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公開番号
2025132084
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029420
出願日
2024-02-29
発明の名称
塩化ビニル系樹脂組成物、塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法、塩化ビニル系樹脂成形体及び塩化ビニル系樹脂管
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人大阪フロント特許事務所
主分類
C08L
27/06 20060101AFI20250903BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】得られる塩化ビニル系樹脂成形体において、外観不良の発生を抑制し、耐熱性を高め、耐衝撃性を高めることができる塩化ビニル系樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明に係る塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物と、ジカルボン酸塩とを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物と、ジカルボン酸塩とを含む、塩化ビニル系樹脂組成物。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記塩化ビニル系樹脂組成物が、塩化ビニル系樹脂をさらに含む、請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
【請求項3】
前記塩化ビニル系樹脂組成物中の前記ジカルボン酸塩を除く成分の合計の含有量100重量部に対して、前記ジカルボン酸塩の含有量が、0.1重量部以上5.0重量部以下である、請求項1又は2に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
【請求項4】
前記ジカルボン酸塩の炭素数が、2以上22以下である、請求項1又は2に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
【請求項5】
前記ジカルボン酸塩が、ジカルボン酸アルカリ金属塩、又はジカルボン酸アルカリ土類金属塩である、請求項1又は2に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
【請求項6】
前記ジカルボン酸塩が、ジカルボン酸ナトリウム塩である、請求項1又は2に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
【請求項7】
前記ジカルボン酸塩が、アジピン酸二ナトリウムである、請求項1又は2に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
【請求項8】
塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物と、ジカルボン酸塩とを混合する混合工程を備える、塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法。
【請求項9】
前記混合工程が、前記塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物と、前記ジカルボン酸塩と、塩化ビニル系樹脂とを混合する混合工程である、請求項8に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法。
【請求項10】
前記混合工程が、前記塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物と、前記ジカルボン酸塩とを混合する第1の混合工程と、前記塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物と前記ジカルボン酸塩との混合物に、前記塩化ビニル系樹脂を混合する第2の混合工程とを含む、請求項9に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物を含む塩化ビニル系樹脂組成物に関する。また、本発明は、上記塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法に関する。また、本発明は、上記塩化ビニル系樹脂組成物を用いた塩化ビニル系樹脂成形体及び塩化ビニル系樹脂管に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
塩化ビニル系樹脂は、機械的強度、耐候性、耐熱性及び耐薬品性に優れている。このため、上記塩化ビニル系樹脂は、パイプ、板及び容器等の各種の成形体に加工されており、多くの分野で使用されている。
【0003】
省資源化及び低コスト化の観点から、塩化ビニル系樹脂成形体の市中回収品(廃棄品等)をリサイクルすることが求められている。しかしながら、塩化ビニル系樹脂成形体の市中回収品を粉砕して再利用する場合には、再成形時の熱安定性が低下するという課題がある。結果として、塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物を再度成形することにより得られる成形体(リサイクル品)において、変色やヤケ等の外観不良が発生したり、耐熱性が低下したり、機械的強度が低下したりすることがある。
【0004】
このような課題を解決するために、塩化ビニル系樹脂成形体のリサイクル時に、塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物に、熱安定剤が添加されることがある。
【0005】
下記の特許文献1には、ポリ塩化ビニルを主成分として含む使用済み樹脂パイプを回収する工程と、上記使用済み樹脂パイプを粉砕してリサイクル材を作製する工程と、上記リサイクル材と、トルク向上剤を含む添加剤とを混合して混練物を作製する工程と、該混練物を押出成形する工程とを備える樹脂サッシの製造方法が開示されている。上記樹脂サッシの製造方法では、熱安定剤が用いられてもよい。上記熱安定剤としては、鉛系熱安定剤、又はカルシウム・亜鉛系熱安定剤が用いられてもよい。
【0006】
下記の特許文献2には、ポリ塩化ビニル樹脂を含むリサイクル原料の成形方法が開示されている。該成形方法では、鉛系熱安定剤を含むポリ塩化ビニル樹脂のリサイクル原料と、錫系熱安定剤を含むポリ塩化ビニル樹脂のリサイクル原料とが混在するリサイクル混在原料100重量部に対して、着色防止用安定剤を0.2重量部以上添加した後に、得られる組成物を溶融成形する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-159468号公報
特開平6-107886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
塩化ビニル系樹脂組成物中に、鉛系熱安定剤、及びカルシウム・亜鉛系熱安定剤のような有機酸金属塩系熱安定剤を添加した場合には、成形時の滑性が高くなることにより、塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物にせん断エネルギーが加わりにくくなることがある。結果として、粉砕物が十分に溶融せず、得られる成形体の耐衝撃性(機械的強度)が低下することがある。また、特許文献2に記載のような錫系熱安定剤は、高価であるという課題がある。また、市中で回収される塩化ビニル系樹脂成形体の廃棄品には、鉛系熱安定剤が広く用いられている。ここで、錫系熱安定剤は、一般に硫黄成分を含むことが多いため、錫系熱安定剤を用いた場合には、該硫黄成分と、塩化ビニル系樹脂成形体の粉砕物中の鉛系熱安定剤とが反応して硫化鉛が生成し、得られる成形体が茶褐色~黒褐色に変色して、外観不良が発生するという課題がある。
【0009】
すなわち、従来の熱安定剤を用いた塩化ビニル系樹脂成形体のリサイクル方法では、得られる塩化ビニル系樹脂成形体において、外観不良の発生を抑制し、耐熱性を高め、耐衝撃性を高めることは、困難である。
【0010】
本発明の目的は、得られる塩化ビニル系樹脂成形体において、外観不良の発生を抑制し、耐熱性を高め、耐衝撃性を高めることができる塩化ビニル系樹脂組成物を提供することである。また、本発明は、上記塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法、上記塩化ビニル系樹脂組成物を用いた塩化ビニル系樹脂成形体及び塩化ビニル系樹脂管を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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