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公開番号2025130962
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028386
出願日2024-02-28
発明の名称クライオアブレーションカテーテル
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61B 18/02 20060101AFI20250902BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】標的組織の冷却が終了した後のバルーンを、冷却後の組織を損傷させることを防止しつつ、スムーズに抜去しやすくすることができるクライオアブレーションカテーテルを提供する。
【解決手段】クライオアブレーションカテーテル100の長手方向xに延在しており近位側から遠位側に向かって流体が通過可能な供給ルーメン31と、供給ルーメン31を通過してきた流体が供給されるバルーン40と、クライオアブレーションカテーテル100の径方向yにおいて供給ルーメン31とは異なる領域に位置し、クライオアブレーションカテーテル100の長手方向xに延在しており、バルーン40の内部401を通過してきた流体が遠位側から近位側に向かって通過可能な排出流路21と、バルーン40の内部401に配置されている発光部60と、を有しているクライオアブレーションカテーテル100。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向と径方向を有しているクライオアブレーションカテーテルであって、
前記長手方向に延在しており近位側から遠位側に向かって流体が通過可能な供給ルーメンと、
前記供給ルーメンを通過してきた流体が供給されるバルーンと、
前記径方向において前記供給ルーメンとは異なる領域に位置し、前記長手方向に延在しており、前記バルーンの内部を通過してきた流体が遠位側から近位側に向かって通過可能な排出流路と、
前記バルーンの内部に配置されている発光部と、
を有しているクライオアブレーションカテーテル。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記発光部から発される光は600nm以上2500nm以下の波長の光を含んでいる請求項1に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項3】
前記バルーンは、第1部分と、特定発光部材が発する光の吸収率が前記第1部分よりも高い第2部分と、を有している請求項1または2に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項4】
前記バルーンは、直管部と、前記直管部よりも遠位側に位置しており遠位側に向かって外径が小さくなっている遠位側テーパー部と、前記直管部よりも近位側に位置しており近位側に向かって外径が小さくなっている近位側テーパー部と、を有しており、
前記第2部分は前記直管部に位置している請求項3に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項5】
前記バルーンは、アウターバルーンと、前記アウターバルーンの内部に配置されているインナーバルーンと、を有している請求項1または2に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項6】
前記バルーンは、前記アウターバルーンと前記インナーバルーンの間に配置されている第1層を有しており、
前記第1層における特定発光部材が発する光の吸収率が前記アウターバルーンにおける前記特定発光部材が発する光の吸収率および前記インナーバルーンにおける前記特定発光部材が発する光の吸収率よりも大きい請求項5に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項7】
前記バルーンは、前記アウターバルーンと前記インナーバルーンの間に配置されており、X線不透過性を有する第2層を有している請求項6に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項8】
前記第2層は前記第1層よりも前記アウターバルーン側に位置している請求項7に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項9】
前記バルーンは、直管部と、前記直管部よりも遠位側に位置しており遠位側に向かって外径が小さくなっている遠位側テーパー部と、前記直管部よりも近位側に位置しており近位側に向かって外径が小さくなっている近位側テーパー部と、を有しており、
前記第1層および前記第2層は前記直管部に位置している請求項7に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項10】
前記クライオアブレーションカテーテルは、前記長手方向に延在している内腔を有するアウターシャフトと、前記アウターシャフトの内腔に配置されているインナーシャフトと、を有しており、
前記供給ルーメンは前記インナーシャフトに形成されており、
前記排出流路は、前記インナーシャフトの外表面と前記アウターシャフトの内表面の間に存在している空間である請求項1または2に記載のクライオアブレーションカテーテル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クライオアブレーションカテーテルに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
クライオアブレーション術は、低温にしたデバイスを対象組織に接触させることで対象組織を構成する細胞を凍結壊死させる医療技術であり、心筋組織や腫瘍組織の治療に用いられている。デバイスを低温にするための方法としては、液体窒素を用いるものや高圧ガスによるジュール・トムソン効果を用いるものがある。
【0003】
