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公開番号2025125200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021107
出願日2024-02-15
発明の名称燃料フィルタ
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B01D 35/02 20060101AFI20250820BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】孔径の小さい濾材層を含んでいる燃料フィルタの異物捕捉性能をさらに向上させる。
【解決手段】一つの実施形態は、燃料供給装置に配置され燃料中の異物を捕捉する燃料フィルタであって、積層された平均孔径の異なる複数の濾材層31、32、33、34、35を備えており、平均孔径の最も小さい濾材層34の厚さが少なくとも1つの他の濾材層31、32、33、35の厚さよりも大きい。実施形態によっては、平均孔径の最も小さい濾材層34の厚さがその濾材層のすぐ上流側に配置された濾材層33の厚さよりも大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
燃料供給装置に配置され燃料中の異物を捕捉する燃料フィルタであって、
積層された平均孔径の異なる複数の濾材層を備えており、
平均孔径の最も小さい濾材層の厚さが少なくとも1つの他の濾材層の厚さよりも大きい燃料フィルタ。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
請求項1の燃料フィルタであって、
上流側から平均孔径の最も小さい濾材層に向け濾材層の平均孔径が順次小さくなっている燃料フィルタ。
【請求項3】
請求項1または2の燃料フィルタであって、
平均孔径の最も小さい濾材層の厚さがその濾材層のすぐ上流側に配置された濾材層の厚さよりも大きい燃料フィルタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に開示する技術は、燃料供給装置に配置される燃料フィルタに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のエンジンなど燃料を消費する装置に供給される燃料は、通常、供給経路の何らかの場所に配置された燃料フィルタによって異物が取り除かれる。例えば特開2008-168194号公報に開示されている燃料フィルタは、自動車の燃料タンク内に配置され、燃料ポンプの吸入口に取り付けられるものである。この燃料フィルタは複数枚の濾材層を重ねた多層構造であり、上流側から下流側にわたって各濾材層の孔径を適切に変化させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-168194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に孔径が小さい濾材層ほど早く目詰まり状態に至りやすいため、上記公報に開示された燃料フィルタなど、孔径の小さい濾材層を含む燃料フィルタでは目詰まりするまでに異物を十分に捕捉できないという問題が発生しやすい。そこで、孔径の小さい濾材層を含んでいる燃料フィルタの異物捕捉性能をさらに向上させることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本技術の一つの態様は、燃料供給装置に配置され燃料中の異物を捕捉する燃料フィルタであって、積層された平均孔径の異なる複数の濾材層を備えており、平均孔径の最も小さい濾材層の厚さが少なくとも1つの他の濾材層の厚さよりも大きい。このように平均孔径が最も小さい濾材層を厚くすることで、その濾材層が目詰まりするまでの時間が延び、燃料フィルタの異物捕捉量を増やすことができる。
【0006】
実施形態によっては、上流側から平均孔径の最も小さい濾材層に向け濾材層の平均孔径が順次小さくなっている。これにより、様々な大きさの異物をそれぞれ適切な平均孔径の濾材層で段階的に捕捉することができ、燃料フィルタの目詰まりまでの時間を延ばすことができる。
【0007】
実施形態によっては、平均孔径の最も小さい濾材層の厚さがその濾材層のすぐ上流側に配置された濾材層の厚さよりも大きい燃料フィルタ。これにより、平均孔径の最も小さい濾材層が目詰まりするまで、その濾材層のすぐ上流側に配置された濾材層が長時間効率よく異物を捕捉できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一つの実施形態に係る燃料フィルタの、燃料ポンプに接続された状態を示す断面図である。
一つの実施形態に係る燃料フィルタの濾材構成を示す模式図である。
比較例に係る燃料フィルタの濾材構成を示す模式図である。
異物捕捉性能の指標となる圧損の測定方法を示す図である。
図2と図3の濾材構成について各濾材層の圧損の測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、種々の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0010】
[燃料フィルタ]
図1に示す一つの実施形態としての燃料フィルタ10は、エンジンや燃料電池を備える自動車の燃料タンク5内に配置され燃料ポンプ3の吸入口に取り付けられるフィルタ装置1の要素である。燃料ポンプ3はこの燃料フィルタ10を通して燃料タンク5内の燃料を吸入することで異物が除去された清浄な燃料をエンジンに供給することができる。別の実施形態として、燃料フィルタ10は自動車の他、二輪車等の車両、あるいは船舶、航空機等の乗り物、あるいは発電機等の種々の燃料消費装置の燃料フィルタであってもよい。燃料は液体燃料とすることができ、例えば、ガソリン燃料やディーゼル燃料などの石油系燃料、アルコール燃料、バイオ燃料、植物系燃料とすることができる。別の実施形態として、水素燃料などの気体燃料とすることもできる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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