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公開番号2025135640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033478
出願日2024-03-06
発明の名称角層細胞採取用具
出願人株式会社ナリス化粧品
代理人
主分類G01N 1/04 20060101AFI20250911BHJP(測定;試験)
要約【課題】簡易かつ人為的な剥離によらず肌から離脱した、肌の任意の範囲の角層細胞を採取する新たな角層細胞採取用具及び方法を提案することを課題とする。
【解決手段】角層細胞を捕捉するための捕捉部1を有することを特徴とする角層細胞採取用具であって、肌の任意の採取対象範囲から角層細胞を採取可能な部位に捕捉部1を保持し、かつ肌と捕捉部1を捕捉部1が肌に接触しない任意の距離に保つための支持体2を具備し、当該支持体2を肌に固定するための固定手段3を備える角層細胞採取用具を見出すことで上記課題を解決した。
【効果】簡易かつ、人為的な剥離によらず肌から離脱した角層細胞を採取することができ、肌状態の評価が可能となる。物理的に剥がさずとも角層細胞が採取できるため、よりダメージや物理的な剥離によるアーティファクトの懸念が無い自然な角層細胞を解析することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
角層細胞を捕捉するための捕捉部1を有することを特徴とする角層細胞採取用具であって、
肌の任意の採取対象範囲から角層細胞を採取可能な部位に捕捉部1を保持し、かつ肌と捕捉部1を捕捉部1が肌に接触しない任意の距離に保つための支持体2を具備し、
当該支持体2を肌に固定するための固定手段3を備える角層細胞採取用具。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記捕捉部1が粘着性を有することを特徴とする、
請求項1に記載の角層細胞採取用具。
【請求項3】
前記固定手段3が、粘着もしくは結着により、支持体2を肌の任意の部位に固定することを特徴とする、
請求項1または請求項2に記載の角層細胞採取用具。
【請求項4】
前記捕捉部1が静電気を帯びていることを特徴とする、
請求項1に記載の角層細胞採取用具。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の角層細胞採取用具を用い、
(ステップ1)角層細胞採取用具を肌の任意の部位に固定する工程、
(ステップ2)角層細胞が離脱するまでの一定時間を過ごす工程、
(ステップ3)角層細胞採取用具を肌から取り外す工程
によって、角層細胞を採取する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、角層細胞の非侵襲的な採取用具及び採取方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
肌(皮膚)は人体が外気と接する表層から順に表皮、真皮、皮下組織の3層から構成されている。表皮は、ケラチノサイト(角化細胞)という細胞からなり、真皮に近い深部から基底層、有棘層、顆粒層、角層(角質層)にさらに分類される。表皮では増殖と分化によりケラチノサイトが基底層から角層に向けて押し上げられながら角層細胞になり、角層最表層ではいわゆる垢として離脱する。
【0003】
角層細胞はその大きさや、重層剥離度や有核細胞率、変性状態などを測定することで、肌状態を評価することができ、例えばターンオーバー速度や不全角化状態などを評価することができる(非特許文献1、特許文献1)。
【0004】
従来、角層細胞の採取には、テープストリッピング(特許文献2)や擦過による方法が用いられてきた。これらの方法は、創傷や炎症などの目に見えるダメージや痛みなどの感覚的なダメージを含め、肌へのダメージが小さいことから、低侵襲的あるいは非侵襲的な角層細胞の採取方法であるとされている。しかしながら、従来の方法はいずれも、細胞間接着タンパクや静電的相互作用といった機構により肌に接着した状態の角層細胞を、採取のために人為的に剥離させるものであるという点において、生体の内部環境を乱すほどではないものの、人為的な作用が介入するものである。つまり従来の方法は、肌に対しては低侵襲的あるいは非侵襲的とされてはいたものの、角層細胞の状態観察の趣旨から考えると、人為的な剥離により採取する方法に該当し、これらの方法により採取した角層細胞は、人為的な剥離によらず肌から離脱した角層細胞とは異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-242249号公報
特開2002-318230号公報
【非特許文献】
【0006】
G. L, Grove, A. M. Kligman. Corneocytes Size as An Indirect Measure of Epidermal Proliferative Activity. Stratum Corneum 1983; 191-195.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
肌の任意の範囲から、簡易かつ人為的な剥離によらず肌から離脱した、角層細胞を採取する新たな角層細胞採取用具及び方法を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
角層細胞を捕捉するための捕捉部1を有することを特徴とする角層細胞採取用具であって、肌の任意の採取対象範囲から角層細胞を採取可能な部位に捕捉部1を保持し、かつ肌と捕捉部1を捕捉部1が肌に接触しない任意の距離に保つための支持体2を具備し、当該支持体2を肌に固定するための固定手段3を備える角層細胞採取用具を見出すことで上記課題を解決した。
【発明の効果】
【0009】
本発明によって、簡易かつ、人為的な剥離によらず肌から離脱した角層細胞を採取することができ、角層細胞の大きさ、形状(円形度など)、重層度、有核細胞率、変性状態の評価など、採取した角層細胞を利用した各種解析により肌状態の評価が可能となる。また、物理的に剥がさずとも角層細胞が採取できるため、よりダメージや物理的な剥離によるアーティファクトの懸念が無い自然な角層細胞を解析することができる。さらに、あえて肌の動きや外部刺激に応答させて、角層細胞を離脱させ、角層細胞の離脱条件の違いによる細胞状態や離脱量の違いを解析することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実使用の様子と実施用に用いた角層細胞採取用具の断面図
角層採取用具の形態例1(直方体形)
角層採取用具の形態例1から捕捉部1のバリエーション1
角層採取用具の形態例1から捕捉部1のバリエーション2
角層採取用具の形態例2(支柱形)
角層採取用具の形態例3(円柱形)
角層採取用具の形態例3から固定手段3のバリエーション
角層採取用具の形態例4(四角錐形)
角層採取用具の形態例1から捕捉部1のバリエーション3
角層採取用具の形態例5(半球型)
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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