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公開番号
2025117513
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024112236,2024012156
出願日
2024-07-12,2024-01-30
発明の名称
電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物
出願人
サカタインクス株式会社
代理人
弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類
C09D
11/101 20140101AFI20250804BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】充分な「水幅」適性を有する活性エネルギー線(好ましくは、電子線)硬化型のオフセット印刷用のインキ組成物を提供すること。好ましくは、活性エネルギー線硬化型インキ組成物としての各種性能、例えば、硬化性、被印刷体への密着性、ラミネート適性が高いインキ組成物を提供する。
【解決手段】ケトン樹脂(A)と、(メタ)アクリレート化合物(B)と、体質顔料(C)と、を含む、電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物であって:前記電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物は、水を含まないか、又は前記インキ組成物に対して3質量%以下の水を含み;かつ前記電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物は、光重合開始剤を含んでいても含まなくてもよく;前記体質顔料(C)の含有量は、前記インキ組成物の全質量に対して0.1質量%以上10質量%以下であり、前記ケトン樹脂(A)が、ケトンとホルムアルデヒドとの縮合によって得られる樹脂、またはその水素添加物である、電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ケトン樹脂(A)と、(メタ)アクリレート化合物(B)と、体質顔料(C)と、を含む、電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物であって、
前記電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物は、水を含まないか、又は前記インキ組成物に対して3質量%以下の水を含み、かつ
前記電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物は、光重合開始剤を含んでいても含まなくてもよく、
前記体質顔料(C)の含有量は、前記インキ組成物の全質量に対して0.1質量%以上10質量%以下であり、
前記ケトン樹脂(A)が、ケトンとホルムアルデヒドとの縮合によって得られる樹脂、またはその水素添加物である、電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記体質顔料(C)が、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、及び珪酸マグネシウムからなる群から選択される1種以上と、二酸化珪素と、を含む、請求項1に記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
【請求項3】
前記ケトンが、芳香族系ケトン、脂環族系ケトン、脂肪族系ケトンから選ばれる1種以上を含む、請求項1に記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
【請求項4】
前記(メタ)アクリレート化合物(B)が、アルキレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、及び、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド変性グリセリン(メタ)アクリレート、大豆油変性アクリレート、ウレタンアクリレートからなる群より選ばれる1種以上の多官能(メタ)アクリレート化合物を含む、請求項1又は2に記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
【請求項5】
表刷り用である、請求項1又は2に記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
【請求項6】
ラミネート用である、請求項1又は2に記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
【請求項7】
基材と、印刷層と、接着剤層と、シーラント層と、をこの順に含むラミネートフィルムであって、
前記印刷層は、請求項1又は2に記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物の硬化物層である、ラミネートフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物、及びそれを用いたラミネートフィルムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
活性エネルギー線硬化型インキ組成物は、紫外線等のエネルギー線を照射されることで硬化し、画像として被印刷体に定着する。活性エネルギー線硬化型インキ組成物は、基本的に無溶剤インキとすることができ、環境負荷が低いという利点がある一方で、被印刷体の被印刷面に対する画像密着性が低くなる場合がある。
【0003】
