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公開番号2025129798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026690
出願日2024-02-26
発明の名称直流回転電機
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類H02K 13/00 20060101AFI20250829BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】給電用リード線の撓み量の減少を抑制して、ブラシが整流子との摩擦により削れて移動する際に、ブラシと整流子との接触を維持することが可能な直流回転電機を提供する。
【解決手段】この直流回転電機100は、ステータ2と、ロータ3と、ブラシ5と、ブラシ5に一端が接続され、外部からの電力をブラシ5に供給する給電用リード線9と、給電用リード線9の他端が接続されるとともに、外部からの電力が供給される端子部8とを備える。給電用リード線9は、給電用リード線9と端子部8とを接合した端子接合部91からブラシ5とは反対側に回り込んで、給電用リード線9の他端とブラシ5とを接合したブラシ接合部92に向かって延びる回り込み部94を含んでいる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ステータと、
整流子を有し、前記ステータと径方向において対向するロータと、
前記整流子に接触するように設けられたブラシと、
前記ブラシに一端が接続され、外部からの電力を前記ブラシに供給する給電用リード線と、
前記給電用リード線の他端が接続されるとともに、外部からの電力が供給される端子部とを備え、
前記給電用リード線は、前記給電用リード線と前記端子部とを接合した端子接合部から前記ブラシとは反対側に回り込んで、前記給電用リード線の他端と前記ブラシとを接合したブラシ接合部に向かって延びる回り込み部を含む、直流回転電機。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記回り込み部は、前記ロータの回転軸線の軸方向の一方側から視て、前記端子接合部から前記径方向の外側に向かって延びた後、前記端子部の前記端子接合部側とは反対側を回り込んで前記径方向の内側に向かって延びている、請求項1に記載の直流回転電機。
【請求項3】
前記ステータおよび前記ロータを内部に収容した金属製のケースと、
前記ケースの内周面と前記回り込み部との間に設けられた第1絶縁隔壁とをさらに備える、請求項2に記載の直流回転電機。
【請求項4】
前記給電用リード線は、前記ロータの回転軸線の周方向に隣接して一対設けられ、
一対の前記給電用リード線の間に設けられた第2絶縁隔壁をさらに備える、請求項1に記載の直流回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、直流回転電機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、直流回転電機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、コンミュテータ(整流子)およびブラシを備える直流モータ(直流回転電機)が開示されている。この直流モータは、磁石(ステータ)と、回転子(ロータ)と、正極側プレートと、負極側プレートと、複数のリード線とを備えている。
【0004】
上記特許文献1の正極側プレートおよび負極側プレートの各々は、外部のバッテリに接続されている。リード線は、正極側プレートとブラシとを接続している。また、リード線は、負極側プレートとブラシとを接続している。リード線は、ピグテールと呼ばれる電線であり、可撓性を有している。コンミュテータとブラシとは、摺動するように接触している。ブラシは、コンミュテータとの摩擦により削れた場合でも、コイルスプリングにより付勢されているので、コンミュテータとの接続が維持される。これにより、外部のバッテリからの電力が回転子に供給される。
【0005】
上記特許文献1のリード線は、正極側プレート(負極側プレート)からブラシに向かって直線的に延びている。リード線と正極側プレート(負極側プレート)およびブラシの各々とは、溶接により接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-118554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1の直流モータでは、リード線と正極側プレート(負極側プレート)とを溶接する際、リード線と正極側プレート(負極側プレート)との接合部分が加熱されることに起因して、リード線に熱が伝熱する。ここで、リード線の長さは、正極側プレート(負極側プレート)からブラシに向かって直線的に延びているので、比較的短い。これらにより、上記特許文献1の直流モータでは、溶接の際の熱によりリード線が硬化することに起因して、リード線の撓み量が減少してしまう。この場合、上記特許文献1の直流モータでは、ブラシがコンミュテータ(整流子)との摩擦により削れて移動する際に、リード線の撓み量が減少することに起因して、ブラシの移動が阻害されてブラシとコンミュテータとの接触を維持できない場合がある。そこで、従来では、リード線(給電用リード線)の撓み量の減少を抑制して、ブラシがコンミュテータ(整流子)との摩擦により削れて移動する際に、ブラシとコンミュテータ(整流子)との接触を維持することが望まれている。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、給電用リード線の撓み量の減少を抑制して、ブラシが整流子との摩擦により削れて移動する際に、ブラシと整流子との接触を維持することが可能な直流回転電機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における直流回転電機は、ステータと、整流子を有し、ステータと径方向において対向するロータと、整流子に接触するように設けられたブラシと、ブラシに一端が接続され、外部からの電力をブラシに供給する給電用リード線と、給電用リード線の他端が接続されるとともに、外部からの電力が供給される端子部とを備え、給電用リード線は、給電用リード線と端子部とを接合した端子接合部からブラシとは反対側に回り込んで、給電用リード線の他端とブラシとを接合したブラシ接合部に向かって延びる回り込み部を含む。
【0010】
この発明の一の局面における直流回転電機では、上記のように、給電用リード線に、給電用リード線と端子部とを接合した端子接合部からブラシとは反対側に回り込んで、給電用リード線の他端とブラシとを接合したブラシ接合部に向かって延びる回り込み部を設ける。これにより、回り込み部により回り込ませた長さの分だけ給電用リード線を長くすることができるので、給電用リード線と端子部とを加熱して接合する際に、伝熱距離を上記長くした分だけ長くすることができる。したがって、給電用リード線と端子部とを加熱した熱に起因して給電用リード線の端子接合部とブラシ接合部との間の部分が高温になることを抑制することができるので、給電用リード線の端子接合部とブラシ接合部との間の部分の硬化を抑制することができる。その結果、給電用リード線と端子部とを加熱したことに起因して、ブラシが整流子との摩擦により削れて移動する際に、給電用リード線の撓み量が減少することを抑制することができるので、給電用リード線の撓み量の減少を抑制して、ブラシが整流子との摩擦により削れて移動する際に、ブラシと整流子との接触を維持することができる。また、回り込み部により給電用リード線の長さを確保することができるので、端子部からブラシまでの距離が長くなることを抑制しつつ、給電用リード線の伝熱距離を長くすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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