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公開番号
2025143420
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2025113411,2021561492
出願日
2025-07-04,2020-11-26
発明の名称
アジュバント組成物
出願人
学校法人関西医科大学
代理人
弁理士法人 津国
主分類
A61K
39/39 20060101AFI20250924BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】新規アジュバント組成物を提供する。
【解決手段】ビタミンD化合物を含み、アルミニウム塩と併用しない、アジュバント組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
マキサカルシトールを含む、アジュバント組成物。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
経皮的又は経鼻的投与のために用いられる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項3】
対象における免疫応答を刺激するために用いられる、請求項1又は2に記載のアジュバント組成物。
【請求項4】
アジュバントとしてマキサカルシトールを含む、ワクチン組成物。
【請求項5】
ワクチンが、インフルエンザワクチンである、請求項4に記載のワクチン組成物。
【請求項6】
経皮的又は経鼻的投与のためである、請求項4又は5に記載のワクチン組成物。
【請求項7】
マキサカルシトールを含む、対象におけるCD11c陽性細胞又はケラチノサイトのVdr活性化用組成物。
【請求項8】
マキサカルシトールを含む、対象における胚中心B細胞、記憶B細胞又はTFH細胞の増殖促進用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アジュバント組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ワクチンは、ヒトの健康の歴史の中で予防医学における最大の発明の一つである。ワクチンで予防可能な十大疾患、たとえば、麻疹、流行性耳下腺炎、百日咳、灰白髄炎、風疹、天然痘、及び破傷風の患者数及び死者数は、米国において1980年前にワクチンが推奨されたことによって92%及び98%以上減少した。他の感染性疾患、A型肝炎、急性B型肝炎、インフルエンザ菌b型(HPV)、水痘の患者数及び死者数は、米国において1980~2005年にワクチンが推奨されたことによって87%及び81%以上減少した。アジュバントは、免疫応答を高め、抗原負荷を減少させる。アルミニウム塩(Alum)は、80年間ヒトへの使用が認められている唯一のアジュバントである。
【0003】
今日においても、Alumは、ジフテリア、百日咳、破傷風、HPV、灰白髄炎及びB型急性肝炎を含む、多くのワクチンに使用されている主要なアジュバントである。この長期に渡るアジュバントであるAlumがワクチン有効性における優れた結果を示しているが、いくつかの副作用がある。これらは、全身における、関節痛、疲労、発熱、頭痛、GI及び筋肉痛、及び局所における疼痛、発赤、及び腫れである。
【0004】
ワクチン接種における副作用の社会的関心は、近頃高まっている。具体的には、HPVワクチン接種が、理論的には、1年当たり頸がん、肛門がん、膣がん、陰茎がん又は口腔咽頭がんを全世界で500,000件以上予防することができるにもかかわらず、HPVワクチン接種を受けた十代の子供の親が、頻繁に副作用に言及し、ワクチン接種が減少したことから、新しいHPVワクチンの公衆への導入が阻止されている。これらの副作用は、主として、Alumによって生じた炎症が原因である。難しさは、免疫応答の強化は、有害な副作用と正に相関しており、分離不可能なことである。Alum及び治験中の新しいアジュバントは、炎症を生じ、上記の副作用を生じる。HPVワクチン接種拒否に関する風評被害は、たとえば、麻疹の再発をもたらしている。アジュバントの副作用への公衆の関心の高まりを考慮すると、ワクチンの有効性を維持しつつ、局所及び全身の副作用をどのように最小限にするかを理解する必要性が、より高まっている。
【0005】
ビタミンD3は、生体分子であり、カルシウム及びリン酸の恒常性に重要な役割を奏し、オキサロールのようなアナログは、乾癬の治療に用いられている。
【0006】
特許文献1には、水酸化アルミニウムアジュバント(Alum)を伴ったワクチン接種後に1,25(OH)
2
D
3
を投与すると抗体応答が増強されることが記載されている。しかし、1,25(OH)
2
D
3
をAlumに代えて単独でアジュバントとして使用することは記載も示唆もされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
WO94/17823
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、新規アジュバント組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、ビタミンD化合物が、アジュバント作用を有していること、すなわち、表皮のCD11c
+
細胞を標的として、胚中心B細胞、記憶B細胞及びTFH細胞を増加させることを初めて見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1]ビタミンD化合物を含む、アジュバント組成物であって、アルミニウム塩と併用しない、前記組成物、
[2]ビタミンD化合物が、活性型ビタミンD
3
、活性型ビタミンD
2
、又はその誘導体である、[1]の組成物、
[3]ビタミンD化合物が、マキサカルシトールである、[1]の組成物、
[4]皮内投与又は経鼻投与のためである、[1]の組成物、
[5]アジュバントとしての使用のためのビタミンD化合物であって、アルミニウム塩と併用しない、前記化合物、
[6]ビタミンD化合物が、活性型ビタミンD
3
、活性型ビタミンD
2
、又はその誘導体である、[5]の化合物、
[7]ビタミンD化合物が、マキサカルシトールである、[5]の化合物、
[8]経皮投与のためである、[5]の化合物、
[9]アジュバントとしてアルミニウム塩を投与されていない対象にビタミンD化合物を投与することを含む、対象における免疫応答を刺激するための方法、
[10]ビタミンD化合物が、活性型ビタミンD
3
、活性型ビタミンD
2
、又はその誘導体である、[9]の方法、
[11]ビタミンD化合物が、マキサカルシトールである、[9]の方法、
[12]ビタミンD化合物が、経皮的又は経鼻的に投与される、[9]の方法。
[13]アジュバントとしてマキサカルシトールを含み、アジュバントとしてマキサカルシトールを含まない、ワクチン組成物。
[14]ワクチンが、インフルエンザワクチンである、[13]組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明のアジュバント組成物は、ワクチンの免疫原性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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