアバッグの内部にガスを供給するインフレータの出力を高めたり、インフレータの本数を増加させたりすることが挙げられる。しかしながら、インフレータの出力を高めた場合には、膨張展開時におけるカーテンシールドエアバッグの内圧が高くなり、当該カーテンシールドエアバッグに孔が開いてしまう(所謂、目ズレによる孔開きが生じてしまう)虞があり、インフレータの本数を増加させた場合には、カーテンシールドエアバッグ装置のコストの増大を招いてしまうことになる。このように、従来技術にあっては、車両の側突およびオフセット前突それぞれに対して、前席の乗員および後席の乗員それぞれの挙動に応じた保護を良好に実現できるカーテンシールドエアバッグ装置を、インフレータを改良することなく(出力を高めたり本数を増加させたりすることなく)実現することはできていなかった。
【0010】
このような課題は、必ずしも前記側突時前席乗員保護部や前突時後席乗員保護部を有するカーテンシールドエアバッグ(一般的なカーテンシールドエアバッグに比べて分岐部が多いカーテンシールドエアバッグ)を備えたカーテンシールドエアバッグ装置に特有のものではなく、一般的な形状のカーテンシールドエアバッグを備えたカーテンシールドエアバッグ装置においても同様に発生する可能性はある。
(【0011】以降は省略されています)

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