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公開番号
2025127167
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023730
出願日
2024-02-20
発明の名称
深溝玉軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/58 20060101AFI20250825BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】外輪案内深溝玉軸受における潤滑油の排出性を向上させ、保持器と転動体による潤滑油の攪拌抵抗を減少させる。
【解決手段】外輪1の軌道面5と内輪2の軌道面6との間に複数個の玉3が周方向に配置されて、玉3の間隔が保持器4により保持され、保持器4が外輪1の肩部7の内周に形成された案内面8に案内される外輪案内深溝玉軸受において、案内面8から外輪1の幅面へ向かって外輪1の肩部7の内周が拡径するように傾斜したテーパ面9が形成され、テーパ面9の傾斜角度αが、軸線に平行な円筒面である案内面8に対して20°から35°をなすように設定されているものとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外輪の軌道面と内輪の軌道面との間に複数個の玉が周方向に配置されて、前記玉の間隔が保持器により保持され、前記保持器が前記外輪の肩部の内周に形成された案内面に案内される外輪案内深溝玉軸受において、
前記案内面から外輪幅面へ向かって前記外輪の肩部の内周が拡径するように傾斜したテーパ面が形成され、
前記テーパ面の傾斜角度が、軸線に平行な円筒面である前記案内面に対して20°から35°をなすように設定されていることを特徴とする外輪案内深溝玉軸受。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記テーパ面は、前記保持器の幅面よりも軸方向内側に及ぶように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の外輪案内深溝玉軸受。
【請求項3】
前記案内面の軸方向の長さが、0.5mmから1.0mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の外輪案内深溝玉軸受。
【請求項4】
前記内輪の肩部の入口に臨む部分に、内輪幅面側へ向かって内周が小径になるように傾斜したテーパ面が形成され、
前記テーパ面の傾斜角度が、軸線に平行な円筒面である前記内輪の肩部の外周面に対して20°から35°をなすように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の外輪案内深溝玉軸受。
【請求項5】
前記保持器は、鉄板打抜保持器、樹脂保持器、鉄板鋲カシメ保持器、高力黄銅製もみ抜き保持器のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の外輪案内深溝玉軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、外輪案内形式の保持器が組み込まれた深溝玉軸受における潤滑に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、地球規模での気候変動対策や省エネルギーの観点から、電気を動力として走行する電動車の普及が急務となっている。電動車には、BEV(バッテリ式電気自動車)、HEV(ハイブリッド自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド自動車)、FCEV(燃料電池自動車)などがあり、これらに搭載する駆動ユニットとして、モータ、インバータ、変速機などをコンパクトに一体化したeアクスルが実用に供されている。
【0003】
このようなeアクスルにおいて、モータの主軸に使用される軸受は、高速回転に対応する必要がある。ところが、この軸受として深溝玉軸受を高速回転で使用すると、転動体の間隔を保持する保持器が遠心力により変形し、転動体や外輪に干渉して摩耗粉が発生したり、異常に発熱したり、寿命が短くなったりする懸念がある。その対策としては、特許文献1に記載されたように、保持器を外輪案内形式にすることが有効であるとされている。
【0004】
外輪案内形式の深溝玉軸受は、図6に示すように、外輪51の軌道面55と内輪52の軌道面56との間に複数個の玉53が周方向に配置されて、玉53の間隔が保持器54により保持され、保持器54が外輪51の肩部57の内周に形成された軸線に平行な円筒面である案内面58に案内される構成となっている。
【0005】
ところで、軸受の潤滑には、半固体状のクリームのようなグリースを使用するグリース潤滑と、液状の潤滑油を使用する油潤滑とがあり、eアクスルでは、油潤滑が主流であって、モータの主軸の軸受も変速機の潤滑油で潤滑される構造のものが多い。例えば、図6に示すような深溝玉軸受の場合、外輪51と内輪52の間に潤滑油が流入して、各接触面の摩擦低減が図られ、潤滑油は玉53と保持器54とで攪拌されて排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5056394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図6に示すような従来の外輪案内形式の深溝玉軸受では、保持器54の遠心力による変形を抑制することはできるが、外輪51と内輪52の間に流入する多量の潤滑油の排出性が不足すると、玉53及び保持器54による潤滑油の攪拌抵抗が大きくなり、回転の抵抗となるトルクが増大する懸念がある。
【0008】
そこで、この発明は、外輪案内深溝玉軸受における潤滑油の排出性を向上させ、保持器と転動体による潤滑油の攪拌抵抗を減少させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、この発明は、外輪の軌道面と内輪の軌道面との間に複数個の玉が周方向に配置されて、前記玉の間隔が保持器により保持され、前記保持器が前記外輪の肩部の内周に形成された案内面に案内される外輪案内深溝玉軸受において、
前記案内面から外輪幅面へ向かって前記外輪の肩部の内周が拡径するように傾斜したテーパ面が形成され、
前記テーパ面の傾斜角度が、軸線に平行な円筒面である前記案内面に対して20°から35°をなすように設定されているものとしたのである。
【0010】
また、前記テーパ面は、前記保持器の幅面よりも軸方向内側に及ぶように形成されているものとしたのである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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