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公開番号
2025131932
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2025110734,2023215067
出願日
2025-06-30,2020-06-23
発明の名称
ポリオール組成物、発泡性ポリウレタン組成物及びポリウレタンフォーム
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
18/00 20060101AFI20250902BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】フィラーを分散させる際の攪拌時において、液の沸き上がりを抑制することが可能なポリオール組成物を提供すること。
【解決手段】ポリオール、フィラー、発泡剤、及び相溶化剤を含み、下記式(1)で表されるRa
2
が200J/cm
3
以下であるポリオール組成物である。
式(1)は、Ra
2
=4×(dD1-dD2)
2
+(dP1-dP2)
2
+(dH1-dH2)
2
で表される。式(1)のdD1は発泡剤のハンセンの溶解度パラメータ(HSP)における分散項、dD2は相溶化剤のHSPにおける分散項、dP1は発泡剤のHSPにおける分極項、dP2は相溶化剤のHSPにおける分極項、dH1は発泡剤のHSPにおける水素結合項、dH2は相溶化剤のHSPにおける水素結合項を表す。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオール、フィラー、発泡剤、及び相溶化剤を含み、下記式(1)で表されるRa
2
が200J/cm
3
以下であるポリオール組成物。
<式(1)>
Ra
2
=4×(dD1-dD2)
2
+(dP1-dP2)
2
+(dH1-dH2)
2
式(1)のdD、dP、dHは、以下のとおり、それぞれハンセンの溶解度パラメータ(HSP)における分散項、分極項、水素結合項を表す。
dD1[(J/cm
3
)
1/2
]:発泡剤のHSPにおける分散項
dD2[(J/cm
3
)
1/2
]:相溶化剤のHSPにおける分散項
dP1[(J/cm
3
)
1/2
]:発泡剤のHSPにおける分極項
dP2[(J/cm
3
)
1/2
]:相溶化剤のHSPにおける分極項
dH1[(J/cm
3
)
1/2
]:発泡剤のHSPにおける水素結合項
dH2[(J/cm
3
)
1/2
]:相溶化剤のHSPにおける水素結合項
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記発泡剤が沸点40℃以下の発泡剤を含む、請求項1に記載のポリオール組成物。
【請求項3】
前記発泡剤がフロン系発泡剤を含む、請求項1又は2に記載のポリオール組成物。
【請求項4】
前記相溶化剤がリン酸エステル化合物を含む、請求項1~3のいずれかに記載のポリオール組成物。
【請求項5】
前記リン酸エステル化合物が塩素を含まないものである、請求項4に記載のポリオール組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載のポリオール組成物と、ポリイソシアネートとを含有する、発泡性ポリウレタン組成物。
【請求項7】
請求項6に記載の発泡性ポリウレタン組成物からなる、ポリウレタンフォーム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオール組成物、発泡性ポリウレタン組成物及びポリウレタンフォームに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリウレタンフォームは、その優れた断熱性及び接着性から、例えば、マンション等の集合住宅、戸建住宅、学校の各種施設、商業ビル等の建築物の断熱材として用いられている。ポリウレタンフォームは、ポリオール組成物とポリイソシアネートとを含む発泡性ポリウレタン組成物を発泡させることで得られる。
【0003】
上記ポリオール組成物は、一般にはポリオール、及び発泡剤を含み、さらに必要に応じて難燃剤や無機充填材などのフィラーが配合される場合がある。これらフィラーは、得られるポリウレタンフォームの難燃性を向上させる目的や、着色、あるいは機械的強度を向上させる目的などから配合される。
