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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025108114
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024001802
出願日
2024-01-10
発明の名称
タブリードの製造方法、タブリード、電気化学デバイス、電池及びキャパシタ
出願人
出光興産株式会社
代理人
弁理士法人平和国際特許事務所
主分類
H01M
50/178 20210101AFI20250715BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電気化学デバイスにおける密閉性を改善できるタブリードの製造方法、タブリード、電気化学デバイス、電池及びキャパシタを提供する。
【解決手段】第1主面及び前記第1主面とは反対側の第2主面を備えるリード導体と、前記リード導体の両端部を露出しながら、前記リード導体の前記両端部の間で、前記第1主面、前記第2主面及び両側面を被覆する樹脂部とを有するタブリードを製造する方法であって、前記樹脂部を形成する工程が、熱硬化性組成物を金型に充填することを含む、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1主面及び前記第1主面とは反対側の第2主面を備えるリード導体と、前記リード導体の両端部を露出しながら、前記リード導体の前記両端部の間で、前記第1主面、前記第2主面及び両側面を被覆する樹脂部とを有するタブリードを製造する方法であって、
前記樹脂部を形成する工程が、熱硬化性組成物を金型に充填することを含む、方法。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
前記熱硬化性組成物が、(A)下記式(A1)で表される構造単位を有するジ(メタ)アクリレート化合物、又は、下記式(A2)若しくは(A3)で表される化合物、及び
(B)熱重合開始剤を含む、請求項1に記載の方法。
TIFF
2025108114000013.tif
21
170
(式(A1)中、
V
101
は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12の2価の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5~12の2価の脂環式炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数2~30の2価の脂肪族炭化水素基である。
pは、平均構成単位数を表す。
pが2以上のとき、2個以上のV
101
は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
TIFF
2025108114000014.tif
21
170
(式(A2)中、
R
111
及びR
115
は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基である。
R
112
は、炭素数1~20のアルキレン基である。
R
113
及びR
114
は、それぞれ独立に、炭素数1~30のアルキレン基である。
n
112
は、0又は1の整数を表す。
n
113
は、0~30の整数を表す。)
TIFF
2025108114000015.tif
28
170
(式(A3)中、
R
121
は、炭素数1~6のアルキレン基である。
R
122
は、水素原子又はメチル基である。
n
120
は3又は4である。
n
121
は0~15の整数を表す。
n
120
が3である場合、Z
120
は、置換もしくは無置換の炭素数3~10の3価の脂肪族炭化水素基である。
n
120
が4である場合、Z
120
は、置換もしくは無置換の炭素数5~10の4価の脂肪族炭化水素基である。)
【請求項3】
前記樹脂部を形成する工程において、熱硬化性組成物が充填される前記金型に、前記リード導体の一部又は全部がインサートされている、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかの方法により製造された、タブリード。
【請求項5】
第1主面及び前記第1主面とは反対側の第2主面を備えるリード導体と、前記リード導体の両端部を露出しながら、前記リード導体の前記両端部の間で、前記第1主面、前記第2主面及び両側面を被覆する樹脂部とを有するタブリードであって、
前記樹脂部が熱硬化性樹脂を含む、タブリード。
【請求項6】
前記樹脂部が、熱硬化性組成物の硬化物により構成され、
前記熱硬化性組成物が、(A)下記式(A1)で表される構造単位を有するジ(メタ)アクリレート化合物、又は、下記式(A2)若しくは(A3)で表される化合物、及び
(B)熱重合開始剤を含む、請求項5に記載のタブリード。
TIFF
2025108114000016.tif
21
170
(式(A1)中、
V
101
は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12の2価の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5~12の2価の脂環式炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数2~30の2価の脂肪族炭化水素基である。
pは、平均構成単位数を表す。
pが2以上のとき、2個以上のV
101
は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
TIFF
2025108114000017.tif
21
170
(式(A2)中、
R
111
及びR
115
は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基である。
R
112
は、炭素数1~20のアルキレン基である。
R
113
及びR
114
は、それぞれ独立に、炭素数1~30のアルキレン基である。
n
112
は、0又は1の整数を表す。
n
113
は、0~30の整数を表す。)
TIFF
2025108114000018.tif
28
170
(式(A3)中、
R
121
は、炭素数1~6のアルキレン基である。
R
122
は、水素原子又はメチル基である。
n
120
は3又は4である。
n
121
は0~15の整数を表す。
n
120
が3である場合、Z
120
は、置換もしくは無置換の炭素数3~10の3価の脂肪族炭化水素基である。
n
120
が4である場合、Z
120
は、置換もしくは無置換の炭素数5~10の4価の脂肪族炭化水素基である。)
【請求項7】
前記樹脂部の組成が、前記樹脂部の全体にわたって均一である、請求項4~6のいずれかに記載のタブリード。
【請求項8】
請求項4~7のいずれかに記載のタブリードを備える、電気化学デバイス。
【請求項9】
請求項4~7のいずれかに記載のタブリードを備える、電池。
【請求項10】
請求項4~7のいずれかに記載のタブリードを備える、キャパシタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブリードの製造方法、タブリード、電気化学デバイス、電池及びキャパシタに関する。
具体的には、本発明は、電気化学デバイスにおける密閉性を改善できるタブリードの製造方法、タブリード、電気化学デバイス、電池及びキャパシタに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
正極、負極、電解液等が包材に封入され、正極及び負極の各々にリード線が接続された構造を有する電池が知られている(特許文献1、2)。リード線の一部は包材から外部に取り出される。このリード線はタブリードと呼ばれ、リード導体の一部の領域に、リード導体を挟むようにして互いに貼り合わされた2枚の熱可塑性樹脂フィルム(シーラントフィルム)によって形成されたシール材が配置された構造を有する。電池において、シール材は、包材とリード導体との間隙を密閉するように配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-7268号公報
特開2019-220295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2をはじめとする従来の技術には、電池等の電気化学デバイスにおける密閉性を改善する観点で、さらなる改善の余地が見出された。
【0005】
本発明の目的の1つは、電気化学デバイスにおける密閉性を改善できるタブリードの製造方法、タブリード、電気化学デバイス、電池及びキャパシタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意検討の結果、タブリードにおける樹脂部に熱硬化性樹脂を適用することにより、電気化学デバイスにおける密閉性を改善できることを見出し、本発明を完成した。
本発明によれば、以下のタブリードの製造方法等を提供できる。
1.
