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公開番号2025118977
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2025084598,2023559822
出願日2025-05-21,2022-03-27
発明の名称光バッファ
出願人ニューフォトニクス リミテッド
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類H04B 10/291 20130101AFI20250805BHJP(電気通信技術)
要約【課題】光パケットをバッファリングするための光バッファにおける損失、分散およびノイズを改善する。
【解決手段】光パケットスイッチにおいて、光バッファ220は、クロック信号を生成するためのクロック発生器221と、光不平衡マッハツェンダ干渉計(MZI)245と、FDL長さを有するファイバ遅延線(FDL)247と、スケジューラと、を備え、クロック発生器と、MZIと、FDLと、が回路内に配置され、光パケットは、光パケット信号を有し、スケジューラは、光パケットを光バッファに挿入し、回路を通る光パケットの循環の数を決定し、MZIは、光パケット信号に基づいてクロック信号を変調して、回路を通る光パケットの各循環後に再整形された光パケットを生成し、FDLは、FDL長さに比例する遅延を光パケットに導入する。
【選択図】図2B
特許請求の範囲【請求項1】
光パケットをバッファリングするための光バッファであって、
クロック信号を生成するためのクロック発生器と、
光不平衡マッハツェンダ干渉計(MZI)と、
FDL長さを有するファイバ遅延線(FDL)と、
スケジューラと、を備え、
前記クロック発生器と前記光不平衡マッハツェンダ干渉計(MZI)と前記FDLとが回路内に配置され、
前記光パケットは、光パケット信号を有し、
前記スケジューラは、前記光パケットを前記光バッファに挿入し、前記回路を通る前記光パケットの循環の数を決定するように構成され、
前記MZIは前記光パケット信号に基づいてクロック信号を変調して、前記回路を通る光パケットの各循環後に再整形された光パケットを生成し、
前記FDLは、前記FDL長さに比例する遅延を前記光パケットに導入する、光バッファ。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記回路は、前記FDLに導入される損失値を補償するための半導体光増幅器(SOA)をさらに備える、請求項1に記載の光バッファ。
【請求項3】
前記回路は、前記FDLに導入される分散を補償するための光分散管理モジュールをさらに備える、請求項1に記載の光バッファ。
【請求項4】
前記クロック発生器は、同調可能レーザと、前記クロック信号に基づいて前記同調可能レーザのレーザ出力を変調するように構成された電気光学変調器とを含む、請求項1に記載の光バッファ。
【請求項5】
前記FDLを複数のバッファ間で共有するためのWDMマルチプレクサおよびWDMデマルチプレクサをさらに備える、請求項1に記載の光バッファ。
【請求項6】
前記FDLは、シングルコア光ファイバケーブルまたはマルチコア光ファイバケーブルのうちの1つである、請求項1に記載の光バッファ。
【請求項7】
前記再整形された光パケットは、波長変換された光パケットである、請求項1に記載の光バッファ。
【請求項8】
前記MZIは、一対のMZI 半導体光増幅器(SOA)を含む、請求項1に記載の光バッファ。
【請求項9】
前記MZI SOAは、量子ドットSOAである、請求項8に記載の光バッファ。
【請求項10】
前記光バッファは前記一対のMZI SOAを通して前記光パケットを導くための光パケットスプリッタをさらに含み、
前記光パケットスプリッタは、前記一対のMZI SOAの間で信号強度を不均等に分割する、請求項8に記載の光バッファ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【発明の詳細な説明】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は2021年3月28日に出願された米国仮特許出願第63/167,082号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,500 文字)【0002】
(技術分野)
本明細書に開示される様々なシステムの実施形態は一般に、光スイッチに関し、より具体的には、全光メモリバッファを有する光スイッチに関する。
【0003】
(背景)
データセンタは、光通信を利用し、より具体的には、通信装置間で光信号を経路案内するための光パケットスイッチを利用する。高負荷の期間中、光パケットは、破棄され得るか、または、競合もしくは衝突の結果として失われ得る。パケット損失を防止するために、いくつかの光スイッチはバッファを含み得る。
【0004】
