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公開番号2025126313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2025109233,2021151632
出願日2025-06-27,2021-09-17
発明の名称作業機械
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20250821BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】建屋の内部の視認性を高めると共に、安定した姿勢でメンテナンス作業を行うことができる作業機械を提供する。
【解決手段】作業機械は、車体(3)と、エンジン(9)および冷却水タンク(13)を収容する内部空間を有する建屋(8)と、を備え、建屋(8)の内部空間には、第1ステップ(24)と第2ステップ(25)とが設けられ、第1ステップ(24)および第2ステップ(25)は、エンジン(9)を上方から覆い、建屋(8)の上面パネル(8T)に形成された開口(17)の前後方向の全域に設けられ、建屋(8)の上方からの平面視で、開口(17)の範囲内の左右方向中央よりも右側に寄って互いに異なる位置に配置されており、第1ステップ(24)は、開口(17)の右端に設けられ、第2ステップ(25)は、第1ステップ(24)よりも低く、第1ステップ(24)よりも左方で冷却水タンク(13)に近い位置に配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
車体と、
前記車体を動作させるためのエンジンおよび前記エンジンを冷却する冷却水を貯留する冷却水タンクを収容する内部空間を有するエンジン建屋と、
前記エンジン建屋に支持された開閉カバーと、
を備え、
前記エンジン建屋は、
前記内部空間の上面を画定する上面パネル、前記内部空間の左面を画定する左面パネル、前記内部空間の右面を画定する右面パネル、及び前記内部空間の背面を画定する背面パネルを有し、
前記上面パネルには、前記エンジンに対面する位置において開口が形成されており、
前記開閉カバーは、前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動可能である
作業機械において、
前記上面パネル、前記左面パネル、前記右面パネル、及び前記背面パネルにより画定された前記内部空間には、第１ステップと第２ステップとが設けられており、
前記第１ステップ及び第２ステップは、前記エンジンを上方から覆い、前記開口の前後方向の全域に設けられ、前記エンジン建屋の上方からの平面視で、前記開口の範囲内の左右方向中央よりも右側に寄って互いに異なる位置に配置されており、
前記第１ステップは前記開口の右端に設けられ、
前記第２ステップは、前記第１ステップよりも低く、前記第１ステップよりも左方で前記冷却水タンクに近い位置に配置される
ことを特徴とする作業機械。
続きを表示（約 500 文字）【請求項２】
請求項１に記載の作業機械において、
前記エンジン建屋の上面に設けられた外部ステップをさらに備え、
前記外部ステップと、前記第１ステップと、前記第２ステップと、のうち、前記第１ステップには、スリットが形成されている
ことを特徴とする作業機械。
【請求項３】
請求項１に記載の作業機械において、
前記第１ステップ及び前記第２ステップの間には、上下方向の隙間が形成されている
ことを特徴とする作業機械。
【請求項４】
請求項１に記載の作業機械において、
前記エンジンから排出された排気ガスを浄化して排出する後処理装置と、
前記エンジン建屋に支持された他の開閉カバーと、
をさらに備え、
前記上面パネルには、前記後処理装置に対面する位置において他の開口が形成されており、
前記他の開閉カバーは、前記他の開口を開放する開放位置と前記他の開口を閉塞する閉塞位置との間で移動可能であり、
前記他の開口と前記第１ステップは隣り合っている
ことを特徴とする作業機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、メンテナンスの際の足場となるステップを備えた作業機械に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、車体と、車体を動作させるための構成部品（例えば、エンジン）を収容する建屋と、建屋の上面を開閉する開閉カバーとを備える作業機械が知られている。このような作業機械では、建屋に収容された構成部品を定期的にメンテナンスする必要がある。
【０００３】
そこで、特許文献１に記載の作業機械では、建屋に収容された構成部品をメンテナンスする際の足場となるステップを備える。より詳細には、特許文献１のステップは、エンジンの上方で、且つカバーを開いたときに露出される位置に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０００－２５７１１５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
オペレータが安定した姿勢でメンテナンス作業を行うためには、足場となるステップの面積が大きいのが望ましい。しかしながら、特許文献１において、ステップの面積を大きくすると、建屋の内部の視認性が低下するという課題がある。
【０００６】
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、建屋の内部の視認性を高めると共に、安定した姿勢でメンテナンス作業を行うことができる作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために、本発明は、車体と、前記車体を動作させるためのエンジンおよび前記エンジンを冷却する冷却水を貯留する冷却水タンクを収容する内部空間を有するエンジン建屋と、前記エンジン建屋に支持された開閉カバーと、を備え、前記エンジン建屋は、前記内部空間の上面を画定する上面パネル、前記内部空間の左面を画定する左面パネル、前記内部空間の右面を画定する右面パネル、及び前記内部空間の背面を画定する背面パネルを有し、前記上面パネルには、前記エンジンに対面する位置において開口が形成されており、前記開閉カバーは、前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動可能である作業機械において、前記上面パネル、前記左面パネル、前記右面パネル、及び前記背面パネルにより画定された前記内部空間には、第１ステップと第２ステップとが設けられており、前記第１ステップ及び第２ステップは、前記エンジンを上方から覆い、前記開口の前後方向の全域に設けられ、前記エンジン建屋の上方からの平面視で、前記開口の範囲内の左右方向中央よりも右側に寄って互いに異なる位置に配置されており、前記第１ステップは前記開口の右端に設けられ、前記第２ステップは、前記第１ステップよりも低く、前記第１ステップよりも左方で前記冷却水タンクに近い位置に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、建屋の内部の視認性を高めると共に、安定した姿勢でメンテナンス作業を行うことができる作業機械を得ることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明に係る作業機械の代表例である油圧ショベルの側面図である。
上面パネルを取り外した上部旋回体の平面図である。
開閉カバーを閉じた状態のエンジン建屋の斜視図である。
第１開閉カバーを開いた状態のエンジン建屋の斜視図である。
図４の要部拡大図である。
保持機構によって開放位置に保持された第１開閉カバーを示す図である。
開閉カバーを閉じた状態のエンジン建屋の斜視図の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本発明に係る作業機械の実施形態について、図面を用いて説明する。図１は、本発明に係る作業機械の代表例である油圧ショベル１の側面図である。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、油圧ショベル１に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。
（【００１１】以降は省略されています）

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