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公開番号2025139183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024037988
出願日2024-03-12
発明の名称車両用灯具および車両用灯具の製造方法
出願人株式会社小糸製作所
代理人個人,個人,個人
主分類F21S 41/29 20180101AFI20250918BHJP(照明)
要約【課題】車両用灯具の内部における異物の発生を低減または無くすことができる技術を提供する。
【解決手段】車両用灯具は、薄肉部を有する第1部材と、第2部材と、第1部材と第2部材とを締結するタッピングスクリュー24と、を備える。薄肉部には、貫通孔22cと、貫通孔22cの内周面から突出する環状突出部22dと、が形成される。環状突出部22dは、先端側の内周縁部に、先端に近づくほど外側に位置する傾斜面22eを有する。タッピングスクリュー24は、第2部材に形成された挿通穴に挿通され、第1部材の環状突出部22dの内周面22hにねじ込まれる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
薄肉部を有する第1部材と、
第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材とを締結するタッピングスクリューと、
を備え、
前記薄肉部には、貫通孔と、前記貫通孔の内周面から突出する環状突出部と、が形成され、
前記環状突出部は、先端側の内周縁部に、先端に近づくほど外側に位置する傾斜面を有し、
前記タッピングスクリューは、第2部材に形成された挿通穴に挿通され、前記第1部材の前記環状突出部の内周面にねじ込まれる車両用灯具。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記環状突出部の中心軸に対する前記傾斜面の傾斜角度は、30°以上かつ60°以下である請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記貫通孔の中心軸を通る断面において、前記傾斜面は、前記タッピングスクリューのねじ山の前記貫通孔側を向いたフランクと平行もしくはそれよりも前記環状突出部の中心軸に対する傾斜角度が小さい請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記第1部材は、前記第2部材に搭載される光源の熱を放熱する放熱部材であり、
前記環状突出部は、前記第2部材から離れる方向に突出する請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の車両用灯具の製造方法であって、
前記薄肉部を有する前記第1部材を用意することと、
前記第2部材を用意することと、
前記タッピングスクリューを、前記第2部材に形成された挿通穴に挿通し、前記第1部材の前記環状突出部の内周面にねじ込むことにより、前記第1部材と前記第2部材とを締結することと、
を備え、
前記第1部材を用意することは、前記薄肉部に下穴を形成し、下穴の縁を広げながら立ち上がり部を形成し、前記立ち上がり部の先端側の内周縁部を叩いて前記傾斜面を形成することによって前記環状突出部を形成することを含む、車両用灯具の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具および車両用灯具の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、薄肉部を有する第1部材と、第2部材と、第1部材と第2部材とを締結するタッピングスクリューと、を備える車両用灯具を開示する。この車両用灯具では、第1部材の薄肉部には、貫通孔と、貫通孔の内周面から突出する環状突出部と、が形成され、タッピングスクリューが、第2部材に形成された挿通穴に挿通され、第1部材の環状突出部の内周面にねじ込まれることにより、第1部材と第2部材とが締結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平06-011205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図1は、特許文献1に記載されるような従来の車両用灯具の課題を説明する図である。図1では、いずれも車両用灯具の構成部材である第1部材100と第2部材102とをタッピングスクリュー104によって締結している。第1部材100の薄肉部100aには、貫通孔100bと、貫通孔100bの内周面から突出する環状突出部100cと、が形成されている。タッピングスクリュー104が、第2部材102に形成された挿通穴102aに挿通され、第1部材100の環状突出部100cの内周面100dにねじ込まれることにより、第1部材100と第2部材102とが締結される。この環状突出部100cの先端、特に先端の内周縁部100eが尖っていると、タッピングスクリューを環状突出部100cに貫通させた際に、タッピングスクリューがその尖った部分を削ってしまい(点線で囲んだ部分参照)、螺旋状の削り屑が発生しうる。螺旋状の削り屑は、タッピングスクリューに巻き付き、エアブローや吸引では取り除かれない場合がある。そのまま車両用灯具が組み立てられ、その車両用灯具が車両に組み付けられると、振動によっていつか削り屑がタッピングスクリュー104から落下する。つまり、車両用灯具の内部に異物が発生する。
【0005】
本開示は係る状況においてなされたものであり、その例示的な目的のひとつは、車両用灯具の内部における異物の発生を低減または無くすことができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の車両用灯具は、薄肉部を有する第1部材と、第2部材と、第1部材と第2部材とを締結するタッピングスクリューと、を備える。薄肉部には、貫通孔と、貫通孔の内周面から突出する環状突出部と、が形成され、環状突出部は、先端側の内周縁部に、先端に近づくほど外側に位置する傾斜面を有する。タッピングスクリューは、第2部材に形成された挿通穴に挿通され、第1部材の環状突出部の内周面にねじ込まれる。
【0007】
本開示の別の態様は、車両用灯具の製造方法である。この方法は、薄肉部を有する第1部材を用意することと、第2部材を用意することと、タッピングスクリューを、第2部材に形成された挿通穴に挿通し、第1部材の環状突出部の内周面にねじ込むことにより、第1部材と第2部材とを締結することと、を備え、第1部材を用意することは、薄肉部に下穴を形成し、下穴の縁を広げながら立ち上がり部を形成し、立ち上がり部の先端側の内周縁部を叩いて傾斜面を形成することによって環状突出部を形成することを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、異物が車両用灯具に残るのを抑止できる技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
従来の車両用灯具の課題を説明する図である。
実施の形態に係る灯具の概略断面図である。
図2の灯具ユニットの分解斜視図である。
図3のタッピングスクリューがねじ込まれた放熱部材の断面図である。
図4の環状突出部を形成する工程の一例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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