第1主面及び前記第1主面とは反対側の第2主面を備えるリード導体と、前記リード導体の両端部を露出しながら、前記リード導体の前記両端部の間で、前記第1主面、前記第2主面及び両側面を被覆する樹脂部とを有するタブリードを製造する方法であって、
前記樹脂部を形成する工程が、熱硬化性組成物を金型に充填することを含む、方法。
2.
前記熱硬化性組成物が、(A)下記式(A1)で表される構造単位を有するジ(メタ)アクリレート化合物、又は、下記式(A2)若しくは(A3)で表される化合物、及び
(B)熱重合開始剤を含む、1に記載の方法。
TIFF
2025108114000001.tif
23
170
(式(A1)中、
V
101
は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12の2価の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5~12の2価の脂環式炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数2~30の2価の脂肪族炭化水素基である。
pは、平均構成単位数を表す。
pが2以上のとき、2個以上のV
101
は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
TIFF
2025108114000002.tif
23
170
(式(A2)中、
R
111
及びR
115
は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基である。
R
112
は、炭素数1~20のアルキレン基である。
R
113
及びR
114
は、それぞれ独立に、炭素数1~30のアルキレン基である。
n
112
は、0又は1の整数を表す。
n
113
は、0~30の整数を表す。)
TIFF
2025108114000003.tif
28
170
(式(A3)中、
R
121
は、炭素数1~6のアルキレン基である。
R
122
は、水素原子又はメチル基である。
n
120
は3又は4である。
n
121
は0~15の整数を表す。
n
120
が3である場合、Z
120
は、置換もしくは無置換の炭素数3~10の3価の脂肪族炭化水素基である。
n
120
が4である場合、Z
120
は、置換もしくは無置換の炭素数5~10の4価の脂肪族炭化水素基である。)
3.
前記樹脂部を形成する工程において、熱硬化性組成物が充填される前記金型に、前記リード導体の一部又は全部がインサートされている、1又は2に記載の方法。
4.
1~3のいずれかの方法により製造された、タブリード。
5.
第1主面及び前記第1主面とは反対側の第2主面を備えるリード導体と、前記リード導体の両端部を露出しながら、前記リード導体の前記両端部の間で、前記第1主面、前記第2主面及び両側面を被覆する樹脂部とを有するタブリードであって、
前記樹脂部が熱硬化性樹脂を含む、タブリード。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電気化学デバイスにおける密閉性を改善できるタブリードの製造方法、タブリード、電気化学デバイス、電池及びキャパシタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一態様に係るタブリードの製造方法により製造されるタブリードの一例を示す平面図である。
図1における(ii)-(ii)線断面図である。
従来の技術に係るタブリードを、図2と同様の断面で示す図である。
樹脂部を形成する工程に使用できる成形機の充填装置の概略断面図である。
樹脂部を形成する工程に使用できる金型の概略断面図である。
熱硬化性組成物の粘度と時間との関係の一例を示す図である。
一実施形態に係る電気化学デバイスの概略構成について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のタブリードの製造方法、タブリード、電気化学デバイス、電池及びキャパシタについて詳述する。
尚、本明細書において、「x~y」は「x以上、y以下」の数値範囲を表すものとする。数値範囲に関して記載された上限値及び下限値は任意に組み合わせることができる。
また、以下において記載される本発明に係る態様の個々の実施形態のうち、互いに相反しないもの同士を2つ以上組み合わせることが可能であり、2つ以上の実施形態を組み合わせた実施形態もまた、本発明に係る態様の実施形態である。
【0010】
本明細書において、「置換もしくは無置換の炭素数XX~YYのZZ基」という表現における「炭素数XX~YY」は、ZZ基が無置換である場合の炭素数を表すものであり、置換されている場合の置換基の炭素数は含めない。ここで、「YY」は「XX」よりも大きく、「XX」と「YY」はそれぞれ1以上の整数を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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