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公開番号2025132767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030552
出願日2024-02-29
発明の名称配向膜、光学フィルムおよび画像表示装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250903BHJP(光学)
要約【課題】本発明は、発塵性が抑制され、かつ、高い配向性を有する配向膜、光学フィルムおよび画像表示装置を提供することを課題とする。
【解決手段】多官能モノマーおよびアクリル系ポリマーを含有する組成物の硬化物を用いて作製された配向膜であって、
多官能モノマーの含有量が、組成物の固形分の総質量に対して30質量%以上であり、
アクリル系ポリマーの含有量が、組成物の固形分の総質量に対して0.01~10.0質量%であり、
アクリル系ポリマーが、下記条件1および2のいずれかを満たす、配向膜。
条件1:芳香環を有さない。
条件2:所定のメソゲン基を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
多官能モノマーおよびアクリル系ポリマーを含有する組成物の硬化物を用いて作製された配向膜であって、
前記多官能モノマーの含有量が、前記組成物の固形分の総質量に対して30質量%以上であり、
前記アクリル系ポリマーの含有量が、前記組成物の固形分の総質量に対して0.01~10.0質量%であり、
前記アクリル系ポリマーが、下記条件1および2のいずれかを満たす、配向膜。
条件1:芳香環を有さない。
条件2:下記式(M)で表されるメソゲン基を有する。
JPEG
2025132767000039.jpg
13
84
ここで、前記式(M)中、
*は、結合位置を表す。
nは、2以上の整数を表す。
Ph
11
およびPh
12
は、それぞれ独立に芳香環を表し、複数のPh
11
は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。

11
は、単結合または2価の連結基を表し、複数のL
11
は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記多官能モノマーが、重合性基を3個以上有するモノマーである、請求項1に記載の配向膜。
【請求項3】
前記重合性基が、エポキシ基、アクリロイル基およびメタクリロイル基のいずれかである、請求項2に記載の配向膜。
【請求項4】
前記アクリル系ポリマーが、重合性基を有する、請求項1に記載の配向膜。
【請求項5】
前記アクリル系ポリマーが、フッ素原子またはケイ素原子を含む、請求項1に記載の配向膜。
【請求項6】
前記アクリル系ポリマーの重量平均分子量が、前記アクリル系ポリマーが前記条件1を満たす場合は30000以上であり、前記アクリル系ポリマーが前記条件2を満たす場合は10000以上である、請求項1に記載の配向膜。
【請求項7】
配向膜と液晶硬化層とを有する光学フィルムであり、
前記配向膜が、請求項1~6のいずれか1項に記載の配向膜であり、
前記液晶硬化層が、液晶化合物の配向状態を固定化した層である、光学フィルム。
【請求項8】
前記液晶硬化層が、光学異方性層であり、
前記光学異方性層が、λ/4機能を有する、請求項7に記載の光学フィルム。
【請求項9】
請求項7に記載の光学フィルムを有する、画像表示装置。
【請求項10】
液晶表示装置である、請求項9に記載の画像表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配向膜、光学フィルムおよび画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
光学補償シートおよび位相差フィルム等の光学フィルムは、画像着色解消または視野角拡大のために、様々な画像表示装置で用いられている。
光学フィルムとしては延伸複屈折フィルムが使用されていたが、近年、延伸複屈折フィルムに代えて、液晶硬化層を有する光学フィルムを使用することが提案されている。
【0003】
このような液晶硬化層を形成する際には、通常、配向膜が用いられている。
例えば、特許文献1では、主鎖にベンゼン環構造を有する2官能(メタ)アクリレート(a1)、および単官能重合性化合物(a2)を含む原料から得られる共重合体であるアクリル共重合体(A)、および溶剤(B)を含む液晶配向膜用樹脂組成物の硬化物にラビング処理を施して得られる配向膜が記載されている([請求項1][0110])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-188610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、配向膜は、ラビング処理によって配向規制力を付与した後に使用されるのが一般的であるが、ラビング処理の過程で発生する配向膜の屑が原因となって、液晶硬化層を有する光学フィルムに輝点欠陥が発生する場合があることが知られている。
そこで、本発明者らは、特許文献1に記載された配向膜について検討したところ、液晶硬化層における液晶化合物の配向性(以下、単に「配向性」とも略す。)は良好であったが、近年の各種装置の表示性能の向上や表示装置の用途の多様化に伴う輝点欠陥の基準を考慮すると、配向膜の屑の発生(以下、「発塵性」ともいう。)を抑制する必要性が高いことが分かった。
【0006】
そこで、本発明は、発塵性が抑制され、かつ、高い配向性を有する配向膜、光学フィルムおよび画像表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、多官能モノマーと、所定の条件を満たすアクリル系ポリマーとを、それぞれ特定の含有量で配合した組成物の硬化物を用いて作製した配向膜が、発塵性が抑制され、かつ、高い配向性を有していることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明者らは、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
【0008】
[1] 多官能モノマーおよびアクリル系ポリマーを含有する組成物の硬化物を用いて作製された配向膜であって、
多官能モノマーの含有量が、組成物の固形分の総質量に対して30質量%以上であり、
アクリル系ポリマーの含有量が、組成物の固形分の総質量に対して0.01~10.0質量%であり、
アクリル系ポリマーが、下記条件1および2のいずれかを満たす、配向膜。
条件1:芳香環を有さない。
条件2:後述する式(M)で表されるメソゲン基を有する。
[2] 多官能モノマーが、重合性基を3個以上有するモノマーである、[1]に記載の配向膜。
[3] 重合性基が、エポキシ基、アクリロイル基およびメタクリロイル基のいずれかである、[2]に記載の配向膜。
[4] アクリル系ポリマーが、重合性基を有する、[1]~[3]のいずれかに記載の配向膜。
[5] アクリル系ポリマーが、フッ素原子またはケイ素原子を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の配向膜。
[6] アクリル系ポリマーの重量平均分子量が、アクリル系ポリマーが条件1を満たす場合は30000以上であり、アクリル系ポリマーが条件2を満たす場合は10000以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の配向膜。
[7] 配向膜と液晶硬化層とを有する光学フィルムであり、
配向膜が、[1]~[6]のいずれかに記載の配向膜であり、
液晶硬化層が、液晶化合物の配向状態を固定化した層である、光学フィルム。
[8] 液晶硬化層が、1層以上の光学異方性層であり、
光学異方性層の少なくとも1層が、λ/4機能を有する、[7]に記載の光学フィルム。
[9] [7]または[8]に記載の光学フィルムを有する、画像表示装置。
[10] 液晶表示装置である、[9]に記載の画像表示装置。
[11] 有機EL表示装置である、[10]に記載の画像表示装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、発塵性が抑制され、かつ、高い配向性を有する配向膜、光学フィルムおよび画像表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に制限されない。
なお、本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書において、段階的に記載されている数値範囲における、ある数値範囲で記載された上限値または下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値または下限値に置き換えてもよい。また、本明細書に記載されている数値範囲における、ある数値範囲で記載された上限値または下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
また、本明細書において、各成分は、各成分に該当する物質を1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。ここで、各成分について2種以上の物質を併用する場合、その成分についての含有量とは、特段の断りが無い限り、併用した物質の合計の含有量を指す。
また、本明細書において、表記される2価の基(例えば、-CO-O-)の結合方向は、結合位置を明記している場合を除き、特に制限されず、例えば、X-L-Y中のLが-COO-である場合、X側に結合している位置を*1、Y側に結合している位置を*2とすると、Lは*1-O-CO-*2であってもよく、*1-CO-O-*2であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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