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公開番号2025118280
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013507
出願日2024-01-31
発明の名称吸着装置
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B01D 53/04 20060101AFI20250805BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ケーシングの壁面と吸着体との間の隙間を抑制し、ケーシング内のガス流れが不均一になることを抑制するとともに、壁面付近の吸着性能を向上させることができる吸着装置を得る。
【解決手段】吸着装置10は、気体の流路の少なくとも一部を形成するケーシング20と、ケーシング20に充填され、気体に含まれる特定物質を吸着する粒状の第1吸着体12と、ケーシング20の内側面に配置され、第1吸着体12に面した表面の変形によりケーシング20の内側面と第1吸着体12との間の空隙率を低減するとともに、少なくとも第1吸着体12に面した表面に第2吸着体14が固定された変形部材30と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
気体の流路の少なくとも一部を形成するケーシングと、
前記ケーシングに充填され、前記気体に含まれる特定物質を吸着する粒状の第1吸着体と、
前記ケーシングの内側面に配置され、前記第1吸着体に面した表面の変形により前記ケーシングの内側面と前記第1吸着体との間の空隙率を低減するとともに、少なくとも前記第1吸着体に面した表面に前記特定物質を吸着する第2吸着体が固定された変形部材と、を有する吸着装置。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記変形部材は、シート状の不織布で形成されており、前記第2吸着体は、前記不織布の繊維に固定されている、
請求項1に記載の吸着装置。
【請求項3】
前記変形部材は、シート状をなし、複数の気孔が形成された発泡材で構成されており、前記第2吸着体は、前記気孔の表面に固定されている、
請求項1に記載の吸着装置。
【請求項4】
前記変形部材は、シート状のゴム板で形成されており、前記第1吸着体に面した前記表面に第2吸着体が固定されている、
請求項1に記載の吸着装置。
【請求項5】
前記第2吸着体の粒径は、前記第1吸着体の粒径よりも小さい、
請求項1~請求項4の何れか1項に記載の吸着装置。
【請求項6】
前記第2吸着体は、粉体の金属有機構造体である、
請求項1~請求項4の何れか1項に記載の吸着装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸着装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ケーシングの内部に形成されるガス通路に、蒸発燃料を吸着及び脱離する粒状の吸着材が充填された蒸発燃料処理装置が開示されている。この蒸発燃料処理装置では、通路断面内の中央部分に充填される第1の吸着材がケーシングの外周部分に充填される第2の吸着材よりも粒径が大きいものとされている。これにより、ガス通路の通路断面内の外周部分に比して、上記通路断面内の中央部分における蒸発燃料の脱離を促進する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-118896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ケーシングの内部では、個々の吸着体はほぼ平らなケーシングの壁面と接している。このため、吸着体とケーシングの壁面との間の隙間が吸着体同士の間の隙間と比べて大きくなる。これにより、ケーシングに導入された気体が、ケーシングの中央部よりも圧力損失の少ない内周面側に流れやすくなり、ケーシング内のガス流れが不均一になるという課題が生じる。また、ケーシングの壁面は、吸着性能を有しないため、ケーシングの壁面付近の吸着性能が劣るという課題が生じる。
【0005】
本発明は上記課題を考慮し、ケーシングの壁面と吸着体との間の隙間を抑制し、ケーシング内のガス流れが不均一になることを抑制するとともに、壁面付近の吸着性能を向上させることができる吸着装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の吸着装置は、気体の流路の少なくとも一部を形成するケーシングと、前記ケーシングに充填され、前記気体に含まれる特定物質を吸着する粒状の第1吸着体と、前記ケーシングの内側面に配置され、前記第1吸着体に面した表面の変形により前記ケーシングの内側面と前記第1吸着体との間の空隙率を低減するとともに、少なくとも前記第1吸着体に面した表面に前記特定物質を吸着する第2吸着体が固定された変形部材と、を有する。
【0007】
請求項1に記載の吸着装置では、特定物質を含む気体がケーシング内を通過すると、第1吸着体の粒子間を気体が通る際に、第1吸着体が気体に含まれる特定物質を吸着する。ここで、ケーシングの内側面には、変形部材が配置されている。この変形部材は、第1吸着体に面した表面の変形によりケーシングの内側面と第1吸着体との間の空隙率を低減させる。このため、ケーシングの中央側と外周側との圧力損失の差分を小さくすることができ、ケーシング内のガス流れが不均一になることが抑制される。さらに、変形部材は、少なくとも第1吸着体に面した表面に特定物質を吸着する第2吸着体が固定されている。従って、ケーシングの内側面と第1吸着体との間を気体が通過すると、第2吸着体が気体に含まれる特定物質を吸着するため、内側面の近傍の吸着性能が向上する。このようにして、請求項1に記載の吸着装置では、ケーシングの壁面と吸着体との間の隙間を抑制し、ケーシング内のガス流れが不均一になることを抑制するとともに、壁面付近の吸着性能を向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の吸着装置は、請求項1に記載の構成において、前記変形部材は、シート状の不織布で形成されており、前記第2吸着体は、前記不織布の繊維に固定されている。
【0009】
請求項2に記載の吸着装置では、シート状の不織布で変形部材が形成されており、第2吸着体が不織布の繊維に固定されている。これにより、変形部材が通気性を有するとともに、第2吸着体を不織布の内部にまで分散して配置することができるため、気体に含まれる特定物質と第2吸着体との接触効率を高めることができる。
【0010】
請求項3に記載の吸着装置は、請求項1に記載の構成において、前記変形部材は、シート状をなし、複数の気孔が形成された発泡材で構成されており、前記第2吸着体は、前記気孔の表面に固定されている。
(【0011】以降は省略されています)

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