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公開番号2025119372
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014241
出願日2024-02-01
発明の名称プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類G01N 21/95 20060101AFI20250806BHJP(測定;試験)
要約【課題】送配電設備に用いられる樹脂部材の内部状態に関する情報を効率的に出力する。
【解決手段】プログラムは、コンピュータに、送配電設備に用いられる樹脂部材に透過光を照射した状態にて撮像した画像を取得し、透過光が照射された樹脂部材を含む画像を入力した場合に樹脂部材の内部状態に関する情報を出力するよう学習された学習モデルに、取得した前記樹脂部材を含む画像を入力することにより、前記学習モデルから、前記樹脂部材の内部状態に関する情報を取得し、取得した前記樹脂部材の内部状態に関する情報を出力する処理を実行させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンピュータに、
送配電設備に用いられる樹脂部材に透過光を照射した状態にて撮像した画像を取得し、
透過光が照射された樹脂部材を含む画像を入力した場合に樹脂部材の内部状態に関する情報を出力するよう学習された学習モデルに、取得した前記樹脂部材を含む画像を入力することにより、前記学習モデルから、前記樹脂部材の内部状態に関する情報を取得し、
取得した前記樹脂部材の内部状態に関する情報を出力する
処理を実行させるプログラム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記樹脂部材の内部状態に関する情報は、前記樹脂部材の内部に形成される気泡の有無に関する情報を含み、
前記樹脂部材の内部に気泡が有る場合、前記樹脂部材は使用不可であると導出し、
前記樹脂部材の内部に気泡が無い場合、前記樹脂部材は使用可能であると導出する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記樹脂部材は、送配電用変圧器に用いられるコイルボビンであり、
前記画像は、前記コイルボビンの側壁又は分割壁を含む
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
取得した前記画像に対し、前記画像を撮像する際の撮像角度に応じた補正を行い、
前記補正された画像を前記学習モデルに入力する
請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記透過光の光源は、白色LEDである
請求項2に記載のプログラム。
【請求項6】
取得した前記樹脂部材の画像に基づき、前記透過光の物理量を導出し、
導出した前記物理量にて透過光を照射させるための処理を行う
請求項2に記載のプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
送配電設備に用いられる樹脂部材に透過光を照射した状態にて撮像した画像を取得し、
透過光が照射された樹脂部材を含む画像を入力した場合に樹脂部材の内部状態に関する情報を出力するよう学習された学習モデルに、取得した前記樹脂部材を含む画像を入力することにより、前記学習モデルから、前記樹脂部材の内部状態に関する情報を取得し、
取得した前記樹脂部材の内部状態に関する情報を出力する
処理を実行させる情報処理方法。
【請求項8】
送配電設備に用いられる樹脂部材に透過光を照射した状態にて撮像した画像を取得する画像取得部と、
透過光が照射された樹脂部材を含む画像を入力した場合に樹脂部材の内部状態に関する情報を出力するよう学習された学習モデルに、取得した前記樹脂部材を含む画像を入力することにより、前記学習モデルから、前記樹脂部材の内部状態に関する情報を取得する情報取得部と、
取得した前記樹脂部材の内部状態に関する情報を出力する出力部と
を備える情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、変圧器、ケーブル、遮断器、コンデンサ等の電気機器に関する事項が記載され、更にこれら電気機器に用いられる電気絶縁油の劣化評価方法に関して言及されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-65858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された評価方法においては、送配電設備に用いられる樹脂部材の内部状態に関する情報を効率的に出力する点について何ら考慮されていない。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、送配電設備に用いられる樹脂部材の内部状態に関する情報を効率的に出力することができるプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、送配電設備に用いられる樹脂部材に透過光を照射した状態にて撮像した画像を取得し、透過光が照射された樹脂部材を含む画像を入力した場合に樹脂部材の内部状態に関する情報を出力するよう学習された学習モデルに、取得した前記樹脂部材を含む画像を入力することにより、前記学習モデルから、前記樹脂部材の内部状態に関する情報を取得し、取得した前記樹脂部材の内部状態に関する情報を出力する処理を実行させる。
【0007】
