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公開番号2025143415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2025113181,2023552100
出願日2025-07-03,2022-02-25
発明の名称メラノコルチン-4受容体アゴニスト
出願人エルジー・ケム・リミテッド
代理人個人,個人
主分類C07D 207/16 20060101AFI20250924BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題は、メラノコルチン受容体、特にメラノコルチン-4受容体(MC4R)に対して優れた選択的なアゴニスト活性を有する化合物を提供することである。
【解決手段】本発明は、式(1)で示される化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは異性体に関する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メラノコルチン受容体に対して優れたアゴニスト活性を示す化合物に関する。より具体的には、下記式(1)
JPEG
2025143415000001.jpg
63
170
(式中、R1、R2、R3、R4及びnは、本明細書で定義したものと同義である。)で示される化合物、それを有効成分として含む医薬組成物及びその使用に関し、本発明の化合物は、メラノコルチン-4受容体に対して優れたアゴニスト活性を示し、特に肥満、糖尿病、炎症及び勃起不全の予防又は治療に特に有用である。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
レプチンタンパク質は、体脂肪細胞(脂肪細胞)により分泌されるホルモンであり、体脂肪率が増加するにつれて分泌量も増加する。レプチンタンパク質は、視床下部で生成される様々な神経ペプチドの機能を調節することにより、食欲、体脂肪量及びエネルギー代謝をはじめとする様々な生体内機能を調節する(非特許文献1)。レプチンタンパク質による食欲と体重制御のシグナル伝達は、下流にある多くの因子の生後を通じて行われ、その最も代表的な因子はメラノコルチン、AgRP(アグーチ関連タンパク質)及び神経ペプチドY(NPY)ホルモンである。
【0003】
生体内での過剰のカロリー摂取により血中のレプチンの濃度が上昇すると、下垂体におけるプロオピオメラノコルチン(POMC)タンパク質ホルモンの分泌が増加し、AgRPとNPYの産生は減少される。小さなペプチドホルモンであるα-MSH(メラノサイト刺激ホルモン)は、POMCニューロンから産生され、このホルモンは、2次ニューロンのメラノコルチン-4受容体(MC4R)アゴニストであり、最終的に食欲減退を誘導する。一方、カロリー不足によりレプチンの濃度が低下すると、MC4RアンタゴニストであるAgRPの発現が増加し、NPYの発現も増加するため、最終的に食欲を増進する。つまり、レプチンの変化に応じて、α-MSHホルモンとAgRPホルモンは、MC4Rのアゴニストとアンタゴニストとして食欲調節に関与している。
【0004】
α-MSHホルモンは、MC4Rに加えて、3つのMCRサブタイプと結合することにより、様々な生理反応を誘導する。現在までに5つのMCRサブタイプが特定されている。サブタイプのうち、MC1Rは主に皮膚細胞で発現しメラニン色素沈着に関与すること、MC2Rは主に副腎で発現して糖質コルチコイドホルモンの産生に関与すること、POMC由来のACTH(副腎皮質刺激ホルモン)のみがそのリガンドであることが知られている。中枢神経系で主に発現するMC3RとMC4Rは、食欲、エネルギー代謝及び体内脂肪蓄積効率の調節などに関与し、様々な組織で発現するMC5Rは外分泌機能を調節することが知られている(非特許文献2)。具体的には、MC4R受容体の活性化は、食欲の低下とエネルギー代謝の増加を誘導することにより、効果的に体重を減少させる効果があり、肥満治療薬の開発における主な作用点であることが証明されている(非特許文献2、3、4、5)。
【0005】
食欲と体重制御におけるMC4Rの役割は、アグーチタンパク質の異常発現動物モデル(アグーチマウス)での実験を通じて主に立証された。アグーチマウスの場合、遺伝子変異によりアグーチタンパク質が中枢神経系で高濃度に発現し、視床下部でMC4Rのアゴニストとして作用し、肥満を誘導することが明らかになった(非特許文献6、7)。その後の研究の結果、視床下部神経に実際のアグーチタンパク質に類似したAgRP(アグーチ関連タンパク質)が発現していることが観察され、AgRPはMC4Rに対するアンタゴニストとして食欲調節に関与することも知られている(非特許文献8、9)。
【0006】
生体内でMC4Rアゴニストであるα-MSHを動物に脳内投与すると食欲を減少させる効果があり、これにMC4RアンタゴニストのSHU9119(ペプチド)又はHS014(ペプチド)を投与すると、再び食欲を増進させる効果が観察された(非特許文献10)。また、メラノタンII(MTII、Ac-Nle-c[Asp-His-DPhe-Arg-Trp-Lys]-NH2)とこれに類似したアゴニストであるHP228を用いた動物試験では、脳内投与、腹腔内投与又は皮下投与により、食欲抑制、体重減少、エネルギー代謝の増加効能などが確認された。(非特許文献11、12、13)。一方、代表的なSHU9119を動物に投与すると、有意かつ持続的な飼料摂取及び体重増加が示され、MCRアゴニストが肥満の治療に使用できるという薬理学的な証拠を得られた。MTII投与時に明らかに現れる食欲減少効果は、MC4RKO(ノックアウト)マウスでは示されず、この実験結果は、食欲減少効果が主にMC4Rの活性化によって達成されることが改めて証明された(非特許文献14)。
【0007】
現在までに開発された肥満治療剤としては、中枢神経系に作用する食欲阻害剤が主流であり、その多くは神経伝達物質の作用を調節する薬物である。例えば、ノルアドレナリン剤(フェンテルミンとマジンドール)、セロトニン作用薬であるフルオキセチン及びシブトラミンなどが挙げられる。しかし、前記神経伝達物質モジュレータは、多数のサブタイプ受容体による食欲阻害に加えて、様々な生理学的作用に広範囲の影響を及ぼす。従って、前記モジュレータは、各酢豚イプに対する選択性に乏しく、長期間投与の場合には様々な副作用を伴うことになる大きな欠点がある。
【0008】
一方、メラノコルチンは、神経伝達物質ではなく神経ペプチドであり、MC4R遺伝子KOマウスはでエネルギー代謝以外の他の機能は正常であることを考慮すると、メラノコルチンアゴニストは、他の生理学的機能に影響を与えることなく、食欲阻害による体重減少のみを誘導できるという作用点としての長所を有する。特に、その受容体は、G-タンパク質共役受容体(GPCR)であり、サブタイプ受容体に対する選択性を比較的容易に確保できるという点で、従来技術の作用点とは大きく区別される。
【0009】
このようなメラノコルチン受容体を作用点として活用した例として、特許文献1及び特許文献2では、メラノコルチン受容体のアゴニストとしての化合物を開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
WO 2008/007930号
WO 2010/056022号
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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