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公開番号
2025120358
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2025096758,2021049774
出願日
2025-06-10,2021-03-24
発明の名称
ニューマチックケーソンの健康管理システム
出願人
大豊建設株式会社
代理人
弁理士法人パテントボックス
主分類
E02D
23/04 20060101AFI20250807BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】身体情報を自動的に取得でき、かつ、データを蓄積して有効活用できる、健康管理システムを提供する。
【解決手段】ニューマチックケーソンの健康管理システムSHは、作業従事者の身体情報を取得する複数の身体情報取得機器21-25と、取得した複数の身体情報を集約する管理装置20と、を備える、身体情報取得システムSPと、作業室内の圧力を計測する函内圧力計31と、マンロック内の圧力を計測するマンロック内圧力計32と、計測された函内圧力及びマンロック内圧力と作業従事者を特定する情報と時間情報とから構成される高気圧作業履歴情報を集約する別の管理装置30と、を備える、減圧管理システムSDと、身体情報取得システムSPの管理装置20から複数の前記身体情報を受信して記憶するとともに、減圧管理システムSDの管理装置30から函内圧力及びマンロック内圧力を受信して記憶する、サーバー10と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
作業従事者の身体情報を取得する複数の身体情報取得機器と、取得した複数の身体情報を集約する管理装置と、を備える、身体情報取得システムと、
作業室内の圧力を計測する函内圧力計と、マンロック内の圧力を計測するマンロック内圧力計と、計測された函内圧力及びマンロック内圧力と作業従事者を特定する情報と時間情報とから構成される高気圧作業履歴情報を集約する別の管理装置と、を備える、減圧管理システムと、
前記身体情報取得システムの前記管理装置から複数の前記身体情報を受信して記憶するとともに、前記減圧管理システムの別の前記管理装置から前記高気圧作業履歴情報を受信して記憶する、サーバーと、を備え、
前記サーバーは、異なる複数の作業現場における、作業従事者の過去の履歴データである前記身体情報、前記高気圧作業履歴情報を、一元管理により受信して記憶するように構成されている、ニューマチックケーソンの健康管理システム。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
作業従事者の身体情報を取得する複数の身体情報取得機器と、取得した複数の身体情報を集約する管理装置と、を備える、身体情報取得システムと、
作業室内の圧力を計測する函内圧力計と、マンロック内の圧力を計測するマンロック内圧力計と、計測された函内圧力及びマンロック内圧力と作業従事者を特定する情報と時間情報とから構成される高気圧作業履歴情報を集約する別の管理装置と、を備える、減圧管理システムと、
前記身体情報取得システムの前記管理装置から複数の前記身体情報を受信して記憶するとともに、前記減圧管理システムの別の前記管理装置から前記高気圧作業履歴情報を受信して記憶する、サーバーと、を備え、
前記サーバーは、前記身体情報、及び、前記高気圧作業履歴情報に基づいて、作業従事者の健康状態を人工知能の機械学習によって予測する予測機能部をさらに有し、
前記サーバーは、前記身体情報、及び、前記高気圧作業履歴情報に基づき、管理用帳票を自動作成する機能を備える、ニューマチックケーソンの健康管理システム。
【請求項3】
作業従事者の身体情報を取得する複数の身体情報取得機器と、取得した複数の身体情報を集約する管理装置と、を備える、身体情報取得システムと、
作業室内の圧力を計測する函内圧力計と、マンロック内の圧力を計測するマンロック内圧力計と、計測された函内圧力及びマンロック内圧力と作業従事者を特定する情報と時間情報とから構成される高気圧作業履歴情報を集約する別の管理装置と、を備える、減圧管理システムと、
前記身体情報取得システムの前記管理装置から複数の前記身体情報を受信して記憶するとともに、前記減圧管理システムの別の前記管理装置から前記高気圧作業履歴情報を受信して記憶する、サーバーと、を備え、
前記サーバーは、前記身体情報、及び、前記高気圧作業履歴情報に基づいて、作業従事者の健康状態を人工知能の機械学習によって予測する予測機能部をさらに有し、
前記予測機能部は、複数の作業従事者の前記身体情報と減圧管理情報とを入力層とし、1つ以上の中間層を介在させて、身体情報を出力層とする多層ニューラルネットワークを構築し、
前記サーバーは、前記身体情報、及び、前記高気圧作業履歴情報に基づき、管理用帳票を自動作成する機能を備える、ニューマチックケーソンの健康管理システム。
【請求項4】
