TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025132182
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029570
出願日2024-02-29
発明の名称多核化細胞を判定する判定方法、及び多核化細胞を判定するシステム
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類C12Q 1/02 20060101AFI20250903BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】判定対象の細胞が多核化細胞であるかどうかをより一層正確に判定することが可能な多核化細胞を判定する方法、及び多核細胞を判定するシステムを提供する。
【解決手段】多核化細胞を判定する方法は、判定対象の細胞200の輪郭Sと細胞の輪郭の内部にある複数の互いに離間した核310を特定するステップと、各々の核の長辺の角度を算出するステップと、角度を比較するステップと、角度差θgが所定の範囲内にある場合に、輪郭を有する細胞が多核化細胞であると判定するステップと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
多核化細胞を判定する方法であって、
細胞の輪郭と前記細胞の輪郭の内部にある複数の互いに離間した核を特定するステップと、
各々の核の長辺の角度を算出するステップと、
角度を比較するステップと、
角度差が所定の範囲内にある場合に、輪郭を有する前記細胞が多核化細胞であると判定するステップと、を有する多核化細胞を判定する方法。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記複数の核の各々の長辺の角度を算出する際、前記核の形状を楕円形に近似し、前記楕円形の長軸に沿う仮想直線を前記長辺と定義する、請求項1に記載の多核化細胞を判定する方法。
【請求項3】
多核化細胞の判定を行う前に、染色された前記細胞が表示された画像を準備する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多核化細胞を判定する方法。
【請求項4】
多核化細胞を判定するシステムであって、
細胞の輪郭と前記細胞の輪郭の内部にある複数の互いに離間した核を特定する検出部と、
各々の核の長辺の角度を算出する算出部と、
前記算出部が算出した角度を比較し、角度差が所定の範囲内にある場合に、輪郭を有する前記細胞が多核化細胞であると判定する判定部と、を有する多核化細胞を判定するシステム。
【請求項5】
前記算出部は、前記複数の核の各々の長辺の角度を算出する際、前記核の形状を楕円形に近似し、前記楕円形の長軸に沿う仮想直線を前記長辺と定義する、請求項4に記載の多核化細胞を判定するシステム。
【請求項6】
前記検出部、前記算出部、及び前記判定部は、染色された前記細胞の画像データに基づいて各々の処理を実行する、請求項4又は請求項5に記載の多核化細胞を判定するシステム。
【請求項7】
前記画像データを取得するための撮像部と、
前記画像データから生成される前記細胞の画像を表示可能な画像表示部と、を有する、請求項6に記載の多核化細胞を判定するシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多核化細胞を判定する方法、及び多核化細胞を判定するシステムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
再生医療分野等で用いられるシート状細胞培養物(細胞シート)が広く知られている。一般的にシート状細胞培養物は、ヒトや非ヒト動物から採取した細胞を培養液が収容された培養容器内で保管及び培養し、シート状に接着・凝集化させて作製される。
【0003】
シート状細胞培養物に用いられる細胞培養物の品質判断は作業者の目視に委ねてしまうことがある。その場合、判断基準の曖昧さや作業者ごとの経験等によって判断結果が左右されてしまうことがある。
【0004】
特許文献1には、上記課題に関連して、骨格筋芽細胞の多核化状態を所定のパラメータに基づいて判断する骨格筋芽細胞の多核化状態の判定システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2022/071470
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の判定システムでは、骨格筋芽細胞の画像データに基づいて骨格筋芽細胞の輪郭や核の形状に関するパラメータを検出(測定)し、パラメータに基づいて多核化状態を判定する。したがって、作業者は、特許文献1のシステムを利用することにより、骨格筋芽細胞の多核化状態の判定を従来よりも正確に行うことが可能となる。
【0007】
本発明の発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、判定対象の細胞(例えば、骨格筋芽細胞)の輪郭や核に関するパラメータに基づいて細胞の多核化状態を判定する判定方法において、より正確な判定結果を得ることができる判定方法を発明するに至った。
【0008】
本発明は、判定対象の細胞が多核化細胞であるかどうかをより一層正確に判定することが可能な多核化細胞を判定する方法、及び多核化細胞を判定するシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、下記(1)~(7)のいずれか1つの手段によって達成される。
【0010】
(1)
多核化細胞を判定する方法であって、
細胞の輪郭と前記細胞の輪郭の内部にある複数の互いに離間した核を特定するステップと、
各々の核の長辺の角度を算出するステップと、
角度を比較するステップと、
角度差が所定の範囲内にある場合に、輪郭を有する前記細胞が多核化細胞であると判定するステップと、を有する多核化細胞を判定する方法。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
抗遺伝子劣化装置
12日前
個人
細胞内探査とその利用
20日前
個人
細胞培養容器
2か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
3か月前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
2か月前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
2か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
20日前
サッポロビール株式会社
飲料
3か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
1か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
1か月前
テルモ株式会社
吐出デバイス
2日前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
3か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
2か月前
東ソー株式会社
pH応答性マイクロキャリア
5日前
テルモ株式会社
容器蓋デバイス
2日前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
3か月前
大陽日酸株式会社
培養装置
15日前
大陽日酸株式会社
培養装置
15日前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
1か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
2か月前
個人
ナノ微粒子の製造方法
3か月前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
2か月前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
2か月前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
2か月前
株式会社シャローム
スフィンゴミエリン製造方法
8日前
テルモ株式会社
採取組織細切補助デバイス
2日前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
3か月前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
3か月前
株式会社今宮
瓶詰ビールの加熱殺菌方法および装置
9日前
株式会社アテクト
培養シート
4か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
3か月前
公立大学法人北九州市立大学
微生物の検知方法
22日前
住友金属鉱山株式会社
連続発酵方法及び連続発酵装置
5日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
2か月前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
2か月前
住友ベークライト株式会社
培養キット
5日前
続きを見る