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公開番号
2025118590
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2025044077,2023085796
出願日
2025-03-18,2018-07-11
発明の名称
補体成分C5または血清アルブミンと結合するポリペプチドおよびその融合タンパク質
出願人
アレクシオン ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
C07K
16/46 20060101AFI20250805BHJP(有機化学)
要約
【課題】好ましい医薬特性(例えば、半減期など)を持つC5活性のモジュレーターを提供する。
【解決手段】ヒト補体成分C5に特異的に結合する改変ポリペプチドと、ヒト血清アルブミンに特異的に結合する改変ポリペプチドとを含む融合タンパク質であって、ヒト補体成分C5に特異的に結合する前記改変ポリペプチドが、ヒト血清アルブミンに特異的に結合する前記ポリペプチドに、直接またはペプチドリンカーを介して融合されている、融合タンパク質が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ヒト補体成分C5に特異的に結合する改変ポリペプチドと、ヒト血清アルブミンに特異的に結合する改変ポリペプチドとを含む融合タンパク質であって、
ヒト補体成分C5に特異的に結合する前記改変ポリペプチドが、ヒト血清アルブミンに特異的に結合する前記ポリペプチドに、直接またはペプチドリンカーを介して融合されている、融合タンパク質。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
ヒト血清アルブミンに特異的に結合する前記ポリペプチドのC末端残基は、ヒト補体成分C5に特異的に結合する前記ポリペプチドのN末端残基に直接またはリンカーを介して融合される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項3】
ヒト補体成分C5に特異的に結合する前記ポリペプチドのC末端残基は、ヒト血清アルブミンに特異的に結合する前記ポリペプチドのN末端残基に、直接またはリンカーを介して融合される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項4】
ヒト補体成分C5に特異的に結合する前記ポリペプチドは、配列番号1~12およびそれらのフラグメントからなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、ヒト血清アルブミンに特異的に結合する前記ポリペプチドは、配列番号22~34およびそれらのフラグメントからなる群から選択されるアミノ酸を含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項5】
ヒト補体成分C5に特異的に結合する前記ポリペプチドは配列番号11のアミノ酸配列を含み、ヒト血清アルブミンに特異的に結合する前記ポリペプチドは配列番号26のアミノ酸配列を有する、請求項4に記載の融合タンパク質。
【請求項6】
配列番号102または103のアミノ酸配列を有するペプチドリンカーをさらに含む、請求項5に記載の融合タンパク質。
【請求項7】
前記ペプチドリンカーは、配列番号102のアミノ酸配列を有する、請求項6に記載の融合タンパク質。
【請求項8】
配列番号96~101からなる群から選択される配列と少なくとも95%同一の配列を有する、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項9】
配列番号96~101からなる群から選択される配列からなる、請求項8に記載の融合タンパク質。
【請求項10】
配列番号96のポリペプチド配列からなる、請求項9に記載の融合タンパク質。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年7月11日に出願された米国仮出願第62/531,215号の優先日の利益を主張するものであり、その内容全体を本明細書に援用する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【0002】
配列表
本出願は、ASCII形式で電子的に提出された配列表を含み、その全体を本明細書に援用する。前述のASCIIコピーは2018年7月24日に作成され、ファイル名がAXJ-251PC_SL.txtであり、大きさは376,575バイトである。
【背景技術】
【0003】
補体成分5(C5)は補体の5番目の成分であり、炎症および細胞殺傷過程で重要な役割を果たす。活性化ペプチドC5aは、強力な痙攣誘発性活性および走化性活性を有するアナフィラトキシンであり、C5転換酵素での切断によってαポリペプチドから形成される。C5b高分子切断産物は、C6補体成分との間で複合体を形成することができ、この複合体は、別の補体成分を含む膜侵襲複合体(MAC)の形成の基礎となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
C5の調節が不適切であると、過剰な細胞分解を特徴とする、免疫が低下した患者または障害(例えば、C5による溶血が原因の溶血性障害など)につながる可能性がある。
【0005】
C5の誤調節は重度で破壊的な表現型につながる可能性があるため、好ましい医薬特性(例えば、半減期など)を持つC5活性のモジュレーターが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、sdAbまたはIg可変ドメインであってもよい、補体成分C5または血清アルブミンに特異的に結合する改変ポリペプチドを提供する。いくつかの実施態様では、改変ポリペプチドは、FcRnへの血清アルブミンの結合を大幅に低減または阻害することがないか、血清アルブミンの半減期を大幅に低減することがない。また、本開示は、そのような改変ポリペプチドを含む、多価の多重特異性融合タンパク質であってもよい融合タンパク質を提供する。さらに、本開示は、そのような改変ポリペプチドまたは融合タンパク質をコードする核酸分子およびそのような改変ポリペプチドまたは融合タンパク質を作製する方法を提供する。さらに、本開示は、そのような改変ポリペプチドまたは融合タンパク質を含む医薬組成物およびそのような改変ポリペプチドまたは融合タンパク質を使用する治療方法を提供する。
【0007】