特許文献1には、近端部と、遠端部と、それを貫通する主ルーメンとを備えるカテーテル本体を有する冷凍外科治療用カテーテルについて記載されている。当該冷凍外科治療用カテーテルを構成するカテーテル本体のオリフィス上には、主ルーメンを通して供給される低温流体を収納するバルーンが載置されており、カテーテル本体を通して低温流体がバルーンに供給されることによって、バルーンが膨張され、患部が冷却される。より詳細には、低温供給チューブによって近位側から遠位側に運ばれた低温流体がディフューザに形成されているポートを介してバルーン内に供給され、該低温流体が排出ルーメンを介して排出される態様が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2001-524345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている冷凍外科治療用カテーテルにおいては、流体が主ルーメンを通過してバルーンまで運ばれることで標的組織が冷却される。標的組織の冷却が終了した後はバルーンを抜去する必要があるが、組織を冷却した後のバルーンは組織から剥がれにくくなっているため、バルーンの抜去に長い時間がかかることがあり、また、冷却後の組織を損傷させてしまう可能性があるという課題があった。
【0006】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、標的組織の冷却が終了した後のバルーンを、冷却後の組織を損傷させることを防止しつつ、スムーズに抜去しやすくすることができるクライオアブレーションカテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施態様に係るクライオアブレーションカテーテルは、以下の通りである。
[1] 長手方向と径方向を有しているクライオアブレーションカテーテルであって、
前記長手方向に延在しており近位側から遠位側に向かって流体が通過可能な供給ルーメンと、
前記供給ルーメンを通過してきた流体が供給されるバルーンと、
前記径方向において前記供給ルーメンとは異なる領域に位置し、前記長手方向に延在しており、前記バルーンの内部を通過してきた流体が遠位側から近位側に向かって通過可能な排出流路と、
前記バルーンの内部に配置されている発光部と、
を有しているクライオアブレーションカテーテル。
【0008】
流体が供給ルーメンを通過してバルーンまで運ばれることで標的組織が冷却される。標的組織の冷却が終了した後にバルーンの内部に配置されている発光部から光を発させる。これにより、バルーンおよびバルーンの周囲に位置している組織の少なくともいずれか一方を温めることができるため、標的組織からバルーンが剥がれやすくなる。このため、標的組織の冷却が終了した後のバルーンを、冷却後の組織を損傷させることを防止しつつ、スムーズに抜去しやすくすることができる。
【0009】
本発明の実施の形態に係るクライオアブレーションカテーテルは、以下の[2]~[11]のいずれかであることが好ましい。
[2] 前記発光部から発される光は600nm以上2500nm以下の波長の光を含んでいる[1]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[3] 前記バルーンは、第1部分と、特定発光部材が発する光の吸収率が前記第1部分よりも高い第2部分と、を有している[1]または[2]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[4] 前記バルーンは、直管部と、前記直管部よりも遠位側に位置しており遠位側に向かって外径が小さくなっている遠位側テーパー部と、前記直管部よりも近位側に位置しており近位側に向かって外径が小さくなっている近位側テーパー部と、を有しており、
前記第2部分は前記直管部に位置している[3]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[5] 前記バルーンは、アウターバルーンと、前記アウターバルーンの内部に配置されているインナーバルーンと、を有している[1]~[4]のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[6] 前記バルーンは、前記アウターバルーンと前記インナーバルーンの間に配置されている第1層を有しており、
前記第1層における特定発光部材が発する光の吸収率が前記アウターバルーンにおける前記特定発光部材が発する光の吸収率および前記インナーバルーンにおける前記特定発光部材が発する光の吸収率よりも大きい[5]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[7] 前記バルーンは、前記アウターバルーンと前記インナーバルーンの間に配置されており、X線不透過性を有する第2層を有している[6]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[8] 前記第2層は前記第1層よりも前記アウターバルーン側に位置している[7]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[9] 前記バルーンは、直管部と、前記直管部よりも遠位側に位置しており遠位側に向かって外径が小さくなっている遠位側テーパー部と、前記直管部よりも近位側に位置しており近位側に向かって外径が小さくなっている近位側テーパー部と、を有しており、
前記第1層および前記第2層は前記直管部に位置している[7]または[8]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[10] 前記クライオアブレーションカテーテルは、前記長手方向に延在している内腔を有するアウターシャフトと、前記アウターシャフトの内腔に配置されているインナーシャフトと、を有しており、
前記供給ルーメンは前記インナーシャフトに形成されており、
前記排出流路は、前記インナーシャフトの外表面と前記アウターシャフトの内表面の間に存在している空間である[1]~[9]のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[11] 前記インナーシャフトは、前記供給ルーメンと前記バルーンの内部とを連通している孔を有する[10]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【発明の効果】
【0010】
本発明のクライオアブレーションカテーテルは、標的組織の冷却が終了した後のバルーンを、冷却後の組織を損傷させることを防止しつつ、スムーズに抜去しやすくすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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