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公開番号2025117363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012158
出願日2024-01-30
発明の名称全芳香族エーテルケトン樹脂粉体及びその製造方法、並びに多孔質成形体及びその製造方法
出願人ポリプラスチックス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 3/12 20060101AFI20250804BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い強度を有する多孔質成形体を成形し得る全芳香族エーテルケトン樹脂粉体及び多孔質成形体を提供する。
【解決手段】メディアン径(D50)が5~100μmであり、示差走査熱量計で測定される融点Tm1と結晶化温度Tcとの差(Tm1-Tc)が55℃以上である、全芳香族エーテルケトン樹脂粉体、及び該全芳香族エーテルケトン樹脂粉体を成形してなり、空孔率が20~60%である多孔質成形体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
メディアン径(D50)が5~100μmであり、示差走査熱量計で測定される融点Tm1と結晶化温度Tcとの差(Tm1-Tc)が55℃以上である、全芳香族エーテルケトン樹脂粉体。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
示差走査熱量計で測定される融点Tm1が345℃以上であり、融点Tm1のピーク幅が15℃以下である、請求項1に記載の全芳香族エーテルケトン樹脂粉体。
【請求項3】
ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、及びポリエーテルケトンエーテルケトンケトンからなる群より選ばれる1種以上の全芳香族エーテルケトン樹脂から構成される、請求項1又は2に記載の全芳香族エーテルケトン樹脂粉体。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の全芳香族エーテルケトン樹脂粉体を成形してなり、空孔率が20~60%である、多孔質成形体。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の全芳香族エーテルケトン樹脂粉体の製造方法であって、
メディアン径(D50)が5~100μmであり、示差走査熱量計で測定される融点Tm1が330~390℃である全芳香族エーテルケトン樹脂の微粒子を含有する粉体材料を、(融点Tm1-5℃)以上(融点Tm1+20℃)以下の温度、及び6~48時間の熱処理する工程を含む、全芳香族エーテルケトン樹脂粉体の製造方法。
【請求項6】
請求項4に記載の多孔質成形体の製造方法であって、
メディアン径(D50)が5~100μmであり、示差走査熱量計で測定される融点Tm1と結晶化温度Tcとの差(Tm1-Tc)が55℃以上である全芳香族エーテルケトン樹脂粉体を含有する材料を、350~390℃の温度、及び0.1~30MPaの圧力でプレス成形する工程を含む、多孔質成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、全芳香族エーテルケトン樹脂粉体及びその製造方法、並びに多孔質成形体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂粉体を成形してなる多孔質成形体は、樹脂粉体を、粉体同士が重なり合う界面に空隙が残った多孔質の状態で熱処理して固めた成形体である。そのような多孔質成形体は、フィルター、吸音材、含浸材、塗布材、医療関連部品、情報関連部品及びエレクトロニクス部品等の種々の用途に用いられている。ところが、エンジニアリングプラスチックの多孔質体の事例は少なく、上市されているのは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等である。PEKK及びPEEKの多孔質体は上市されているものの、成形可能な樹脂温度範囲である成形ウィンドウが狭く、難成形性であることから、2次元の板状物の成形は可能であるが、3次元の多孔質体の成形は困難であった。
【0003】
一方、特許文献1には、ポリアリルエーテルケトン(PAEK)粉末の製造方法について開示されている。しかし、当該ポリアリルエーテルケトン(PAEK)粉末は、三次元物体を層状に製造する方法に使用するものであり、ポリアリルエーテルケトン(PAEK)の多孔質体を製造するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-523364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その課題は、高い強度を有する多孔質成形体を成形し得る全芳香族エーテルケトン樹脂粉体及びその製造方法、並びに高い強度を有する多孔質成形体及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決する本発明の一態様は以下の通りである。
(1)メディアン径(D50)が5~100μmであり、示差走査熱量計で測定される融点Tm1と結晶化温度Tcとの差(Tm1-Tc)が55℃以上である、全芳香族エーテルケトン樹脂粉体。
【0007】
(2)示差走査熱量計で測定される融点Tm1が345℃以上であり、融点Tm1のピーク幅が15℃以下である、前記(1)に記載の全芳香族エーテルケトン樹脂粉体。
【0008】
(3)ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、及びポリエーテルケトンエーテルケトンケトンからなる群より選ばれる1種以上の全芳香族エーテルケトン樹脂から構成される、前記(1)又は(2)に記載の全芳香族エーテルケトン樹脂粉体。
【0009】
(4)前記(1)~(3)のいずれかに記載の全芳香族エーテルケトン樹脂粉体を成形してなり、空孔率が20~60%である、多孔質成形体。
【0010】
(5)前記(1)又は(2)に記載の全芳香族エーテルケトン樹脂粉体の製造方法であって、
メディアン径(D50)が5~100μmであり、示差走査熱量計で測定される融点Tm1が330~390℃である全芳香族エーテルケトン樹脂の微粒子を含有する粉体材料を、(融点Tm1-5℃)以上(融点Tm1+20℃)以下の温度、及び6~48時間の熱処理する工程を含む、全芳香族エーテルケトン樹脂粉体の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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