一実施態様では、本開示は、ヒト補体成分C5に特異的に結合する改変ポリペプチドと、ヒト血清アルブミンに特異的に結合する改変ポリペプチドとを含む融合タンパク質であって、ヒト補体成分C5に特異的に結合する改変ポリペプチドが、ヒト血清アルブミンに特異的に結合するポリペプチドに、直接またはペプチドリンカーを介して融合されている、融合タンパク質に関する。特定の実施態様では、ヒト血清アルブミンに特異的に結合するポリペプチドのC末端残基は、ヒト補体成分C5に特異的に結合するポリペプチドのN末端残基に直接またはリンカーを介して融合される。特定の実施態様では、ヒト補体成分C5に特異的に結合するポリペプチドのC末端残基は、ヒト血清アルブミンに特異的に結合するポリペプチドのN末端残基に、直接またはリンカーを介して融合される。特定の実施態様では、ヒト補体成分C5に特異的に結合するポリペプチドは、配列番号1~12およびそれらのフラグメントからなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、ヒト血清アルブミンに特異的に結合するポリペプチドは、配列番号22~34およびそれらのフラグメントからなる群から選択されるアミノ酸を含む。特定の実施態様では、ヒト補体成分C5に特異的に結合するポリペプチドは配列番号11のアミノ酸配列を含み、ヒト血清アルブミンに特異的に結合するポリペプチドは配列番号26のアミノ酸配列を有する。特定の実施態様では、本明細書に記載の融合タンパク質は、配列番号102または103のアミノ酸配列を有するペプチドリンカーをさらに含む。特定の実施態様では、融合タンパク質は、配列番号96~101からなる群から選択される配列と少なくとも95%同一の配列を有する。特定の実施態様では、融合タンパク質は、配列番号96~101からなる群から選択される配列からなる。特定の実施態様では、融合タンパク質は、配列番号96のポリペプチド配列からなる。特定の実施態様では、ヒト補体成分C5に特異的に結合するポリペプチドは、3つの相補性決定領域CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1は配列番号13~17のアミノ酸配列のうちのいずれか1つを含み、CDR2は配列番号18または19のアミノ酸配列を含み、CDR3は配列番号20または21のアミノ酸配列を有する。特定の実施態様では、ヒト血清アルブミンに特異的に結合するポリペプチドは、3つの相補性決定領域CDR1、CDR2およびCDR3を含み、CDR1は配列番号35~43のアミノ酸配列のうちのいずれか1つを含み、CDR2は配列番号44~51のアミノ酸配列のうちのいずれか1つを含み、CDR3は配列番号52~63のアミノ酸配列のうちのいずれか1つを含む。いくつかの実施態様では、本明細書に記載の抗原結合ドメインは、例えば、高いpHでの、抗原に対する高い親和性、低めのpHでの抗原結合に対する低めの親和性、またはその逆など、pH依存的な形で抗原に結合するように改変またはさらに改変することができる。
【0008】
一実施態様では、本開示は、治療有効量の本明細書に記載の融合タンパク質と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。特定の実施態様では、医薬組成物は、ヒアルロナンを分解または不活性化する薬剤、例えばヒアルロニダーゼまたは組換えヒアルロニダーゼを含むことができる。
【0009】
一実施態様では、本開示は、本明細書に記載の融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列を有する単離された核酸分子に関する。核酸分子は、例えば、発現ベクターであってもよい。本開示は、宿主細胞(例えば、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、HEK293細胞、Pichia pastoris細胞、哺乳動物細胞、酵母細胞、植物細胞など)および本明細書に記載の融合タンパク質をコードする核酸を含むまたは利用する発現系に関する。
【0010】
一実施態様では、本開示は、配列番号1~12およびそれらのフラグメントからなる群から選択されるアミノ酸配列を有する、ヒト補体成分C5に結合する改変ポリペプチドに関する。特定の実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号1~12からなる群から選択される配列と少なくとも90%同一の(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一の)アミノ酸配列を有する。例えば、一実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号1に記載のアミノ酸配列または配列番号1に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号2に記載のアミノ酸配列または配列番号2に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号3に記載のアミノ酸配列または配列番号3に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号4に記載のアミノ酸配列または配列番号4に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号5に記載のアミノ酸配列または配列番号5に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号6に記載のアミノ酸配列または配列番号6に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号7に記載のアミノ酸配列または配列番号7に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号8に記載のアミノ酸配列または配列番号8に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号9に記載のアミノ酸配列または配列番号9に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号10に記載のアミノ酸配列または配列番号10に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号11に記載のアミノ酸配列または配列番号11に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。もうひとつの実施態様では、改変ポリペプチドは、配列番号12に記載のアミノ酸配列または配列番号12に記載の配列と少なくとも90%同一の配列を有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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