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公開番号
2025133068
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2025028645
出願日
2025-02-26
発明の名称
多孔中実繊維、繊維束及び吸着カラム
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D01F
6/00 20060101AFI20250903BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】主にアルブミンよりも大きい高分子量の吸着除去対象物質を高効率に吸着可能な、多孔中実繊維、繊維束及び繊維束を内蔵した吸着カラムを提供すること。
【解決手段】有機高分子を含み、繊維外表面の平均孔径が100~10000nmであり、繊維横断面の平均孔径が100~1000nmであり、該繊維横断面の外表面近傍の平均孔径は、中心近傍の平均孔径よりも大きい、多孔中実繊維。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
有機高分子を含み、
繊維外表面の平均孔径が100~10000nmであり、
繊維横断面の平均孔径が100~1000nmであり、
該繊維横断面の外表面近傍の平均孔径は、中心近傍の平均孔径よりも大きい、多孔中実繊維。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記外表面近傍の平均孔径をRo、前記中心近傍の平均孔径をRiとするとき、Ro/Ri=1.3~4.0である、請求項1記載の多孔中実繊維。
【請求項3】
前記繊維横断面の外表面近傍の平均孔径が150~1000nmである、請求項1又は2記載の多孔中実繊維。
【請求項4】
前記有機高分子は、非晶性高分子である、請求項1~3のいずれか一項記載の多孔中実繊維。
【請求項5】
前記非晶性高分子は、ポリメチルメタクリレートである、請求項4記載の多孔中実繊維。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項記載の多孔中実繊維を含む、線維束。
【請求項7】
請求項6記載の線維束を有する、吸着カラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多孔中実繊維、繊維束及び吸着カラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
被処理液中に含まれる除去対象物質を吸着除去するために、吸着カラムに内蔵する吸着体としては、吸着に寄与する表面積の増大を目的に吸着体内部を多孔質としたものが多く存在する。吸着体の形態としては、ビーズ状や繊維形状のものが一般的である。繊維形状のものとしては、中空繊維、中実繊維又は中実繊維を編み地としたものがある。これらの中でも、中空繊維や中実繊維は、吸着カラムに内蔵した際に、被処理液の流路を十分に確保できる。
【0003】
例えば、特許文献1には、免疫複合体等の高分子量タンパク質と、アルブミン以下の中分子量タンパク質や低分子量タンパク質や水の分離を目的として、孔径を制御した多孔中空繊維型の分離膜が開示されている。
【0004】
特許文献2や3には、アルブミンよりも低分子量のタンパク質を吸着する多孔中実繊維が開示されている。
【0005】
特許文献4には、ポリエチレンやポリプロピレンに代表される結晶性高分子及びポリスルホンやポリスチレン、ポリメチルメタクリレートに代表される非晶性高分子が挙げられており、繊維外表面近傍と繊維中心近傍で均一な細孔をもつ多孔中実繊維が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭58-76104号公報
特開2014-207989号公報
国際公開第2017/188119号
特開平6-296860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の中空繊維型分離膜は、その中空形状を利用して、被処理液中に含まれる除去対象物質を、分離により除去する点が異なる。さらに、中空繊維であることから、吸着カラムに内蔵した際に、単位体積当たりの繊維体積が低いことや、被処理液との接触面積が低いことから、高効率に高分子量タンパク質を吸着除去することは困難であった。
【0008】
また、高効率に高分子量タンパク質を吸着除去するためには、孔径を大きく設計する必要がある。しかしながら、一般的には、孔径が大きいほど繊維密度が低下して機械的強度が低下してしまうことにより、紡糸性が悪化する傾向にあるが、特許文献1には、このような紡糸性悪化という課題を解決する記載はなかった。
【0009】
特許文献2及び特許文献3に記載の多孔中実繊維は、中分子量タンパク質であるアルブミンよりも大きい高分子量タンパク質を高効率に吸着除去する記載はなかった。そのため、孔径が大きいことで課題となる紡糸性の悪化を解決する記載もなかった。
【0010】
特許文献3に記載の多孔中実繊維は、例として結晶性高分子と非晶性高分子が挙げられているが、特に繊維の機械的強度が弱い非晶性高分子において懸念される紡糸性の悪化を改善するための記載はなかった。また、紡糸性の悪化を改善するための繊維外表面近傍と繊維中心近傍を独立して孔径制御する記載もなかった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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