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公開番号
2025123910
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-25
出願番号
2024019687
出願日
2024-02-13
発明の名称
反応装置及び計測装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
35/00 20060101AFI20250818BHJP(測定;試験)
要約
【課題】廃棄した廃液由来のエアロゾルが未使用の試薬に混入する可能性を低減した反応装置を提供する。
【解決手段】透光性のアレイプレートと堤部とを備えて液体が貯留可能なプレートユニットを用いて前記アレイプレートに反応生成物を固定する反応を行う反応室と、反応室内に配置されて、アレイプレートに供給される液状の検体又は薬液を保管する容器が載置される薬液載置部と、反応室内に配置されて、液状の検体又は薬液の供給後のアレイプレートに貯留された液体を廃棄する液体廃棄部と、反応室内の雰囲気を排気し減圧する反応室排気部と、を備える反応装置において、液体廃棄部は、薬液載置部より反応室排気部の近くに位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
透光性のアレイプレートと堤部とを備えて液体が貯留可能なプレートユニットを用いて前記アレイプレートに反応生成物を固定する反応を行う反応室と、
反応室内に配置され、前記アレイプレートに供給される液状の検体又は薬液を保管する容器が載置される薬液載置部と、
前記反応室内に配置されて、前記液状の検体又は薬液の供給後のアレイプレートに貯留された液体を廃棄する液体廃棄部と、
前記反応室内の雰囲気を排気し減圧する反応室排気部と、を備え、
前記液体廃棄部は、前記薬液載置部より前記反応室排気部の近くに位置する、反応装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記容器に保管された前記液状の検体又は薬液を前記アレイプレートに供給する際、又は前記液状の検体又は薬液の供給後のアレイプレートに貯留された前記液体を排出する際に用いる分注器に対して、前記供給する際又は前記排出する際に装着されるピペットチップが載置されるチップ載置部と、
前記分注器から抜去された前記ピペットチップが廃棄されるチップ廃棄部と、をさらに備える、請求項1に記載の反応装置。
【請求項3】
前記液体廃棄部は、前記チップ廃棄部より前記反応室排気部の近くに位置する、請求項2に記載の反応装置。
【請求項4】
前記チップ載置部は、前記容器に保管された前記液状の検体又は薬液を前記アレイプレートに供給する際に用いるピペットチップが載置される給液チップ載置部と、前記液状の検体又は薬液の供給後のアレイプレートに貯留された前記液体を排出する際に用いるピペットチップが載置される排液チップ載置部と、を有する、請求項2に記載の反応装置。
【請求項5】
前記排液チップ載置部は、前記給液チップ載置部より前記反応室排気部の近くに位置する、請求項4に記載の反応装置。
【請求項6】
前記反応室排気部は、排気ファンと粒子吸着フィルタとを備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の反応装置。
【請求項7】
前記粒子吸着フィルタは、HEPAフィルタを含む、請求項6に記載の反応装置。
【請求項8】
透光性のアレイプレートと堤部と備えて液体が貯留可能なプレートユニットを用いて前記アレイプレートに反応生成物を固定する反応を行う反応室と、
室間連通口を介して前記反応室と連通されて、前記反応室から搬送された前記アレイプレート上の前記反応生成物の分布を光学的に測定する測定室と、
前記反応室に設けられた反応室排気口を介して前記反応室内を減圧する反応室排気部と、
を備える計測装置。
【請求項9】
前記反応室に設けられて前記反応室内を前記反応室排気部に連通させる反応室排気口より吸気抵抗が高く、前記反応室に外気を導入するために設けられる反応室吸気部をさらに備える、請求項8に記載の計測装置。
【請求項10】
前記反応室排気口より吸気抵抗が高く、前記測定室に外気を導入するために設けられる測定室吸気部をさらに備える、請求項9に記載の計測装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、反応装置、特に、アレイプレートに反応生成物を固定する反応を行う反応室を有する反応装置、及び計測装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
