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公開番号2025123582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019076
出願日2024-02-13
発明の名称作務衣風ウェア
出願人冨士経編株式会社
代理人個人
主分類A41D 13/12 20060101AFI20250818BHJP(衣類)
要約
【課題】 片手で簡単に着脱衣できる作務衣や甚平のような作務衣風ウェアを提供する。
【解決手段】 作務衣風のウェアWにおいて、右の前身頃の右端縁と、左の前身頃の左端縁を、左右の脇部から真下に伸びる体側線Lから体前面の中央寄りに位置させ、前記後身頃3の左右の端縁を体側線Lに沿って体前面側に折り返して折り返し部3a,3bを形成し、折り返し部3a,3bで、後身頃3の左右の端縁と右の前身頃1の右端縁及び左の前身頃2の左端縁とを接合線11,21で接合し、一方の前身頃1の接合線11上に係止手段16を取り付け、この係止手段16に係止される被係止手段26を、他方の前身頃2の自由端縁に取り付け、他方の前身頃2の接合線21に係止手段23を取り付け、この係止手段26に係止される被係止手段13を、一方の前身頃1の自由端縁に取り付けた。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
左右の前身頃と後身頃とを接合して形成されるとともに、左右いずれか一方の前身頃の自由端縁を他方の前身頃の前に重ねて着衣する作務衣風ウェアにおいて、
右の前身頃の右端縁と、左の前身頃の左端縁を、左右の脇部から真下に伸びる体側線から体前面の中央寄りに位置させ、
前記後身頃の左右の端縁を前記体側線に沿って前記体前面側に折り返して折り返し部を形成し、
前記折り返し部で、前記後身頃の左右の端縁と前記右の前身頃の右端縁及び前記左の前身頃の左端縁とを接合線で接合し、
左右のいずれか一方の前身頃の前記接合線に係止手段を取り付け、この係止手段に係止される被係止手段を、左右のいずれか他方の前身頃の前記自由端縁に取り付け、
前記他方の前身頃の前記接合線に係止手段を取り付け、この係止手段に係止される被係止手段を、前記一方の前身頃の自由端縁に取り付けたこと、
を特徴とする作務衣風ウェア。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記後身頃の前記体側線上に、折り畳みの際の目安となるマークを形成したことを特徴とする請求項1に記載の作務衣風ウェア。
【請求項3】
前記接合線上に、帯片をその一端縁で取り付け、前記帯片に前記係止手段を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作務衣風ウェア。
【請求項4】
前記係止手段及び被係止手段が、スナップボタン又はホックボタンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の作務衣風ウェア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、左右の前身頃と後身頃とを縫製等により接合して形成される作務衣風(作務衣及び甚平を含む)のウェアに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
作務衣風ウェアの一つである作務衣や甚平は、もともと寺院における僧侶が作業や雑事を行う際に着用する衣服であるが、着脱衣しやすくて動きやすく、和風の外観などに趣があることから、料亭や居酒屋などの飲食店における従業員の衣服、旅館やホテルなどの宿泊施設において利用客が着用する衣服として広く一般に着用されるに至っている。また、介護士や看護師が被介護者や患者に着脱衣させやすいことから、家庭や介護施設、病院などでも、被介護者や患者が着用する衣服として使用されるに至っている。
ところで、飲食店や宿泊施設などの一般使用において、片手で簡単かつ迅速に着脱衣できる衣服があれば便利である。また、疾病や怪我などにより片手しか使えない被介護者や患者が存在するが、このような被介護者や患者が自身の片手で着脱衣できる介護服・病院服が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-192153号公報
特開2008-2008号公報
実用新案登録第3106219号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~3に記載の介護服等はこのような要求に応えるべくなされたものである。
しかし、作務衣や甚平のような作務衣風のウェアにおいては、片手で着脱衣できるものは今のところ知られていない。
