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公開番号2025133547
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031564
出願日2024-03-01
発明の名称シートパッド成型用の金型及びシートパッドの製造方法。
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B29C 39/28 20060101AFI20250904BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】バリの発生を抑制する。
【解決手段】シートパッド成型用の金型24は、第1貫通孔形成部34を有する上型28及び第2貫通孔形成部を有する下型30を備えている。第1貫通孔形成部34は、上型28から下型30側へ向けて突出していると共に、シートパッドが形成される空間において貫通孔の一部と対応する位置に配置される。第2貫通孔形成部38は、下型30から上型28側へ向けて突出していると共に、シートパッドが形成される空間において貫通孔の他の一部と対応する位置に配置される。また、第2貫通孔形成部38は、上型28と下型30とが係合している状態において突出方向先端側の面38Aが第1貫通孔形成部34の突出方向先端側の面34Aと上下方向に接触している。さらに、第2貫通孔形成部38は、上下方向に沿って切断した断面視において少なくともその上端部が上方側へ向かうにつれて水平方向に広がる形状に形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
着座乗員側から着座乗員とは反対側へ貫通する貫通孔が形成されたシートパッドを成型するためのシートパッド成型用の金型であって、
上下方向に係合することでその内部に前記シートパッドが形成される空間を形成する上型及び下型と、
前記上型から前記下型側へ向けて突出していると共に、前記シートパッドが形成される空間において前記貫通孔の一部と対応する位置に配置される第1貫通孔形成部と、
前記下型から前記上型側へ向けて突出していると共に、前記シートパッドが形成される空間において前記貫通孔の他の一部と対応する位置に配置され、前記上型と前記下型とが係合している状態において突出方向先端側の面が前記第1貫通孔形成部の突出方向先端側の面と上下方向に接触し、上下方向に沿って切断した断面視において少なくともその上端部が上方側へ向かうにつれて水平方向に広がる形状に形成された第2貫通孔形成部と、
を備えたシートパッド成型用の金型。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記第2貫通孔形成部の突出方向先端部が、前記第1貫通孔形成部の突出方向先端部よりも大きく形成されていることにより、前記上型と前記下型とが係合している状態において、前記第1貫通孔形成部と前記第2貫通孔形成部との境目には段差が形成されている請求項1に記載のシートパッド成型用の金型。
【請求項3】
前記第1貫通孔形成部の突出方向先端側の面と前記第2貫通孔形成部の突出方向先端側の面とが接触する方向と直交する方向への前記段差の寸法が、2mm以上かつ6mm以下の範囲に設定されている請求項2に記載のシートパッド成型用の金型。
【請求項4】
着座乗員側から着座乗員とは反対側へ貫通する貫通孔が形成されたシートパッドを成型するためのシートパッド成型用の金型であって、
上下方向に係合することでその内部に前記シートパッドが形成される空間を形成する上型及び下型と、
前記上型から前記下型側へ向けて突出していると共に、前記シートパッドが形成される空間において前記貫通孔の一部と対応する位置に配置される第1貫通孔形成部と、
前記下型から前記上型側へ向けて突出していると共に、前記シートパッドが形成される空間において前記貫通孔の他の一部と対応する位置に配置され、前記上型と前記下型とが係合している状態において突出方向先端側の面が前記第1貫通孔形成部の突出方向先端側の面と上下方向に接触する第2貫通孔形成部と、
を備え、
上下方向に沿って切断した断面視において、前記第1貫通孔形成部の突出方向先端側の面及び前記第2貫通孔形成部の突出方向先端側の面が、前記貫通孔の中心部側へ向かうにつれて下方側へ傾斜しているシートパッド成型用の金型。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のシートパッド成型用の金型を用い、
前記下型の下部に前記シートパッドの素材を投入する素材投入工程と、
前記上型と前記下型とを係合させる金型係合工程と、
前記上型と前記下型との間において前記シートパッドの素材を発泡させて、前記上型と前記下型との間の空間を前記シートパッドの素材で満たす発泡工程と、
