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公開番号
2025092840
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208209
出願日
2023-12-11
発明の名称
樹脂シートコーティング用防曇剤
出願人
理研ビタミン株式会社
代理人
主分類
C09D
101/26 20060101AFI20250616BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】樹脂シートに低温及び高温条件下での防曇性及びその持続性に優れたコーティング膜を形成でき、更に該樹脂シートを成形して得られる成形品にも同様の効果を維持できる樹脂シートコーティング用防曇剤を提供すること。
【解決手段】(A)界面活性剤及び(B)ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する樹脂シートコーティング用防曇剤であって、(A)界面活性剤がオレイン酸のアルカリ金属塩及び/又はラウリル硫酸のアルカリ金属塩であり、且つ(B)ヒドロキシプロピルメチルセルロースが下記の条件1~3を満たす、樹脂シートコーティング用防曇剤。
条件1:メトキシ基の置換度が1.4を超える
条件2:ヒドロキシプロポキシ基の置換モル数が0.2を超える
条件3:2質量%水溶液の20℃における粘度が30~2000(mm
2
/s)
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)界面活性剤及び(B)ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する樹脂シートコーティング用防曇剤であって、(A)界面活性剤がオレイン酸のアルカリ金属塩及び/又はラウリル硫酸のアルカリ金属塩であり、且つ(B)ヒドロキシプロピルメチルセルロースが下記の条件1~3を満たす、樹脂シートコーティング用防曇剤。
条件1:メトキシ基の置換度が1.4を超える
条件2:ヒドロキシプロポキシ基の置換モル数が0.2を超える
条件3:2質量%水溶液の20℃における粘度が30~2000(mm
2
/s)
続きを表示(約 82 文字)
【請求項2】
樹脂シートの少なくとも一方の面に請求項1に記載の樹脂シートコーティング用防曇剤を含むコーティング膜が形成されている防曇性樹脂シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂シート表面の曇りを防止する樹脂シートコーティング用防曇剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、弁当等に用いられる各種食品の包装容器の本体、蓋等には、透明樹脂シートを熱成形した包装用透明容器が用いられている。そして、包装用透明容器は、水分を多く含む食品を包装して冷蔵庫保管した際等の低温条件下での結露を防止する低温防曇性、及び高温の食品を包装する際等の高温条件下で発生する水蒸気による曇りを防止する高温防曇性に優れることが求められている。
【0003】
高温の食品向けの包装容器にはポリスチレンが多く用いられてきたが、最近ではポリプロピレン等のオレフィン系樹脂を用いた包装用透明容器が用いられている。しかし、オレフィン系樹脂を用いた樹脂シートは、表面の極性が極めて低いため防曇剤をはじめとする表面処理剤との親和性が低い。このため、従来の防曇剤を用いてコーティングした樹脂シート及びそれを成形して得られる成形品は、特に高温防曇性が悪く、また高温防曇性が良好であってもその効果が持続しないという問題があった。
【0004】
樹脂シートコーティング用防曇剤に関する従来技術としては、特定のビニル共重合体と特定の滑剤とからなり、且つ該ビニル共重合体/該滑剤=30/70~90/10(重量比)の割合で含有してなる合成高分子フィルム用表面処理剤(特許文献1)、樹脂シートの少なくとも一方の面に、(A)界面活性剤、(B)親水性アクリル系共重合体、及び(C)オキシエチレン骨格からなる共重合体を含有する防曇剤層が形成されている防曇性シート(特許文献2)、樹脂シートの少なくとも一方の面に、(A)界面活性剤、(B)ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンブロック共重合体、及び(C)親水性アクリル系共重合体の各成分を特定量含有する防曇剤層を有する防曇性樹脂シート(特許文献3)等が開示されているが、上記の問題を解決する観点から、より優れた樹脂シートコーティング用防曇剤が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-244605号公報
特開2005-344018号公報
特開2012-12473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、樹脂シートに低温及び高温条件下での防曇性及びその持続性に優れたコーティング膜を形成でき、更に該樹脂シートを成形して得られる成形品にも同様の効果を維持できる樹脂シートコーティング用防曇剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決する為に鋭意研究を重ねた結果、特定の界面活性剤及び親水性セルロース誘導体を樹脂シートコーティング用防曇剤として用いることにより上記課題を解決することを見出した。本発明者らは、これらの知見に基づき更に研究を重ね、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、下記(1)及び(2)からなっている。
(1)(A)界面活性剤及び(B)ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する樹脂シートコーティング用防曇剤であって、(A)界面活性剤がオレイン酸のアルカリ金属塩及び/又はラウリル硫酸のアルカリ金属塩であり、且つ(B)ヒドロキシプロピルメチルセルロースが下記の条件1~3を満たす、樹脂シートコーティング用防曇剤。
条件1:メトキシ基の置換度が1.4を超える
条件2:ヒドロキシプロポキシ基の置換モル数が0.2を超える
条件3:2質量%水溶液の20℃における粘度が30~2000(mm
2
/s)
(2)樹脂シートの少なくとも一方の面に前記(1)に記載の樹脂シートコーティング用防曇剤を含むコーティング膜が形成されている防曇性樹脂シート。
【発明の効果】
【0009】
本発明の樹脂シートコーティング用防曇剤は、樹脂シートに低温及び高温条件下での防曇性及びその持続性に優れたコーティング膜を形成でき、更に該樹脂シートを成形して得られる成形品にも同様の効果を維持できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明で用いられる(A)界面活性剤〔以下、(A)成分ともいう〕は、オレイン酸のアルカリ金属塩及び/又はラウリル硫酸のアルカリ金属塩である。
(【0011】以降は省略されています)
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