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公開番号
2025150519
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051427
出願日
2024-03-27
発明の名称
プログラム、方法、情報処理装置、システム
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
IPTech弁理士法人
主分類
G06F
30/27 20200101AFI20251002BHJP(計算;計数)
要約
【課題】期待される性能を有するプリプレグ積層体を得るまでの工程を、なるべくかさまないようにする技術が必要とされている。
【解決手段】熱処理により成形するプリプレグのテープに対し、テープを積層させつつ成形条件に従って熱処理を行うことで成形体を得るシステムに用いられるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、記憶部に、積層される層間の界面の温度変化に基づき、層における結晶化の程度を予測する予測モデルを記憶させており、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、熱処理の条件を含む成形条件を取得するステップと、予測モデルを参照し、各層について、成形条件に対して予測される結晶化度を出力するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【選択図】図15
特許請求の範囲
【請求項1】
熱処理により成形するプリプレグのテープに対し、テープを積層させつつ成形条件に従って熱処理を行うことで成形体を得るシステムに用いられるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、
記憶部に、積層される層間の界面の温度変化に基づき、層における結晶化の程度を予測する予測モデルを記憶させており、
前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
熱処理の条件を含む成形条件を取得するステップと、
前記予測モデルを参照し、各層について、前記成形条件に対して予測される結晶化度を出力するステップと、を実行させる、プログラム。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
ユーザに対し、前記成形条件と、前記成形条件に対して予測される前記結晶化度とを提示して、成形を開始させる操作を受け付けるステップと、
前記成形を開始させる操作を受け付けることに応じて、成形条件に従って、成形をするための装置を駆動させるステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
ユーザから成形体の性能に関する指定を受け付けており、
前記予測される前記結晶化度が前記指定される前記成形体の性能に達している場合には前記成形を開始させる操作を受け付け、
前記性能に達していない場合には前記成形を開始させる操作を受け付けない、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
ユーザから成形体の性能に関する指定を受け付けており、
前記指定される成形体の性能に応じた結晶化度を満たす成形条件を特定し、特定した成形条件を前記ユーザに提示する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記プリプレグとして、成形に使用するプリプレグの指定を受け付け、
指定されたプリプレグに応じて、前記テープに対するロール圧力等の成形条件を規定して、
前記出力するステップにおいて、規定された前記成形条件により前記結晶化度を予測する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記成形条件として、前記テープを積層させる条件の指定を受け付けて、
前記出力するステップにおいて、指定された積層の条件を含む前記成形条件により前記結晶化度を予測する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
積層されるテープについて、前記結晶化度を予測する対象となる層の指定をユーザから受け付けて、
前記出力するステップにおいて、指定された層の前記結晶化度を予測した結果を出力する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プリプレグのテープにおいて、エネルギーを吸収する部材が含まれており、
前記熱処理を行うこととして、積層されるテープにレーザーを照射しており、
前記出力するステップにおいて、前記テープに対する前記レーザーの照射により前記テープの内部に与えられる温度の伝熱を計算し、前記伝熱の計算結果と前記予測モデルとにより前記結晶化度を出力する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
熱処理により成形するプリプレグのテープに対し、テープを積層させつつ成形条件に従って熱処理を行うことで成形体を得るシステムに用いられるコンピュータを動作させる方法であって、
記憶部に、積層される層間の界面の温度変化に基づき、層における結晶化の程度を予測する予測モデルを記憶させており、
前記方法は、前記コンピュータのプロセッサが、
熱処理の条件を含む成形条件を取得するステップと、
前記予測モデルを参照し、各層について、前記成形条件に対して予測される結晶化度を出力するステップと、を実行する、方法。
【請求項10】
熱処理により成形するプリプレグのテープに対し、テープを積層させつつ成形条件に従って熱処理を行うことで成形体を得るシステムに用いられる情報処理装置であって、
記憶部に、積層される層間の界面の温度変化に基づき、層における結晶化の程度を予測する予測モデルを記憶させており、
前記情報処理装置の制御部が、
熱処理の条件を含む成形条件を取得するステップと、
前記予測モデルを参照し、各層について、前記成形条件に対して予測される結晶化度を出力するステップと、を実行する、情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
炭素繊維、ガラス繊維などの強化繊維に樹脂を含浸させたプリプレグを使用し、所定の形状にカットして積層し、加熱、加圧をすることで硬化させることが行われている。例えば、理想的な機械特性を得るために、繊維強化方向を変えながら、テープ状のプリプレグを積み重ねていくことが行われている。
【0003】
このようなプロセスは、ATP(Automated tape placement)技術として知られている。ATP技術では、コンピュータ制御されたヘッドがテープを正確な位置に配置し、加熱と圧力を用いて層を積み重ねていく。ATP技術は、例えば、航空宇宙産業、自動車産業その他の産業において、軽量かつ強度の高い部品を製造するために利用されている。例えば、航空機の翼や胴体部分の部品は、軽量でありながら高い構造強度が求められるため、ATP技術による積層が行われている。
【0004】
特許文献1には、「プリプレグ積層体からなる円筒のモデルが自動計算により作成され、このモデルを用いてFEMによる解析シミュレーションを行う」ことが記載されている。
【0005】
特許文献1によると、「従来手入力によりモデルを作成していた過程を、本発明の設計シミュレーション方法により省くことで、従来の解析シミュレーションのモデル作成より大幅に時間を短縮することができ、プリプレグ積層体からなる繊維強化プラスチック製の円筒の開発の効率化に繋がる」との効果が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-211804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
成形でプリプレグ積層体を得ようとする場合、実際に熱処理の条件等を設定して硬化させてみないと、プリプレグ積層体が期待する性能を有しているかわからないことが多く、期待される性能を有するプリプレグ積層体を得るべく、条件を変えて複数の試行をする必要があり、工数がかさむ。
【0008】
したがって、期待される性能を有するプリプレグ積層体を得るまでの工程を、なるべくかさまないようにする技術が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に示す一実施形態によると、熱処理により成形するプリプレグのテープに対し、テープを積層させつつ成形条件に従って熱処理を行うことで成形体を得るシステムに用いられるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、記憶部に、積層される層間の界面の温度変化に基づき、層における結晶化の程度を予測する予測モデルを記憶させており、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、熱処理の条件を含む成形条件を取得するステップと、予測モデルを参照し、各層について、成形条件に対して予測される結晶化度を出力するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、期待される性能を有するプリプレグ積層体を得るまでの工程を、なるべくかさまないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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