TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025149948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2025049376
出願日2025-03-25
発明の名称プリプレグ、繊維強化複合材料およびその製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 5/24 20060101AFI20251001BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ハイサイクルプレス成形が可能な速硬化性を有し、かつ金型からの脱型性が良好な繊維強化複合材料を製造できるプリプレグ、前記プリプレグを用いた繊維強化複合材料およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】成分(A):エポキシ樹脂、成分(B):硬化剤および成分(C):フタロシアニン化合物を含むマトリクス樹脂組成物と、炭素繊維とを含有するプリプレグ。また、前記プリプレグを硬化してなる繊維強化複合材料と、前記プリプレグをプレス成形する繊維強化複合材料の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記成分(A)、成分(B)および成分(C)を含むマトリクス樹脂組成物と、炭素繊維とを含有するプリプレグ。
成分(A):エポキシ樹脂
成分(B):硬化剤
成分(C):フタロシアニン化合物
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記マトリクス樹脂組成物における前記成分(C)の含有量が、前記マトリクス樹脂組成物の総質量に対して0.05質量%以上である、請求項1に記載のプリプレグ。
【請求項3】
前記成分(C)が銅フタロシアニン化合物である、請求項1に記載のプリプレグ。
【請求項4】
前記成分(B)がアミン類、イミダゾール類およびウレア化合物から選択されるいずれか一種を含む、請求項1に記載のプリプレグ。
【請求項5】
前記成分(B)がアミン類およびイミダゾール類を含む、請求項1に記載のプリプレグ。
【請求項6】
前記アミン類がジシアンジアミドおよびジアミノジフェニルスルホンから選択されるいずれか一種を含む、請求項4に記載のプリプレグ。
【請求項7】
前記炭素繊維がクロスである、請求項1に記載のプリプレグ。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか1項に記載のプリプレグを硬化してなる、繊維強化複合材料。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか1項に記載のプリプレグをプレス成形する、繊維強化複合材料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリプレグ、繊維強化複合材料およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
マトリクス樹脂組成物と強化繊維とを含有するプリプレグを硬化して得られる繊維強化複合材料は、軽量性、剛性、耐衝撃性等に優れることから様々な用途に用いられている。特に強化繊維として炭素繊維を使用した繊維強化複合材料は、軽量かつ高強度、高剛性であることから、自動車等の種々の産業で幅広く用いられおり、近年ではますますその適用範囲が拡がってきている。
【0003】
マトリクス樹脂組成物としては、含浸性および耐熱性に優れる点から、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ビスマレイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等を含有する熱硬化性樹脂組成物が用いられることが多い。特にエポキシ樹脂を含有する場合、耐熱性および成形性に優れ、より機械強度が高い繊維強化複合材料が得られる。
【0004】
自動車用途においては、ハイサイクルプレス成形により繊維強化複合材料を製造する方法が広く用いられている(特許文献1)。ハイサイクルプレス成形においては、製品の大量生産を可能にするために、高圧下において100~150℃程度で数分間から数十分間程度の短時間で硬化させる。そのためハイサイクルプレス成形を行うプリプレグには、前述の条件で硬化する速硬化性が求められる。さらに、硬化後に金型から脱型する際に良好な脱型性を示すことも求められる。
【0005】
ハイサイクルプレス成形化後の繊維強化複合材料の脱型性を向上させる方法として、特許文献2には、融点または流動点が25℃以下である不飽和脂肪酸エステル化合物を含むエポキシ樹脂組成物を用いる方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2004/048435号
国際公報第2020/071170号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ハイサイクルプレス成形が可能な速硬化性を有し、かつ金型からの脱型性が良好な繊維強化複合材料を製造できるプリプレグ、前記プリプレグを用いた繊維強化複合材料およびその製造方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の構成を有する。
[1]:下記成分(A)、成分(B)および成分(C)を含むマトリクス樹脂組成物と、炭素繊維とを含有するプリプレグ。
成分(A):エポキシ樹脂
成分(B):硬化剤
成分(C):フタロシアニン化合物
[2]:前記マトリクス樹脂組成物における前記成分(C)の含有量が、前記マトリクス樹脂組成物の総質量に対して0.05質量%以上である、[1]に記載のプリプレグ。
[3]:前記成分(C)が銅フタロシアニン化合物である、[1]または[2]に記載のプリプレグ。
[4]:前記成分(B)がアミン類、イミダゾール類およびウレア化合物から選択されるいずれか一種を含む、[1]~[3]のいずれかに記載のプリプレグ。
[5]:前記成分(B)がアミン類およびイミダゾール類を含む、[1]~[4]のいずれかに記載のプリプレグ。
[6]:前記アミン類がジシアンジアミドおよびジアミノジフェニルスルホンから選択されるいずれか一種を含む、[4]または[5]に記載のプリプレグ。
[7]:前記炭素繊維がクロスである、[1]~[6]のいずれかに記載のプリプレグ。
[8]:[1]~[7]のいずれかに記載のプリプレグを硬化して得られる、繊維強化複合材料。
[9]:[1]~[7]のいずれかに記載のプリプレグをプレス成形する、繊維強化複合材料の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、速硬化性に優れ、かつ脱型性に優れる繊維強化複合材料を製造できるプリプレグ、前記プリプレグを用いた繊維強化複合材料およびその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の好ましい実施の形態について説明するが、本発明はこれらの形態のみに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

三菱ケミカル株式会社
積層体
4日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
5日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
6日前
三菱ケミカル株式会社
粘着剤組成物
6日前
三菱ケミカル株式会社
成形品の製造方法
3日前
三菱ケミカル株式会社
精製ガスの製造方法
3日前
三菱ケミカル株式会社
精製ガスの製造方法
3日前
三菱ケミカル株式会社
重合体及び樹脂組成物
4日前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステル樹脂組成物
4日前
三菱ケミカル株式会社
オルガノポリシロキサン
4日前
三菱ケミカル株式会社
積層体及びその製造方法
10日前
三菱ケミカル株式会社
ポリウレタンエラストマー
5日前
三菱ケミカル株式会社
積層ポリエステルフィルム
10日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、および成形品
3日前
三菱ケミカル株式会社
液晶組成物及び液晶調光素子
6日前
三菱ケミカル株式会社
アクリル酸エチルの製造方法
14日前
三菱ケミカル株式会社
チキソ性付与剤、液状組成物
10日前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステル及びその製造方法
10日前
三菱ケミカル株式会社
硬化性組成物、硬化物、積層体
14日前
三菱ケミカル株式会社
眼科用医療器具及びその製造方法
11日前
三菱ケミカル株式会社
ポリウレタン樹脂及びその成形品
5日前
三菱ケミカル株式会社
ケイ素及びヘテロ原子含有化合物
5日前
三菱ケミカル株式会社
プログラム、方法、情報処理装置
4日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂分散体、塗料、接着剤及び積層体
10日前
三菱ケミカル株式会社
粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シート
10日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、表示装置、照明装置
3日前
三菱ケミカル株式会社
積層ポリエステルフィルム及びその応用
4日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、ペレット、および、成形品
3日前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステル系樹脂組成物、及び成形品
4日前
三菱ケミカル株式会社
コンポスト袋及び有機廃棄物の処理方法
6日前
三菱ケミカル株式会社
槽の洗浄方法及びシリカ粒子の製造方法
4日前
三菱ケミカル株式会社
組成物及び生分解性物質を分解する方法
6日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
4日前
三菱ケミカル株式会社
化合物、並びにその製造方法及びその使用
4日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
4日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
4日前
続きを見る