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公開番号
2025118094
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013201
出願日
2024-01-31
発明の名称
樹脂水性分散組成物製造方法
出願人
住友精化株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C08J
3/05 20060101AFI20250805BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】樹脂残渣量が少ない樹脂水性分散組成物の製造方法を得ること。
【解決手段】アクリル酸に由来する構成単位を含む共重合体と中和剤とを含む水性分散組成物の製造方法であって、
撹拌手段を備えた撹拌容器内で、前記共重合体、前記中和剤、および水を、当該撹拌手段により混合することを含み、
前記撹拌手段の直径をX(m)、前記撹拌容器の直径をY(m)としたときのX/Yの値が0.8以上である、
水性分散組成物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アクリル酸に由来する構成単位を含む共重合体と中和剤とを含む水性分散組成物の製造方法であって、
撹拌手段を備えた撹拌容器内で、前記共重合体、前記中和剤、および水を、当該撹拌手段により混合することを含み、
前記撹拌手段の直径をX(m)、前記撹拌容器の直径をY(m)としたときのX/Yの値が0.8以上である、
水性分散組成物の製造方法。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
アクリル酸に由来する構成単位を含む共重合体と中和剤とを含む水性分散組成物の製造方法であって、
二軸押出機により、前記共重合体、前記中和剤、および水を混合することを含む、
水性分散組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、重合体を含む水性分散組成物の製造方法等に関する。詳細には、本開示は、アクリル酸に由来する構成単位を含む重合体と中和剤とを含む水性分散組成物の製造方法等に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ある種の樹脂は、良好な熱接着性を有する皮膜を形成し得ることから、コーティング剤、ヒートシール剤、ディレータック剤、インモールドラベル、パーコート剤、繊維処理剤および各種バインダー等の広範な用途に利用されている。
【0003】
このような各種用途に用いられる樹脂は、固形状で用いられる場合と、溶剤や水に溶解、または分散した状態で用いられる場合がある。前者は、薄い皮膜を形成することが困難であることや、それ故にプラスチック使用量の削減という近年の世界的な要請に応じにくいことなどから、皮膜を形成する際には、後者の状態で用いられることが多くなってきた。また後者の状態のものの中でも、特に省資源、安全性および環境問題の観点から、有機溶剤を用いる必要のない水性のもの、特に水に分散されたものが要望されるようになってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭50-135141号公報
特許第6426751号公報
特許第4364983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような事情から、優れた性能を有する樹脂水性分散組成物の需要はますます高まってきている。特に、基材の種類や用途によっては、樹脂残渣量が少ない樹脂水性分散組成物が要求されることがある。
そこで、本発明者らは、樹脂残渣量が少ない樹脂水性分散組成物を得るべく検討を行った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
アクリル酸に由来する構成単位を含む共重合体と中和剤とを含む水性分散組成物の製造方法であって、
撹拌手段を備えた撹拌容器内で、前記共重合体、前記中和剤、および水を、当該撹拌手段により混合することを含み、
前記撹拌手段の直径をX(m)、前記撹拌容器の直径をY(m)としたときのX/Yの値が0.8以上である、
水性分散組成物の製造方法。
項2.
アクリル酸に由来する構成単位を含む共重合体と中和剤とを含む水性分散組成物の製造方法であって、
二軸押出機により、前記共重合体、前記中和剤、および水を混合することを含む、
水性分散組成物の製造方法。
項3.
アクリル酸に由来する構成単位を含む共重合体と中和剤とを含む水性分散組成物の製造方法であって、
二軸押出機により、前記共重合体、前記中和剤、および水を混合することを含む、
項1に記載の水性分散組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
樹脂残渣量が少ない樹脂水性分散組成物を製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。本開示は、アクリル酸に由来する構成単位を含む共重合体と中和剤とを含む水性分散組成物の製造方法であって、撹拌手段を備えた撹拌容器内で、前記共重合体および前記中和剤を、当該撹拌手段により混合することを含み、前記撹拌手段の直径をX(m)、前記撹拌容器の直径をY(m)としたときのX/Yの値が0.8以上である、水性分散組成物の製造方法を包含する。当該製造方法を、本開示の製造方法ということがある。
【0009】
アクリル酸に由来する構成単位を含む重合体は、アクリル酸重合体(ポリアクリル酸)、あるいは、アクリル酸に由来する構成単位およびアクリル酸以外のモノマー(その他モノマー成分)に由来する構成単位を含む共重合体である。その他モノマー成分としては、例えば、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のα,β-不飽和カルボン酸や、あるいはエチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン、ブタジエン、イソプレン、スチレン等が挙げられる。これらその他モノマー成分は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。その他モノマー成分の中でも、エチレンがより好ましい。つまり、アクリル酸に由来する構成単位およびエチレンに由来する構成単位を含む共重合体が中でも好ましい。アクリル酸に由来する構成単位およびエチレンに由来する構成単位を含む共重合体においても、さらにその他モノマー成分の1種または2種以上に由来する構成単位が含まれていてもよい。なお、便宜上、アクリル酸重合体(ポリアクリル酸)は、その他モノマー成分に由来する構成単位を0質量%含むアクリル酸共重合体であるとし、本開示の製造方法に用いるアクリル酸に由来する構成単位を含む重合体を、本開示のアクリル酸共重合体と表記することがある。つまり、「本開示のアクリル酸共重合体」には、アクリル酸重合体(ポリアクリル酸)が包含される。
本開示のアクリル酸共重合体は、アクリル酸に由来する構成単位を1~100質量%含むものが好ましい。当該範囲の上限または下限は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99質量%であってもよい。当該範囲は例えば、2~80質量%であってもよく、3~50質量%であってもよい。より好ましくは4~30質量%、さらに好ましくは5~25質量%である。
なお、本開示のアクリル酸共重合体におけるアクリル酸に由来する構成単位の含有量(質量%)は、共重合体の構成に寄与したモノマー全量に対するアクリル酸の量ということもできる。
【0010】
本開示のアクリル酸共重合体の中でも、アクリル酸に由来する構成単位およびエチレンに由来する構成単位を含む共重合体(言い換えれば、エチレンおよびアクリル酸をモノマーとする共重合体)が特に好ましい。上記の通り、当該共重合体はエチレンに由来する構成単位およびアクリル酸に由来する構成単位以外の構成単位を含んでもよく、このような構成単位としては、例えば、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のα,β-不飽和カルボン酸や、あるいはプロピレン、ブテン、イソブテン、ブタジエン、イソプレン、スチレン等に由来する構成単位が挙げられる。これらを用いる場合には、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
特に限定はされないが、アクリル酸に由来する構成単位およびエチレンに由来する構成単位を含む共重合体の全構成単位のうち、アクリル酸に由来する構成単位およびエチレンに由来する構成単位の合計が80モル%以上であることが好ましく、85、90、95、96、97、98、または99モル%以上がアクリル酸に由来する構成単位およびエチレンに由来する構成単位であることが好ましい。アクリル酸に由来する構成単位およびエチレンに由来する構成単位の合計が100モル%以上(すなわちエチレン/アクリル酸共重合体:EAA)であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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