本態様にあたっては、例えば、変圧器等の送配電設備には、各種の絶縁部材として、樹脂部材が用いられている。当該樹脂部材は、樹脂金型を用いた射出成型品として製造されるにあたり、当該成型品(樹脂部材)の内部に気泡(ボイド)が発生することが想定される。送配電設備の樹脂部材は、可視光線等を用いた透過光を照射する光源下に配置された状態にて、樹脂部材に対し、光源とは反対側に位置する撮像装置によって撮像される。このように光源と撮像装置との間に樹脂部材を配置することにより、光源からの照射された光の一部が、樹脂部材を透過することにより、透過光が照射された状態での樹脂部材を撮像することができる。この際、撮像装置の光軸(撮像方向)と、光源の光軸(照射方向)とは、例えば5°から60°程度の所定の撮影角度を成すものであってもよい。情報処理装置の制御部は、記憶部に記憶されているプログラムを実行することにより、撮像装置が撮像した画像(透過光が照射された状態での樹脂部材の画像)を取得する。情報処理装置と撮像装置とは、有線又は無線にて通信可能に接続されており、情報処理装置の制御部は、撮像装置と通信することにより、当該画像を取得するものであってもよい。又は、情報処理装置の制御部は、撮像装置が撮像した画像を、USBメモリ又はSDカード等の記憶メディアを介してオフラインにて取得するものであってもよい。情報処理装置の制御部は、取得した画像(透過光が照射された状態での樹脂部材の画像)を、学習モデル(ボイド検出モデル)に入力する。学習モデルは、透過光が照射された樹脂部材を含む画像を入力した場合、当該樹脂部材の内部状態に関する情報を出力するよう学習されている。透過光が照射された状態での樹脂部材の画像において、当該樹脂部材の内部に気泡(ボイド)が存在する場合、当該気泡(ボイド)は、他の部位、すなわち気泡が形成されていない部位と比較して、彩色が薄い色にて撮像される。すなわち、樹脂部材が全体的に黄色の場合、気泡(ボイド)の部位は、当該黄色よりも薄い色となる薄黄色にて、影状に撮像される。このように薄黄色にて影状に撮像される気泡(ボイド)は、当該気泡の形状に応じて、細長い形状、又は幅広い形状となる等、広範囲にて視認することができる。又、気泡(ボイド)は、樹脂部材に対し、反対側から見ても同じ位置に影が見えるものとなり、すなわち、一方(撮像装置の側)から視認した位置と、他方(光源の)側)から視認した位置とにおいて、同じ位置にて影状に視認することができる。このように学習された学習モデル(ボイド検出モデル)が出力する情報(樹脂部材の内部状態に関する情報)は、例えば、気泡(ボイド)の有無に関する情報を含む。樹脂部材に気泡(ボイド)が有る場合、学習モデルは、画像における気泡(ボイド)の位置及び大きさを、例えばバウンディボックスを画像に重畳することにより示す(特定する)ものであってもよい。又は、学習モデル(ボイド検出モデル)が出力する情報は、気泡(ボイド)の有無に関する情報に基づき樹脂部材が正常(良品)であるか、又は異常(不良)であるかを示す判定結果(合否判別)であってもよい。情報処理装置の制御部は、学習モデルが出力した情報(樹脂部材の内部状態に関する情報)を取得し、取得した情報を、例えば、ディスプレイ等の表示部、又は通信可能に接続されるスマートホン等の情報端末に出力する。このように学習モデルを用いることにより、送配電設備において、例えば絶縁部材として用いられる各種の樹脂部材に対し、当該樹脂部材の内部に形成される気泡(ボイド)の有無を効率的に判定することができる。これにより、例えば、当該気泡(ボイド)の有無検査を、X線CT装置を用いて検査する場合と比較して、検査時間の短縮、検査員に対するX線被爆の懸念の払拭、検査装置の安価化、及び当該安価化に伴う冗長性の確保コストの低減を図ることができる。
【0008】
本開示の一態様に係るプログラムは、前記樹脂部材の内部状態に関する情報は、前記樹脂部材の内部に形成される気泡の有無に関する情報を含み、前記樹脂部材の内部に気泡が有る場合、前記樹脂部材は使用不可であると導出し、前記樹脂部材の内部に気泡が無い場合、前記樹脂部材は使用可能であると導出する。
【0009】
本態様にあたっては、学習モデルが出力する情報(樹脂部材の内部状態に関する情報)は、樹脂部材の内部に形成される気泡(ボイド)の有無に関する情報を含み、ボイド検出モデルとして機能する。情報処理装置の制御部は、学習モデルが出力する情報が樹脂部材の内部に気泡(ボイド)が有る旨を示す場合、樹脂部材は使用不可である旨を導出し、出力する。情報処理装置の制御部は、学習モデルが出力する情報が樹脂部材の内部に気泡(ボイド)が無い旨を示す場合、樹脂部材は使用可能である旨を導出し、出力する。又は、学習モデルが出力する情報が、樹脂部材の内部に形成される気泡(ボイド)の有無に基づき、当該樹脂部材が正常(ボイド無)、又は異常(ボイド有)を出力する場合、情報処理装置の制御部は、当該学習モデルからの出力結果を用いて、使用可能(正常:ボイド無)又は使用不可(異常:ボイド有)を導出及び出力するものであってもよい。このように学習モデルが出力する情報は、樹脂部材の内部に形成される気泡(ボイド)の有無に関する情報を含むため、当該気泡(ボイド)の有無に基づき、樹脂部材の製造過程における検品を効率的に行うことができる。従って、気泡(ボイド)の有無の検査工程を含む樹脂部材の生産方法において、生産効率を向上させることができる。
【0010】
本開示の一態様に係るプログラムは、前記樹脂部材は、送配電用変圧器に用いられるコイルボビンであり、前記画像は、前記コイルボビンの側壁又は分割壁を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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