基板上にタンパク質、ペプチド、核酸等の物質をスポット状に多数固定したプロテインアレイ、ペプチドアレイ、DNAアレイ等のアレイプレートが知られる。こうしたアレイプレートを用いることで、固定された多数の物質と検体中の物質との相互作用を一度に観察することができる。これにより、血液、細胞抽出液、唾液、組織間液等の生体由来の液状の検体と、薬液等の多数の物質とによる相互作用を網羅的に解析することができる。
【0003】
アレイプレートを用いた測定方法として、興味対象となる相互作用が生じたスポットを選択的に蛍光標識して、光学的情報を得る方法が知られている。蛍光標識された検体を観察する装置としては、共焦点レーザ顕微鏡が知られている。共焦点レーザ顕微鏡は、照射光学系、蛍光検出光学系、及び2次元走査系、を有している。蛍光検出光学系は、蛍光プローブによって標識されたスポットからの蛍光の光量を検出する機能を有する。2次元走査系は、アレイプレートあるいは光学系を2次元走査することで、アレイプレート上のスポット領域の蛍光画像を取得する機能を有する。
【0004】
特許文献1には、検体評価装置が開示されている。この検体評価装置では、液体貯留が可能な枠をアレイプレートに固定した状態で、該アレイプレートの上方でピペットチップを移動させて複数の薬液を順次、供給及び排出して反応を生じさせている。そして、これらの反応工程の終了後に液保持状態を維持して光学走査測定を行ない、スポット領域の蛍光画像を取得している。
【0005】
上述したアレイプレート上に固定されるタンパク質等に対しては、液状の検体あるいは薬液を供給する分注処理、もしくは反応後のタンパク質等からの液体を排出する排液処理が行われる。これら供給及び排出の処理は、略閉鎖空間として設けられる反応室を有した反応装置内で行われる。そして、アレイプレートを用いた測定では、上述した反応装置と連通するように配置される測定装置、例えば特許文献1に例示した検体測定装置において行われ、かかる反応装置は、測定装置とともに検体評価装置を構成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-012426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された反応室を含む検体評価装置では、反応生成物を得る過程で上述した分注や排液といった液置換が行われる。液置換の際にアレイプレートから排出された液体(廃液)は、衛生安全上、所定の領域に廃棄される。廃棄領域に貯留された廃液が反応室の室内雰囲気と接する状態や、廃棄領域に廃液を廃棄する際に廃棄領域で生ずるピペットチップ先端の液中の気泡の破裂、液滴の落下、等により、反応室の雰囲気は、廃液由来のエアロゾルを含む混合相(分相)となることが考えられる。かかるエアロゾルは、反応室内の雰囲気の対流により、反応工程で使用が予定されている試薬の保管領域にまで到達し、未使用の試薬を汚染する影響が懸念される。また、アレイプレート上から排出されて廃棄領域に貯留された廃液は、使用済みの複数の検体や反応後の薬液が含まれるため、該廃液由来のエアロゾルの一部が他の検体や薬液に混入すると、測定結果に影響をおよぼすことも懸念される。
【0008】
さらに、上述した計測装置においては、標識物質を含む抗体成分が含まれる蓋然性があるエアロゾルの一部が反応室から測定室に達した場合は、かかるエアロゾルにより二次光に含まれる背景光が増大する。この場合、背景光の増大によって、測定結果が影響を受ける可能性がある。
【0009】
本開示は、このような状況に鑑みたものであって、廃棄した廃液由来のエアロゾル成分が未使用の試薬に混入する可能性を低減した反応室を有する反応装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る反応装置は、
透光性のアレイプレートと堤部とを備えて液体が貯留可能なプレートユニットを用いて前記アレイプレートに反応生成物を固定する反応を行う反応室と、
反応室内に配置されて、前記アレイプレートに供給される液状の検体又は薬液を保管する容器が載置される薬液載置部と、
前記反応室内に配置されて、前記液状の検体又は薬液の供給後のアレイプレートに貯留された液体を廃棄する液体廃棄部と、
前記反応室内の雰囲気を排気し減圧する反応室排気部と、を備え、
前記液体廃棄部は、前記薬液載置部より前記反応室排気部の近くに位置する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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