例えば、特許文献1には、ポリオールと、特定の難燃剤を一定量配合してなるポリオール組成物に関する発明が記載されており、難燃性、低発煙性などに優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-246754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようにフィラーを含むポリオール組成物は、保管時において時間経過と共にフィラーが沈降してしまう。そのため、ポリイソシアネートと混合してポリウレタンフォームを製造する前に、ポリオール組成物を攪拌してフィラーを分散させる必要がある。しかしながら、攪拌する際に、ポリオール組成物中に含まれる発泡剤に起因して、液が沸き上がって、容器からあふれてしまうなど、操作性、安全性の観点から問題があった。特に、夏場の気温が高い時期や、低沸点の発泡剤を用いた場合などにおいて、液の沸き上がり(液面の急激な上昇)の問題が顕著に発生していた。
【0006】
そこで、本発明は、ポリオール、フィラー、発泡剤を含むポリオール組成物において、攪拌時の沸き上がりを抑制可能なポリオール組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポリオール、フィラー、発泡剤、及び相溶化剤を含むポリオール組成物であって、式(1)で表されるRa
2
が一定値以下となるポリオール組成物により、上記課題を解決できることを見出し、以下の本発明を完成させた。
【0008】
本発明は、下記[1]~[7]を要旨とする。
[1]ポリオール、フィラー、発泡剤、及び相溶化剤を含み、下記式(1)で表されるRa
2
が200J/cm
3
以下であるポリオール組成物。
<式(1)>
Ra
2
=4×(dD1-dD2)
2
+(dP1-dP2)
2
+(dH1-dH2)
2
式(1)のdD、dP、dHは、以下のとおり、それぞれハンセンの溶解度パラメータ(HSP)における分散項、分極項、水素結合項を表す。
dD1[(J/cm
3
)
1/2
]:発泡剤のHSPにおける分散項
dD2[(J/cm
3
)
1/2
]:相溶化剤のHSPにおける分散項
dP1[(J/cm
3
)
1/2
]:発泡剤のHSPにおける分極項
dP2[(J/cm
3
)
1/2
]:相溶化剤のHSPにおける分極項
dH1[(J/cm
3
)
1/2
]:発泡剤のHSPにおける水素結合項
dH2[(J/cm
3
)
1/2
]:相溶化剤のHSPにおける水素結合項
[2]前記発泡剤が沸点40℃以下の発泡剤を含む、上記[1]に記載のポリオール組成物。
[3]前記発泡剤がフロン系発泡剤を含む、上記[1]又は[2]に記載のポリオール組成物。
[4]前記相溶化剤がリン酸エステル化合物を含む、上記[1]~[3]のいずれかに記載のポリオール組成物。
[5]前記リン酸エステル化合物が塩素を含まないものである、上記[4]に記載のポリオール組成物。
[6]上記[1]~[5]のいずれかに記載のポリオール組成物と、ポリイソシアネートとを含有する、発泡性ポリウレタン組成物。
[7]上記[6]に記載の発泡性ポリウレタン組成物からなる、ポリウレタンフォーム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、フィラーを分散させる際の攪拌時において、液の沸き上がりを抑制することが可能なポリオール組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
[ポリオール組成物]
本発明のポリオール組成物は、ポリオール、フィラー、発泡剤、及び相溶化剤を含み、式(1)で表されるRa
2
が200J/cm
3
以下である。
<式(1)>
Ra
2
=4×(dD1-dD2)
2
+(dP1-dP2)
2
+(dH1-dH2)
2
式(1)のdD、dP、dHは、以下のとおり、それぞれハンセンの溶解度パラメータ(HSP)における分散項、分極項、水素結合項を表す。
dD1[(J/cm
3
)
1/2
]:発泡剤のHSPにおける分散項
dD2[(J/cm
3
)
1/2
]:相溶化剤のHSPにおける分散項
dP1[(J/cm
3
)
1/2
]:発泡剤のHSPにおける分極項
dP2[(J/cm
3
)
1/2
]:相溶化剤のHSPにおける分極項
dH1[(J/cm
3
)
1/2
]:発泡剤のHSPにおける水素結合項
dH2[(J/cm
3
)
1/2
]:相溶化剤のHSPにおける水素結合項
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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