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公開番号2025140583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040076
出願日2024-03-14
発明の名称硬化性組成物、硬化物、積層体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08F 299/00 20060101AFI20250919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、耐擦傷性と耐薬品性に優れ、さらに成形加工時のクラック発生を抑制
する硬化物を形成可能な硬化性組成物、前記硬化性組成物の硬化物、および前記硬化物か
らなる層を有する積層体を提供する。
【解決手段】硬化性基を含有する樹脂、および硬化性基を有するポリエステル変性ポリジ
メチルシロキサンを含有する硬化性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
硬化性基を含有する樹脂、および前記樹脂とは異なり、硬化性基を含有するポリエステ
ル変性ポリジメチルシロキサンを含む硬化性組成物。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記樹脂の硬化性基が活性エネルギー線硬化性基である、請求項1に記載の硬化性組成
物。
【請求項3】
前記樹脂の活性エネルギー線硬化性基当量が0.01~10mmol/gである、請求
項2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記ポリエステル変性ポリジメチルシロキサンの硬化性基が活性エネルギー線硬化性基
である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
前記樹脂および前記ポリエステル変性ポリジメチルシロキサンとは異なる活性エネルギ
ー線硬化性化合物をさらに含有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
光重合開始剤を含有する請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
前記光重合開始剤がアルキルフェノン型化合物である請求項6に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
前記光重合開始剤が分子内に2つ以上の光開裂基を含有する請求項6に記載の硬化性組
成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の硬化性組成物の硬化物。
【請求項10】
140℃における引張試験での伸び率が5%以上である請求項9に記載の硬化物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物、前記硬化性組成物の硬化物、前記硬化物からなる層を有する
積層体に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動車内外装部品、電子機器、雑貨、建材部品などの樹脂成型材料の表面保護や加飾の
ために、表面にハードコート加工されたり、フィルムを接着させたりする方法が知られて
いる。加飾方法としては、インサート工法、熱ラミネート工法、転写による方法などが知
られている。また、ハードコート層としては、一般に、ラジカル重合性基を有する化合物
と光重合開始剤とを含有する硬化性組成物をラジカル重合によって硬化させたものが知ら
れている。しかしながら、表面を保護するためにハードコート層を用いると、耐摩耗性や
耐擦傷性は向上するが、成形加工する場合の伸び性が悪化してしまい加飾用途には適さな
い場合がある。また、表面保護のためにハードコート層には耐薬品性も求められている。
【0003】
特許文献1にはインモールドラベル用のインサートフィルムが、特許文献2には自動車
内装用加飾シートが、特許文献3には熱転写プリンタを使用した熱転写印刷法によりハー
ドコート層に直接印刷した加飾ハードコートフィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-288720号公報
特開2019-189043号公報
特開2011-110903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のハードコート層は、耐擦傷性に優れるが、必ずしも成型加工時の伸
び性を満足するものではなく、成形材料の表面形状に追随しにくく、ハードコート層が剥
離したり、クラックを生じてしまったりする場合がある。特許文献2に記載のシートでは
表面保護層の耐擦傷性を十分には満足できず、特許文献3に記載のハードコートフィルム
では伸び性を確保することが困難である。
【0006】
本発明は、耐擦傷性に優れ、かつ成形加工時における伸び性(クラックの発生を抑制す
る)、さらには耐薬品性に優れるハードコート層を形成することができる硬化性組成物、
前記硬化性組成物の硬化物、および前記硬化物からなる層を有する積層体を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を有する。
[1] 硬化性基を含有する樹脂、および硬化性基を含有するポリエステル変性ポリジメ
チルシロキサンを含有する硬化性組成物。
[2] 前記樹脂の硬化性基が活性エネルギー線硬化性基である、[1]に記載の硬化性
組成物。
[3] 前記樹脂の活性エネルギー線硬化性基当量が0.01~10mmol/gである
、[1]または[2]に記載の硬化性組成物。
[4] 前記ポリエステル変性ポリジメチルシロキサンの硬化性基が活性エネルギー線硬
化性基である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
[5] 前記樹脂および前記ポリエステル変性ポリジメチルシロキサンとは異なる活性エ
ネルギー線硬化性化合物を含有する、[1]~[4]のいずれか一項に記載の硬化性組成
物。
[6] 光重合開始剤を含有する、[1]~[5]のいずれか一項に記載の硬化性組成物

[7] 前記光重合開始剤がアルキルフェノン型化合物である、[1]~[6]のいずれ
か一項に記載の硬化性組成物。
[8] 前記光重合開始剤が分子内に2つ以上の光開裂基を含有する、[1]~[7]の
いずれか一項に記載の硬化性組成物。
[9] [1]~[8]のいずれか一項に記載の硬化性組成物の硬化物。
[10] 140℃における引張試験での伸び率が5%以上である、[9]に記載の硬化
物。
[11] 基材上に[9]または[10]に記載の硬化物が積層された積層体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、耐擦傷性、耐薬品性および伸び性に優れる硬化性組成物を提供するこ
とができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明において、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート又はメタクリレートの総
称である。また、「(メタ)アクリル」はアクリル又はメタクリル、(メタ)アクリロイ
ルはアクリロイル又はメタクリロイルの総称である。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むこ
とを意味する。本明細書に開示の数値範囲は、その下限値および上限値を任意に組み合わ
せて新たな数値範囲とすることができる。
【0010】
<硬化性組成物>
本発明の硬化性組成物は、硬化性基を含有する樹脂を含有するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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