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公開番号2025118004
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013047
出願日2024-01-31
発明の名称読取装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人
主分類H04N 1/10 20060101AFI20250805BHJP(電気通信技術)
要約【課題】異物の位置および大きさの検出に要する時間の増大を抑制しつつ、異物の位置および大きさの検出精度を向上することができる、読取装置を提供する。
【解決手段】読取デバイスが副走査方向に往復動される間に、第1読取範囲および第2読取範囲が読み取られる。第1読取範囲の読取画像を分割した複数の第1ブロックごとに作成された輝度値のヒストグラムに基づいて、第1ブロックのそれぞれが異物なしブロックであるか異物ありブロックであるかが判定される(S207~S209)。また、第2読取範囲の読取画像を分割した複数の第2ブロックごとに作成された輝度値のヒストグラムに基づいて、第2ブロックのそれぞれが異物なしブロックであるか異物ありブロックであるかが判定される(S207~S209)。第2読取範囲は、第1読取範囲よりも狭い範囲に設定される(S213)。
【選択図】図6A
特許請求の範囲【請求項1】
透明板と、
前記透明板に対する一方に設けられ、前記透明板に向けて光を出射する光源および主走査方向に配列された複数の受光素子を有する読取デバイスと、
前記主走査方向と交差し、かつ前記透明板に沿った副走査方向に前記読取デバイスを移動させる移動機構と、
前記透明板に対する他方に設けられ、前記透明板に対向して配置される白色の背景部材と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記読取デバイスを前記副走査方向の一方に移動させつつ、前記読取デバイスの前記光源から光を出射させて、前記受光素子から出力される電気信号を輝度値に変換することにより、第1読取範囲を読み取る第1読取処理と、
前記第1読取範囲の読取画像を分割した複数の第1ブロックごとに作成された前記輝度値のヒストグラムに基づいて、前記第1ブロックのそれぞれが前記背景部材の読取画像とは異なる読取画像を含む異物ありブロックであるか否かを判定する第1判定処理と、
前記第1判定処理の判定結果から、前記第1読取範囲よりも狭い範囲であって、前記異物ありブロックであると判定された前記第1ブロックを含む第2読取範囲を設定する設定処理と、
前記読取デバイスを前記副走査方向の他方に移動させつつ、前記読取デバイスの前記光源から光を出射させて、前記受光素子から出力される電気信号を輝度値に変換することにより、前記第2読取範囲を読み取る第2読取処理と、
前記第2読取範囲の読取画像を分割した複数の第2ブロックごとに作成された前記輝度値のヒストグラムに基づいて、前記第2ブロックのそれぞれが前記異物ありブロックであるか否かを判定する第2判定処理と、を実行する、読取装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の読取装置であって、
前記制御部は、前記第2ブロックのサイズを前記第1ブロックのサイズよりも小さく設定する、読取装置。
【請求項3】
請求項2に記載の読取装置であって、
前記制御部は、前記第1ブロックのサイズおよび前記第2ブロックのサイズをそれぞれ固定値に設定している、読取装置。
【請求項4】
請求項2に記載の読取装置であって、
前記制御部は、第1読取範囲に対する第2読取範囲の縮小率に応じて、前記第2ブロックのサイズを前記第1ブロックのサイズに対して縮小して設定する、読取装置。
【請求項5】
透明板と、
前記透明板に対する一方に設けられ、前記透明板に向けて光を出射する光源および主走査方向に配列された複数の受光素子を有する読取デバイスと、
前記主走査方向と交差し、かつ前記透明板に沿った副走査方向に前記読取デバイスを移動させる移動機構と、
前記透明板に対する他方に設けられ、前記透明板に対向して配置される白色の背景部材と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記読取デバイスを前記副走査方向の一方に移動させつつ、前記読取デバイスの前記光源から光を出射させて、前記受光素子から出力される電気信号を輝度値に変換することにより、第1読取範囲を読み取る第1読取処理と、
前記第1読取範囲の読取画像を分割した複数の第1ブロックごとに作成された前記輝度値のヒストグラムに基づいて、前記第1ブロックのそれぞれが前記背景部材の読取画像とは異なる読取画像を含む異物ありブロックであるか否かを判定する第1判定処理と、
前記読取デバイスを前記副走査方向の他方に移動させつつ、前記読取デバイスの前記光源から光を出射させて、前記受光素子から出力される電気信号を輝度値に変換することにより、前記第1読取範囲を読み取る第2読取処理と、
前記第1読取範囲の読取画像を分割した複数の第2ブロックごとに作成された前記輝度値のヒストグラムに基づいて、前記第2ブロックのそれぞれが前記異物ありブロックであるか否かを判定する第2判定処理と、を実行し、
前記第1ブロックの位置と前記第2ブロックの位置とをずらして設定する、読取装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の読取装置であって、
