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公開番号2025139866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024038936
出願日2024-03-13
発明の名称床衝撃音レベル予測システム
出願人株式会社フジタ
代理人個人,個人,個人
主分類G06F 30/13 20200101AFI20250919BHJP(計算;計数)
要約【課題】専門技術者以外でも検証が容易な床衝撃音レベル予測システムを提供する。
【解決手段】床衝撃音レベル予測システム100は、BIMモデルを用いて建造物の床衝撃音レベルを予測するシステムであって、BIMモデルの建造物を簡易的に示した簡易モデルを生成する簡易モデル生成処理部120と、BIMモデルの中から、床衝撃音の発生源となる音源室及び音源室で発生する床衝撃音を受音する受音室を指定する指定情報を受け付ける指定情報受付処理部122と、BIMモデルから、音源室に関する音源室情報を取得する音源室情報取得処理部124と、BIMモデルから、受音室に関する受音室情報を取得する受音室情報取得処理部126と、簡易モデル、指定情報、音源室情報、及び、受音室情報に基づいて、受音室の床衝撃音レベルを算出する算出処理部128と、算出処理部128の算出結果を出力可能とする出力処理部114と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
解析対象となる建造物の構造及び仕様を3次元データで表したBIMモデルを用いて建造物の床衝撃音レベルを予測する床衝撃音レベル予測システムであって、
前記BIMモデルの梁及びスラブに関する情報に基づいて、前記BIMモデルの建造物を簡易的に示した簡易モデルを生成する簡易モデル生成手段と、
前記BIMモデルの中から、少なくとも床衝撃音の発生源となる音源室を指定する指定情報を受け付ける指定情報受付手段と、
前記BIMモデルから、前記音源室に関する音源室情報を取得する音源室情報取得手段と、
前記BIMモデルから、前記音源室で発生する床衝撃音を受音する受音室に関する受音室情報を取得する受音室情報取得手段と、
前記簡易モデル、前記指定情報、前記音源室情報、及び、前記受音室情報に基づいて、前記受音室の床衝撃音レベルを算出する算出手段と、
前記算出手段の算出結果を出力可能とする出力手段と、
を備える床衝撃音レベル予測システム。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
請求項1に記載の床衝撃音レベル予測システムにおいて、
前記簡易モデル生成手段は、前記BIMモデルの大梁と小梁とを区別して、前記簡易モデルを生成することを特徴とする床衝撃音レベル予測システム。
【請求項3】
請求項1に記載の床衝撃音レベル予測システムにおいて、
前記音源室情報取得手段は、前記BIMモデルに基づいて、前記音源室の加振点に関する加振点情報を生成することを特徴とする床衝撃音レベル予測システム。
【請求項4】
請求項3に記載の床衝撃音レベル予測システムにおいて、
前記音源室情報取得手段は、前記加振点として、室の周壁より所定距離以上離れ、室の中心付近の中心点を含んで平均的に分布する複数の点を設定することを特徴とする床衝撃音レベル予測システム。
【請求項5】
請求項3に記載の床衝撃音レベル予測システムにおいて、
前記音源室情報取得手段は、前記加振点として、ユーザの操作によって選択可能な複数のパターンを生成可能であることを特徴とする床衝撃音レベル予測システム。
【請求項6】
請求項3に記載の床衝撃音レベル予測システムにおいて、
前記音源室情報取得手段は、前記加振点情報として、前記加振点が含まれるスラブの特定の角部から前記加振点までの距離を出力することを特徴とする床衝撃音レベル予測システム。
【請求項7】
請求項1に記載の床衝撃音レベル予測システムにおいて、
前記出力手段は、複数の前記受音室の算出結果を表示する場合、算出結果の値に応じて算出結果を色分けして表示することを特徴とする床衝撃音レベル予測システム。
【請求項8】
請求項1に記載の床衝撃音レベル予測システムにおいて、
前記出力手段は、前記算出手段の算出において用いた各種数値のうち少なくとも一部を出力することを特徴とする床衝撃音レベル予測システム。
【請求項9】
請求項1に記載の床衝撃音レベル予測システムにおいて、
前記出力手段は、前記建造物の平面図、断面図、又は、立体図に、前記算出手段の算出結果を出力することを特徴とする床衝撃音レベル予測システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、BIMモデルを用いて建造物の床衝撃音レベルを予測する床衝撃音レベル予測システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1では、「インピーダンス法」による予測手法が提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
日本建築学会編,「建物の床衝撃音防止設計」,技報堂出版,2009年11月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
集合住宅やホテルでは、上階の人の歩行や走り周り等による重量床衝撃音や、硬いものの落下等による軽量床衝撃音が問題となりやすい。軽量床衝撃音は、床仕上げ材を選定することで比較的容易に対策できるのに対し、重量床衝撃音は、床スラブの種類や厚さ、梁等の構造条件で決まるため、設計の初期段階から適切に予測検討を行う必要がある。
【0005】
非特許文献1の日本建築学会が提案する「インピーダンス法」の計算に必要な意匠・構造情報は、同一建物でも部屋ごとに異なることも多く、図面からの情報抽出作業や仕様変更等のケーススタディに多くの時間を要する。
【0006】
そこで、本発明は、専門技術者以外でも検証が容易な床衝撃音レベル予測システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するため以下の解決手段を採用する。なお、以下の解決手段はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。また、本発明は、以下の解決手段に示す各発明特定事項を少なくとも1つ含む発明とすることができる。さらに、以下の解決手段に示す各発明特定事項には、発明特定事項を限定する要素を追加して下位概念化することができ、発明特定事項を限定する要素を削除して上位概念化することもできる。
【0008】
解決手段1:本解決手段の床衝撃音レベル予測システムは、解析対象となる建造物の構造及び仕様を3次元データで表したBIMモデルを用いて建造物の床衝撃音レベルを予測する床衝撃音レベル予測システムであって、前記BIMモデルの梁及びスラブに関する情報に基づいて、前記BIMモデルの建造物を簡易的に示した簡易モデルを生成する簡易モデル生成手段と、前記BIMモデルの中から、少なくとも床衝撃音の発生源となる音源室を指定する指定情報を受け付ける指定情報受付手段と、前記BIMモデルから、前記音源室に関する音源室情報を取得する音源室情報取得手段と、前記BIMモデルから、前記音源室で発生する床衝撃音を受音する受音室に関する受音室情報を取得する受音室情報取得手段と、前記簡易モデル、前記指定情報、前記音源室情報、及び、前記受音室情報に基づいて、前記受音室の床衝撃音レベルを算出する算出手段と、前記算出手段の算出結果を出力可能とする出力手段と、を備える床衝撃音レベル予測システムである。
【0009】
本解決手段によれば、ユーザは、少なくとも音源室を指定するだけで、受音室の床衝撃音レベルを確認することができるため、専門技術者以外でも容易に検証が可能である。また、本解決手段によれば、BIMモデルの建造物を簡易的に示した簡易モデルを生成し、その簡易モデルを利用して受音室の床衝撃音レベルを算出するため、計算処理速度を速くすることができる。
【0010】
解決手段2:本解決手段の床衝撃音レベル予測システムは、上述したいずれかの解決手段において、前記簡易モデル生成手段は、前記BIMモデルの大梁と小梁とを区別して、前記簡易モデルを生成することを特徴とする床衝撃音レベル予測システムである。
(【0011】以降は省略されています)

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