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公開番号2025132115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029472
出願日2024-02-29
発明の名称純銅の製造方法
出願人株式会社豊田中央研究所,トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C22B 15/00 20060101AFI20250903BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】スクラップである銅線から高純度銅を回収できる方法を提供する。
【解決手段】本発明は、銅線の切断屑を圧縮成形した成形体を陽極側にして電解液中で通電し、陰極側の被析出体に銅を析出させる電析工程を備える純銅の製造方法である。切断屑は、例えば、線径:10~1000μmで長さ:1~100mmの細片からなる。切断屑は、例えば、ワイヤーハーネスから得られる。成形体は、例えば、見掛密度の銅密度に対する割合である相対密度が90%以上あるか、切断屑を400MPa以上で圧縮して得られたものである。電解液は、例えば、硫酸銅水溶液である。陰極は、例えば、純銅である。本発明によれば、消費電力を抑制しつつ、スクラップから高純度銅を得ることができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
銅線の切断屑を圧縮成形した成形体を陽極側にして電解液中で通電し、陰極側の被析出体に銅を析出させる電析工程を備える純銅の製造方法。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記切断屑は、線径:10~1000μmで長さ:1~100mmの細片を含む請求項1に記載の純銅の製造方法。
【請求項3】
前記切断屑は、ワイヤーハーネスから得られる請求項1または2に記載の純銅の製造方法。
【請求項4】
前記成形体は、見掛密度の銅密度に対する割合である相対密度が70%以上ある請求項1に記載の純銅の製造方法。
【請求項5】
前記成形体は、前記切断屑を400MPa以上で加圧して得られる請求項1または4に記載の純銅の製造方法。
【請求項6】
前記電解液は硫酸銅水溶液からなり、前記陰極は純銅からなる請求項1に記載の純銅の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、純銅の製造方法等に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
循環型社会や循環型経済への高揚により、資源のリサイクルが注目されている。例えば、主たる導電材である銅は、電気自動車の増加等に伴い使用量が増加しており、その再生の重要性が高まっている。このため、回収した銅スクラップから、高純度な銅を再生(精製)する方法が種々提案されており、例えば、下記の特許文献に関連する記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-181883
特開2005-42161
特開2005-42162
特開2009-35801
特開2012-87376
特開2016-180164
特開2017-203182
特開2017-203210
特開2019-157160
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記文献のうち、特許文献5と特許文献6に銅線(または電線)のリサイクルに関する記載がある。特許文献5は、廃材銅線をシャフト炉で加熱して溶融させている。特許文献6は、電線粉砕屑を硫酸第二鉄水溶液に投入して6時間撹拌して溶解させている。このような方法は、消費エネルギーの増加、設備や処理に要するコストの上昇等を伴う。
【0005】
ちなみに、特許文献1は、粗銅の電解精製に用いた残基を篭に入れて電解液に浸漬し、その残基からも銅を精製している。このような方法は、粗大な塊状の残基に適用できても、電解液中で浮遊し易い微細な銅線の切断屑には適用できない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、銅線の切断屑から銅を効率的に回収する方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者が鋭意研究した結果、切断屑を加圧した成形体自体を陽極にして電析を行い、純銅を回収することに成功した。この成果を発展させることにより、以降に述べる本発明が完成されるに至った。
【0008】
《導電部材》
本発明は、銅線の切断屑を圧縮成形した成形体を陽極側にして電解液中で通電し、陰極側の被析出体に銅を析出させる電析工程を備える純銅の製造方法である。
【0009】
本発明の純銅の製造方法(「回収方法」ともいう。)によれば、銅線の切断屑(銅ナゲット)から、消費電力を抑制しつつ高純度な銅を得ることができる。
【0010】
《再生銅》
本発明は、上述した製造方法により得られる銅(再生銅、純銅)としても把握されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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