前記制御部は、前記第1判定処理ですべての前記第1ブロックが前記異物ありブロックでないと判定した場合、前記第2読取処理および前記第2判定処理の実行を省略する、読取装置。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の読取装置であって、
前記制御部は、前記第1判定処理ですべての前記第1ブロックが前記異物ありブロックでないと判定した場合、前記第1読取処理における読取解像度よりも高い読取解像度で前記第2読取処理を実行する、読取装置。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか一項に記載の読取装置であって、
前記透明板と前記背景部材との間に前記読取対象物が配置されているか否かを検知するセンサ、をさらに備え、
前記制御部は、前記センサにより前記読取対象物が配置されていないことが検知されるときに、前記第1読取処理を実行する、読取装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、読取装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、読取対象物を光学的に読み取って、読取対象物の画像データを生成する読取装置が提供されている。
【0003】
読取装置の一例では、透明板を挟んで読取対象物と対向する位置に、光源およびイメージセンサを備える読取デバイスが設けられる。イメージセンサは、主走査方向に配列された複数の受光素子を備えている。また、読取対象物を挟んで透明板と対向する位置に、白色の背景部材が配置される。
【0004】
読取デバイスの光源からの光が読取対象物および背景部材で反射し、その反射光が読取デバイスのイメージセンサに入射すると、各受光素子で光電変換が行われて、各受光素子から受光量に応じた電気信号(電圧)が出力される。各受光素子から出力される電気信号がデジタル値である輝度値(画像データ)にA/D変換されることにより、読取デバイスによる主走査方向の1ライン分の読み取りが達成される。読取対象物の読み取り時には、読取デバイスが主走査方向と直交する副走査方向に移動されつつ、主走査方向の1ラインの読み取りが繰り返されることにより、読取対象物の全体を含む読取範囲が読み取られる。そして、その読取範囲の読取画像から読取対象物の読取画像が識別されて、読取対象物の画像データが生成される。
【0005】
たとえば、透明板における読取対象物と対向する領域にごみなどの異物が付着していると、その異物が読取対象物の読取画像に写り込むという問題が生じる。また、透明板または背景部材における読取対象物と対向しない領域に異物が付着している場合には、異物が背景部材の読取画像に写り込むことにより、読取対象物の読取画像の識別に支障を来すおそれがある。
【0006】
そこで、読取対象物が透明板に対向していない状態で、所定の読取範囲を読み取り、その読取範囲の読取画像を解析することにより、異物の有無を検知し、また、異物が存在する場合に、異物の位置および大きさを検出する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-211307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、異物の位置および大きさの検出に要する時間の増大を抑制しつつ、異物の位置および大きさの検出精度を向上することができる、読取装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る読取装置は、透明板と、透明板に対する一方に設けられ、透明板に向けて光を出射する光源および主走査方向に配列された複数の受光素子を有する読取デバイスと、主走査方向と交差し、かつ透明板に沿った副走査方向に読取デバイスを移動させる移動機構と、透明板に対する他方に設けられ、透明板に対向して配置される白色の背景部材と、制御部とを備え、制御部は、読取デバイスを副走査方向の一方に移動させつつ、読取デバイスの光源から光を出射させて、受光素子から出力される電気信号を輝度値に変換することにより、第1読取範囲を読み取る第1読取処理と、第1読取範囲の読取画像を分割した複数の第1ブロックごとに作成された輝度値のヒストグラムに基づいて、第1ブロックのそれぞれが背景部材の読取画像とは異なる読取画像を含む異物ありブロックであるか否かを判定する第1判定処理と、第1判定処理の判定結果から、第1読取範囲よりも狭い範囲であって、異物ありブロックであると判定された第1ブロックを含む第2読取範囲を設定する設定処理と、読取デバイスを副走査方向の他方に移動させつつ、読取デバイスの光源から光を出射させて、受光素子から出力される電気信号を輝度値に変換することにより、第2読取範囲を読み取る第2読取処理と、第2読取範囲の読取画像を分割した複数の第2ブロックごとに作成された輝度値のヒストグラムに基づいて、第2ブロックのそれぞれが異物ありブロックであるか否かを判定する第2判定処理とを実行する。
【0010】
この構成によれば、第1読取範囲が読み取られる。そして、第1読取範囲の読取画像が複数の第1ブロックに分割されて、第1ブロックごとに輝度値のヒストグラムが作成される。そのヒストグラムに基づいて、第1ブロックのそれぞれについて、背景部材の読取画像とは異なる読取画像を含む異物ありブロックであるか否かが判定される。
(【0011】以降は省略されています)

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