前記サーバーに記憶された前記身体情報、前記高気圧作業履歴情報を閲覧可能な管理者端末をさらに備える、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された、ニューマチックケーソンの健康管理システム。
【請求項5】
前記減圧管理システムは、作業従事者を特定するための顔認証情報を取得する撮像機器をさらに備える、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された、ニューマチックケーソンの健康管理システム。
【請求項6】
前記身体情報取得システムの前記管理装置は、顔認証又は登録リストからの名前の選択により、個人を特定する機能部をさらに備える、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載された、ニューマチックケーソンの健康管理システム。
【請求項7】
前記サーバーは、前記身体情報と前記高気圧作業履歴情報を判定する判断機能部と管理者に警告を送信する警告通知機能部をさらに有する、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載された、ニューマチックケーソンの健康管理システム。
【請求項8】
前記サーバーは、前記身体情報、及び、前記高気圧作業履歴情報に基づき、高気圧作業計画の設定に対して、前記身体情報、高気圧履歴、及び、UPTDが管理値を超えた場合に警告を通知するか、または、超えないように補助する機能を備える、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載された、ニューマチックケーソンの健康管理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニューマチックケーソン工法を用いた工事において使用される健康管理システムに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ニューマチックケーソン工法では、ケーソン下部に設けた作業室に圧縮空気を送り込むことにより、空気の圧力で地下水を排除した状態で掘削作業を行っている。従来は、作業員が高気圧下の作業室内に入って掘削作業を行っていたが、近年は、作業員の健康面を考慮して、地上から遠隔操作できる掘削機を用いた無人化掘削が一般的となっている。
【0003】
一方で、掘削機の点検やメンテナンス、修理、解体等の作業を行うためには、依然として作業室内に作業員が立ち入る必要がある。また、硬質な岩盤の場合等では、無人化掘削では対応できず、作業室内に作業員が入って発破の作業等を行う場合がある。
【0004】
作業室における作業開始前には、作業員は地上からケーソンに設置されたマンロックに入り、作業室と同じ圧力まで加圧した後、マンロックの作業室側のハッチを開けて作業室に移動して作業を行う。作業終了後には、作業室からマンロックに入り、作業室側のハッチを閉めた後に、大気圧まで時間をかけて減圧してから、地上に帰還するようになっている。
【0005】
このとき、減圧を急激に行うと、体内の不活性ガス(窒素ガス)が体外に排出しきれずに気泡となって様々な障害が発生する。これを一般に減圧症という。減圧症を発生させないためには、作業室内の圧力や作業時間等に応じて、減圧速度や停止圧力、停止時間等の減圧管理情報を決定・管理する必要がある。
【0006】
このような減圧管理を実施する減圧管理システムとして、例えば特許文献1には、作業者が携帯型端末を携帯することによって携帯型端末に圧力の経時変化を記録し、記録と減圧管理情報とを照合するようにした技術が記載されている。この特許文献1の構成によれば、管理ミスを防止して作業者の安全性を高めることができる。この他に、この減圧管理システムに基づいて、自動的に高圧室業務日報を作成する技術も存在している。
【0007】
また、バイタルデータを取得して健康状態を判定する技術として、例えば特許文献2には、心拍数、血圧、体温、または呼吸数などのバイタル情報を取得し、健康状態を予測する技術が記載されている。加えて、過去の健康状態に基づいて健康状態を予測する技術も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-284145号公報
特開2020-149150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1の減圧管理システムを含む従来のシステムは、身体情報を自動的に取得するものではないうえ、作業現場ごとに独立したシステム構成であったために、データを蓄積して有効活用できるものではなかった。
【0010】
さらに、特許文献2の技術では、ニューマチックケーソン工法のように、地上での作業だけでなく、高気圧下となる作業室での作業が発生する場合、高気圧下での負荷を勘案することができず、健康状態を予測することが困難であった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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