一方、オフセット印刷は平板印刷と称されることもある印刷手法であり、基本的には:1)版胴に巻き付けられた版(平版)に、インキと湿し水とが供給され、画像部に対応する箇所にはインキ(又はインキと湿し水との油中水乳化液)が、非画像部に対応する箇所には湿し水が付着し;2)版に付着したインキと湿し水のうち、インキ(又はインキと湿し水の油中水乳化液)がブランケット胴に巻かれたブランケットに転写し(オフ工程);3)ブランケットに転写されたインキ(又はインキと湿し水の油中水乳化液)が、被印刷体に転写される(セット工程)。更に、インキが活性エネルギー線硬化型インキ組成物である場合には、被印刷体に転写されたインキ組成物に活性エネルギー線を照射して硬化させ、被印刷体に画像を定着させる。
【0004】
ここで、版に供給されるインキと湿し水との供給比率は、画像パターン(画像部の割合等)等によって可変とされている。インキと湿し水との供給比率が変化すると、インキと湿し水との乳化状態が変わったり、非画像部に対応する箇所にインキが付着したりすることがある。インキと湿し水との乳化状態が変わるとインキの転写が起こりにくくなる。このように、オフセット印刷には、インキと湿し水との供給比率によって、印刷される画像品質が劣化するというトラブルが生じることがある(特許文献1及び2)。
【0005】
オフセット印刷における「水幅」とは、印刷物における良好な画像品質が得られる、インキと湿し水との供給比率の許容範囲をいう。つまり「水幅」が広いほど、インキと湿し水との供給比率を変えやすいことを意味する。この水幅を拡げること(水幅適性を改善すること)が、オフセット印刷インキ組成物の一般的な課題の一つである。
【0006】
これまでに、活性エネルギー線硬化型のオフセット印刷用のインキ組成物が、いくつか提案されている(特許文献3~5)。特許文献3には、特定の(メタ)アクリロイル基を有する重合性化合物を含む活性エネルギー線硬化性組成物を、オフセット印刷用のインキとすることが提案されている。特許文献4には、酸基含有ウレタン(メタ)アクリレート樹脂と、金属錯体を含有する組成物を活性エネルギー線硬化型印刷インキ用の原料とすることができ、当該インキを平板オフセット印刷に好適に利用できると記載されている。特許文献5には、アクリレート化合物を含むインクビヒクルと、ポリオール接着性組成物と、光開始剤と、白色着色剤と、を含有する白色インキ組成物を、デジタルオフセット印刷に適用することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-229299号公報
特許第6971421号公報
特開2020-33465号公報
国際公開第2019/17270号
特開2022-98468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の通り、活性エネルギー線硬化型のオフセット印刷用のインキ組成物がいくつか提案されているが;これらに提案されたインキ組成物は、オフセット印刷での課題、とりわけ充分な「水幅」適性を確保することができない場合があった。そこで本発明は、充分な「水幅」適性を有する活性エネルギー線(好ましくは、電子線)硬化型のオフセット印刷用のインキ組成物を提供することを課題とする。更に好ましくは、活性エネルギー線硬化型インキ組成物としての各種性能、例えば、硬化性、被印刷体への密着性、ラミネート適性が高いインキ組成物を提供する。被印刷体への密着性が高いインキ組成物は、例えば表刷り用のインキとして好ましく用いられ、ラミネート適性が高いインキ組成物は、例えば裏刷り用のインキとして好ましく用いられ得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち本発明は、以下に示す電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物に関する。
<1>ケトン樹脂(A)と、(メタ)アクリレート化合物(B)と、体質顔料(C)と、を含み、光重合開始剤を実質的に含まず、前記ケトン樹脂(A)が、ケトンとホルムアルデヒドとの縮合によって得られる樹脂、またはその水素添加物である、電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
【0010】
更に本発明は、好ましくは以下に示す電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物に関する。
<2>前記ケトンが、芳香族系ケトン、脂環族系ケトン、及び脂肪族系ケトンから選ばれる1種以上を含む、前記<1>に記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
<3>前記(メタ)アクリレート化合物(B)が、アルキレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、及び、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド変性グリセリン(メタ)アクリレート、大豆油変性アクリレート、ウレタンアクリレートからなる群より選ばれる1種以上の多官能(メタ)アクリレート化合物を含む、前記<1>又は<2>に記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
<4>前記体質顔料(C)の含有量が、前記インキ組成物の全質量に対して0.1~10質量%である、前記<1>~<3>のいずれかに記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
<5>前記体質顔料(C)が、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、及び珪酸マグネシウムからなる群から選択される1種以上と、二酸化珪素と、を含む、前記<1>~<4>のいずれかに記載の電子線硬化型オフセット印刷インキ組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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