を有するシートパッドの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートパッド成型用の金型及びシートパッドの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、車両用シートに用いられるシートパッド及びシートパッド製造方法が開示されている。この文献に記載されたシートパッドを形成するための発泡成形体の前面及び後面には、それぞれ凹部が形成されており、これらの2つの凹部の底面はバリ部となっている。バリ部の周縁部は、厚さの小さい薄肉部となっており、バリ部の中央部は、薄肉部よりも厚い厚肉部となっている。この構成では、作業者が指を一方の凹部に差し入れ、バリ部の厚肉部を押す。これにより、バリ部の薄肉部に応力が集中して当該薄肉部が破断する。これにより、バリ部を発泡成形体から分離させることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-45548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に記載された発明は、バリ部等の不要部分を容易に除去できるという観点では有用な構成ではあるが、破断した薄肉部の一部がシートパッドにバリ(薄膜)として残ることが考えられる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、バリの発生を抑制することができるシートパッド成型用の金型及びシートパッドの製造方法を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様のシートパッド成型用の金型は、着座乗員側から着座乗員とは反対側へ貫通する貫通孔が形成されたシートパッドを成型するためのシートパッド成型用の金型であって、上下方向に係合することでその内部に前記シートパッドが形成される空間を形成する上型及び下型と、前記上型から前記下型側へ向けて突出していると共に、前記シートパッドが形成される空間において前記貫通孔の一部と対応する位置に配置される第1貫通孔形成部と、前記下型から前記上型側へ向けて突出していると共に、前記シートパッドが形成される空間において前記貫通孔の他の一部と対応する位置に配置され、前記上型と前記下型とが係合している状態において突出方向先端側の面が前記第1貫通孔形成部の突出方向先端側の面と上下方向に接触し、上下方向に沿って切断した断面視において少なくともその上端部が上方側へ向かうにつれて水平方向に広がる形状に形成された第2貫通孔形成部と、を備えている。
【0007】
第1の態様のシートパッド成型用の金型では、例えば、以下の手順を経ることによりシートパッドを成型することができる。先ず、下型の下部にシートパッドの素材を投入する。次に、上型と下型とを係合させる。次に、上型と下型との間においてシートパッドの素材を発泡させて、上型と下型との間の空間をシートパッドの素材で満たす。これらの工程を経て、シートパッドを成型することができる。ここで、第1の態様のシートパッド成型用の金型では、上型と下型とが係合している状態において、第2貫通孔形成部の突出方向先端側の面が第1貫通孔形成部の突出方向先端側の面と上下方向に接触している。また、上下方向に沿って切断した断面視において、第2貫通孔形成部の少なくともその上端部が上方側へ向かうにつれて水平方向に広がる形状に形成されている。この構成では、下型側から上型側へ発泡している過程のシートパッドの素材が、第2貫通孔形成部の上端部に沿って撥ね除けられて、第1貫通孔形成部と第2貫通孔形成部との境目側へ向かい難くなる。これにより、発泡している過程のシートパッドの素材が第1貫通孔形成部と第2貫通孔形成部との境目に入り込むことによるバリの発生を抑制することができる。
【0008】
第2の態様のシートパッド成型用の金型は、第1の態様のシートパッド成型用の金型において、前記第2貫通孔形成部の突出方向先端部が、前記第1貫通孔形成部の突出方向先端部よりも大きく形成されていることにより、前記上型と前記下型とが係合している状態において、前記第1貫通孔形成部と前記第2貫通孔形成部との境目には段差が形成されている。
【0009】
第2の態様のシートパッド成型用の金型では、上型と下型とが係合している状態において、第1貫通孔形成部と第2貫通孔形成部との境目には段差が形成されている。この構成では、第1貫通孔形成部と第2貫通孔形成部との境目に上記の段差が形成されていない構成と比べて、第2貫通孔形成部の上端部に沿って撥ね除けられたシートパッドの素材が第1貫通孔形成部と第2貫通孔形成部との境目に入り込むことを抑制することができる。
【0010】
第3の態様のシートパッド成型用の金型は、第2の態様のシートパッド成型用の金型において、前記第1貫通孔形成部の突出方向先端側の面と前記第2貫通孔形成部の突出方向先端側の面とが接触する方向と直交する方向への前記段差の寸法が、2mm以上かつ6mm以下の範囲に設定されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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