例えば、図1に示すように、N×N光パケットスイッチ110は、N個の入力ポート112-1...112-Nと、N個の出力ポート114-1...114Nとを含む。入力データ信号102は光データパケットを入力ポート112に供給することができ、これらの光データパケットは、出力ポート114のうちの1つに経路案内されて、出力データ信号104-1...104-Nとして出力され得る。光スイッチ110はN個の入力ポート112およびN個の出力ポート114を含むが、入力ポート112および出力ポート114のすべてが他の通信装置に接続されるわけではないことを理解されたい。スイッチ110は、典型的にはスイッチ110内のデータパケットを指示するためのスケジューラ115を含む。スイッチ110はまた、入力ポート112と出力ポート114との間のパケットの波長変換を提供し得る。
【0005】
パケットは、競合によるパケットの廃棄またはパケット損失を防止するために、パケットのスループットを遅くするために、スケジューラ115によってバッファ116に向けられ得る。バッファ116は、1つまたは複数のファイバ遅延線(FDL)118-1...118-Nを含み得る。FDL118は、典型的には1キロメートル以上の長さを有することができる光ファイバケーブルのコイルの形態をとることができる。FDL118を通るパケットの移動時間は、パケットの所望の遅延/バッファリングを導入する。図示のように、FDL118-1、118-2、および118-3は、パケットをさらに遅延させるために、パケットがより長いFDL118を通って方向付けられ得るように、徐々に長くなる。いくつかの実装形態では、パケットがFDL118を通して数回循環され得る。追加または代替として、バッファ116は、電気光学(EO)バッファ120を含み得る。EOバッファ120は光パケットを電気データパケットに変換し、電気メモリを使用してバッファリングすることができる。バッファ期間が完了すると、電気データパケットは、出力ポート114に経路案内するために光パケットに変換される。
【0006】
これらの既知のバッファシステムは、いくつかの制限を受ける可能性がある。FDLは、FDLの複数の循環が使用されるときに増加される分散および信号損失を導入し得る。信号損失を克服するための増幅器の使用は、ノイズの増加をもたらし得る。さらに、FDLは、FDLを通って移動するのにかかる時間だけパケットを「保持」することができる固定長を有し、複数の所望のバッファ期間を満たすために複数のFDLまたはFDLを通る複数の循環を必要とする。電気光学バッファは、電力消費を増加させ、遅延を導入し得る。さらに、これらのデバイスは複雑であり、コンポーネントの故障の可能性が高くなる。
【0007】
したがって、著しい損失、分散、およびノイズを導入することのないバッファ機構を特徴とする光スイッチシステムを提供することが望ましい。
【0008】
(サマリー)
本明細書で開示される実施形態は、全光パケットバッファリングを用いて高データレート光パケットスイッチを可能にするシステム、装置、および方法に関する。本明細書に開示される全光バッファは、スパインリーフ、トーラス、クロスネットワークなどを含むデータセンタアーキテクチャなどの高性能コンピューティングに使用される光スイッチにおけるバッファリングおよびフロー制御を大幅に改善することができる。本明細書で開示する全光バッファは、パケットスループットおよび経路案内の柔軟性を改善し、遅延時間を低減し、電力消費を低減し得る。
【0009】
全光パケットスイッチバッファを提供するために、本明細書に記載のシステムは、光論理ANDゲートとして作用する全光不平衡マッハツェンダ干渉計(MZI)、ファイバ遅延線、損失補償のためのSOA、および光分散補償の組合せを使用することができる。以下でさらに説明するように、この構成はバッファを介してバッファされたパケットの複数回の循環を可能にし、各循環におけるパケットの再整形および再生を伴う。したがって、本明細書に開示される全光バッファは、損失および分散の問題を克服しながら、ならびに電気光学バッファの使用を回避しながら、拡張パケットバッファリングを可能にすることによって、パケットの廃棄、パケット損失、および競合を防止するための現在のバッファ解決策の制限を克服し得る。
【0010】
バッファはまた、追加の波長変換構成要素がスイッチにおいて必要とされなくてもよいように、波長変換を提供することが有益である。さらに、分散管理は、FDLによって導入される分散を補償するために、バッファ内で光学的に取り扱われてもよい。光学分散管理の使用は、解決策の計算の複雑さを低減することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で説明するバッファが、単一のFDLを介して複数のパケットを同時にバッファリングするために統合WDMを利用することができる。いくつかの実施形態では、全光パケットスイッチが、電力およびサイズ要件をさらに低減するために、共有半導体基板上の集積回路(IC)を使用して提供され得る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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