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公開番号
2025127578
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024347
出願日
2024-02-21
発明の名称
車両用駆動装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
F16H
57/04 20100101AFI20250826BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】部品点数を少なく抑えつつ、ケース内の油面が第2収容室から第1収容室に向かうに従って上側に向かうように傾斜した場合においても、吸入口が配置された第2収容室内の油の量を充分に確保することが可能な車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】ケース9は、回転電機の少なくとも一部が収容された第1収容室C1と、それに対して軸方向第2側L2に配置され、動力伝達機構が収容された第2収容室C2とを備え、オイルポンプの吸入口61は、第2収容室C2に配置され、第1収容室C1と第2収容室C2とを連通する連通路95は、ロータ軸心Xが水平な状態で、第1収容室C1における軸方向第2側L2の端部の最下部B1、及び、第2収容室C2における軸方向第1側L1の端部の最下部B2よりも上側に位置し、第1収容室C1に、ロータの回転によって生じる第1収容室C1内の油Fの流れを利用して油Fを連通路95へ送る送油構造が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
前記回転電機及び前記動力伝達機構を収容するケースと、
前記ケース内の油を吸入口から吸入して吐出するオイルポンプと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記ロータの回転軸心であるロータ軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側として、
前記ケースは、前記回転電機の少なくとも一部が収容された第1収容室と、前記第1収容室に対して前記軸方向第2側に配置され、前記動力伝達機構が収容された第2収容室と、を備え、
前記吸入口は、前記第2収容室に配置され、
前記ケースには、前記第1収容室と前記第2収容室とを連通する連通路が設けられ、
前記連通路は、前記ロータ軸心が水平な状態で、前記第1収容室における前記軸方向第2側の端部の最下部、及び、前記第2収容室における前記軸方向第1側の端部の最下部の双方よりも上側に位置するように配置され、
前記第1収容室に、前記ロータの回転によって生じる前記第1収容室内の油の流れを利用して前記第1収容室内の油を前記連通路へ送る送油構造が設けられている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記ロータ軸心に直交する方向を径方向として、
前記回転電機は、前記ロータに対して前記径方向の外側に配置されたステータコアを備え、
前記連通路は、前記第1収容室に開口する第1開口部と、前記第2収容室に開口する第2開口部と、前記第1開口部と前記第2開口部とを連通するように前記ケースに形成された連通孔と、を備え、
前記送油構造は、前記ステータコアに対して前記軸方向第1側であって、前記ロータの回転によって生じる前記径方向の外側へ向かう油の流れの下流側となる領域に開口する前記第1開口部の配置を含む、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記送油構造は、前記ロータの回転によって生じる油の流れを前記第1開口部へ導くように前記ケースに設けられた案内路を含む、請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記動力伝達機構は、前記ロータの回転を減速する減速機と、前記減速機から伝達された駆動力を、それぞれが車輪に駆動連結される一対の前記出力部材に分配する差動歯車機構と、を備え、
前記ロータと前記減速機と前記差動歯車機構とが、同軸上に配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータを備えた回転電機と、車輪に駆動連結される出力部材と、ロータと出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、回転電機及び動力伝達機構を収容するケースと、当該ケース内の油を吸入口から吸入して吐出するオイルポンプと、を備えた車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1の車両用駆動装置(1)では、ケースは、回転電機(4)が収容された第1収容室(4R)と、当該第1収容室に隣接し、動力伝達機構(5,6)が収容された第2収容室(5M)と、を備えている。
【0004】
第2収容室(5M)には、油を吸入するための吸入口(5o2)が配置されている。オイルポンプ(10)は、第2収容室(5M)に貯留した油を吸入口(5o2)から吸入してキャッチタンク(9)に送る。キャッチタンク(9)に貯留された油は、第1油路(8d)を通って回転電機(4)に供給された後に第1収容室(4R)に貯留されると共に、第2油路(8b,8c)を通って動力伝達機構(5,6)に供給された後に第2収容室(5M)に貯留される。
【0005】
特許文献1の車両用駆動装置(1)では、当該車両用駆動装置(1)を搭載した車両の旋回時等、ケース内の油面が第2収容室(5M)から第1収容室(4R)に向かうに従って上側に向かうように傾斜した場合に、吸入口(5o2)が配置された第2収容室(5M)に対して優先的に油が供給されるように、キャッチタンク(9)に貯留された油が第2油路(8b,8c)へ油が優先的に流れるように構成されている。こうして、ケース内の油面が上記のように傾斜した場合においても、吸入口(5o2)が配置された第2収容室(5M)内における充分な油の量の確保を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-148140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の車両用駆動装置(1)では、キャッチタンク(9)を設ける必要があるため、部品点数の増加を招いていた。
【0008】
そこで、部品点数を少なく抑えつつ、ケース内の油面が第2収容室から第1収容室に向かうに従って上側に向かうように傾斜した場合においても、吸入口が配置された第2収容室内の油の量を充分に確保することが可能な車両用駆動装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
前記回転電機及び前記動力伝達機構を収容するケースと、
前記ケース内の油を吸入口から吸入して吐出するオイルポンプと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記ロータの回転軸心であるロータ軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側として、
前記ケースは、前記回転電機の少なくとも一部が収容された第1収容室と、前記第1収容室に対して前記軸方向第2側に配置され、前記動力伝達機構が収容された第2収容室と、を備え、
前記吸入口は、前記第2収容室に配置され、
前記ケースには、前記第1収容室と前記第2収容室とを連通する連通路が設けられ、
前記連通路は、前記ロータ軸心が水平な状態で、前記第1収容室における前記軸方向第2側の端部の最下部、及び、前記第2収容室における前記軸方向第1側の端部の最下部の双方よりも上側に位置するように配置され、
前記第1収容室に、前記ロータの回転によって生じる前記第1収容室内の油の流れを利用して前記第1収容室内の油を前記連通路へ送る送油構造が設けられている点にある。
【0010】
この特徴構成によれば、連通路が第2収容室における軸方向第1側の端部の最下部より上側に配置されている。これにより、車両用駆動装置の傾斜や車両用駆動装置に作用する加速度等によって、ケース内の油面が第2収容室から第1収容室に向かうに従って上側へ向かうように傾斜した場合においても、第2収容室内の油のうち、連通路よりも上側に位置する油のみが連通路を通って第1収容室の側へ流れ、残りの油が第2収容室に留まるようにすることができる。
また、本特徴構成によれば、第1収容室の送油構造により、ロータの回転によって生じる第1収容室内の油の流れを利用して、第1収容室内の油を連通路に送ることができる。これにより、第1収容室内の油の量を少なく抑えて、ロータによる油の攪拌抵抗を低減すると共に、第2収容室内の油の量を多く確保することができる。
このように、本特徴構成によれば、キャッチタンク等を設けることなく、吸入口が配置された第2収容室へ油を適切に供給することができる。したがって、部品点数を少なく抑えつつ、ケース内の油面が第2収容室から第1収容室に向かうに従って上側に向かうように傾斜した場合においても、吸入口が配置された第2収容室内の油の量を充分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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