本発明は、片手で簡単に着脱衣できる作務衣や甚平のような作務衣風ウェアの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、左右の前身頃と後身頃とを接合して形成されるとともに、左右いずれか一方の前身頃の自由端縁を他方の前身頃の前に重ねて着衣する作務衣風ウェアにおいて、右の前身頃の右端縁と、左の前身頃の左端縁を、左右の脇部から真下に伸びる体側線から体前面の中央寄りに位置させ、前記後身頃の左右の端縁を前記体側線に沿って前記体前面側に折り返して折り返し部を形成し、前記折り返し部で、前記後身頃の左右の端縁と前記右の前身頃の右端縁及び前記左の前身頃の左端縁とを接合線で接合し、左右のいずれか一方の前身頃の前記接合線に係止手段を取り付け、この係止手段に係止される被係止手段を、左右のいずれか他方の前身頃の前記自由端縁に取り付け、前記他方の前身頃の前記接合線に係止手段を取り付け、この係止手段に係止される被係止手段を、前記一方の前身頃の自由端縁に取り付けた構成としてある。
【0006】
また、請求項2に記載するように、前記後身頃の前記体側線上に、折り畳みの際の目安となるマークを形成するとよい。請求項3に記載するように、前記接合線上に、帯片をその一端縁で取り付け、前記帯片に前記係止手段を取り付けてもよい。
なお、前記係止手段及び被係止手段は磁石や紐でもよいが、磁石は外れやすく、紐は片手では結びにくいことから、請求項4に記載するように、雌雄一対のボタンからなるスナップボタンやホックボタンとするとよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明は上記のように構成されているので、例えば、右の前身頃の上に左の前身頃を重ねると、左の前身頃の自由端縁に取り付けられた被係止手段(雌型のスナップボタンやホックボタン)が右の前身頃の接合線上に取り付けられた係止手段(雄型のスナップボタンやホックボタン)の上に位置するとともに、係止手段・被係止手段は、片手で係止させやすい体前面の中央近くに位置するので、これらを片手で簡単に係止させることができる。接合線上に帯片の一端縁を取り付け、この帯片に係止手段を保持させれば、帯片とともに係止手段を摘まみやすくすることができ、係止手段と被係止手段の係止がしやすくなる。
【0008】
また、居酒屋、料亭、宿泊施設、介護施設、病院などでは、これら衣服はリネンサプライ品であることが一般的であるが、大量にクリーニングをして折り畳む際に、一般的な衣服では体側線に沿って脇下から伸びる縫製線(接合線)が目印となるところ、本発明の作務衣風ウェアにおいては前記体側線に沿った接合線が存在しないことから、折り畳みの作業がしにくくなる可能性がある。そこで、例えば体側線にそって、色付きの糸などを短い縫製を施し、マーク(目印)とすることで折り畳みの目安とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の作務衣風ウェア(以下、ウェアと略称する)の好適な実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この明細書において「右」というときは、ウェア装着者から見て体の右側に位置することを指し、「左」というときには、同左側に位置することを指すものとする。また、「前」というときは同前側に位置することを指し、「後」というときは同後ろ側に位置することを指すものとする。
図1は本発明のウェアの一実施形態にかかり、(a)はウェアの展開正面図、(b)は(a)のA部の拡大断面図、図2は、図1のウェアを着衣するにあたり、右前身頃を着衣者の体の前面に被せた様子を示す正面図、図3は、図1のウェアを着衣した状態を示す正面図、図4はウェアの六面図である。
【0010】
[ウェアWの基本構成]
ウェアWは、右前身頃1と左前身頃2と後身頃3を主たる構成要素とする。この実施形態のウェアWは右袖4と左袖5とを有するもので、右前身頃1と左前身頃2とともに、右袖4と左袖5とを後身頃3に対して縫製により接合している。なお、このような構成は、作務衣や甚平では一般的なものである。
後身頃3の本体30には、着衣者の脇から真下に伸びる線(目視できる「線」としては現れないが、この線を説明の便宜上「体側線L」と記載する)を境として、左右両側に張り出す右張り出し部30a及び左張り出し部30bが形成されている。そして、この実施形態では右張り出し部30aの端縁に右前身頃1の右端縁が縫製によって接合され、左張り出し部30bの端縁に左前身頃2の左端縁が縫製によって接合されていて、左右の接合線としての右縫製線11と左縫製線21を成している。
(【0011】以降は省略されています)

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