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公開番号2025143424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2025113496,2021061674
出願日2025-07-04,2021-03-31
発明の名称眼鏡レンズ
出願人ホヤ レンズ タイランド リミテッド,HOYA Lens Thailand Ltd
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類G02C 11/08 20060101AFI20250924BHJP(光学)
要約【課題】防曇性及び耐擦傷性に優れる眼鏡レンズを提供する。
【解決手段】基材及び吸水性防曇層を有する眼鏡レンズであって、前記吸水性防曇層は前記眼鏡レンズの最外層であり、前記吸水性防曇層は、シロキサン結合単位を有する樹脂を含む、眼鏡レンズ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材及び吸水性防曇層を有する眼鏡レンズであって、
前記吸水性防曇層は前記眼鏡レンズの最外層であり、
前記吸水性防曇層は、シロキサン結合単位を有する樹脂を含む、眼鏡レンズ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記吸水性防曇層の膜厚が6μm以上である、請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項3】
前記吸水性防曇層が前記基材に直接に積層されている、請求項1又は2に記載の眼鏡レンズ。
【請求項4】
前記吸水性防曇層は撥水性能を有する、請求項1~3のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
【請求項5】
前記吸水性防曇層は、シロキサン化合物に由来する構成単位及びアクリルアミドに由来する構成単位を含む塗布組成物の硬化膜である、請求項1~4のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
【請求項6】
前記塗布組成物の固形分濃度が10.0~40.0質量%である、請求項5に記載の眼鏡レンズ。
【請求項7】
前記防曇層が、下記の成分(A)~(C)を含む塗布組成物の硬化膜からなる、請求項1~6のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
成分(A):下記一般式(1)で表されるモノマー(a-1)に由来する構成単位、下記一般式(2)で表されるモノマー(a-2)に由来する構成単位、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート(a-3)に由来する構成単位、及び、下記一般式(3)で表されるモノマー(a-4)に由来する構成単位を有する(メタ)アクリル系樹脂(A)
成分(B):ポリオール化合物(B)
成分(C):多官能イソシアネート化合物(C)
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2025143424000009.jpg
26
46
[一般式(1)中、R

は、水素原子又はメチル基であり、R

及びR

は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基であり、R

及びR

は同一でも、異なっていてもよい。]
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2025143424000010.jpg
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114
[一般式(2)中、R

は水素原子又はメチル基であり、nは1~5の整数である。]
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28
115
[一般式(3)中、R

は水素原子又はメチル基であり、R

は2価の有機基であり、nは0又は1以上の整数である。]

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、防曇層を有する眼鏡レンズに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
眼鏡レンズの曇り防止(防曇)のために、レンズ基材の表面に防曇層を形成する技術は従来知られている。
例えば、レンズ基材の表面に、界面活性剤を被覆する技術が知られている。
また、レンズ記載の表面に吸水性樹脂層及び撥水層を形成する技術も知られている。例えば、特許文献1には、ガラス又はプラスチック基材の表面に、特定のポリオキシエチレン鎖を有するウレタン又はアクリル樹脂を主成分とする吸水層を形成し、同吸水層の表面にアミノ変性シリコーン又はメルカプト変性シリコーンの少なくとも一方を主成分とする撥水層を形成する防曇性光学物品が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2013/005710号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レンズ基材の表面に界面活性剤からなる防曇層を形成してなる眼鏡レンズは、界面活性剤を水で拭くと当該界面活性剤が容易にレンズ表面から剥離してしまうため、防曇層の耐久性が十分ではなく、また防曇性能が十分なものではなかった。
また、特許文献1に記載の防曇層は、最表面を構成する撥水層によって吸水層が覆われてしまっているため、吸水層の吸水性能が十分に発揮されなかった。また、特許文献1に記載の防曇層は、使用により撥水層が摩耗し易く、耐擦傷性が十分ではなかった。
本開示の一実施形態は、防曇性及び耐擦傷性に優れる眼鏡レンズを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態は、以下の[1]~[7]に関する。
[1]基材及び吸水性防曇層を有する眼鏡レンズであって、
前記吸水性防曇層は前記眼鏡レンズの最外層であり、
前記吸水性防曇層は、シロキサン結合単位を有する樹脂を含む、眼鏡レンズ。
[2]前記吸水性防曇層の膜厚が6μm以上である、上記[1]に記載の眼鏡レンズ。
[3]前記吸水性防曇層が前記基材に直接に積層されている、上記[1]又は[2]に記載の眼鏡レンズ。
[4]前記吸水性防曇層は撥水性能を有する、上記[1]~[3]のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
[5]前記吸水性防曇層は、シロキサン化合物に由来する構成単位及びアクリルアミドに由来する構成単位を含む塗布組成物の硬化膜である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
[6]前記塗布組成物の固形分濃度が10.0~40.0質量%である、上記[5]に記載の眼鏡レンズ。
[7]前記防曇層が、下記の成分(A)~(C)を含む塗布組成物の硬化膜からなる、上記[1]~[6]のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
成分(A):下記一般式(1)で表されるモノマー(a-1)に由来する構成単位、下記一般式(2)で表されるモノマー(a-2)に由来する構成単位、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート(a-3)に由来する構成単位、及び、下記一般式(3)で表されるモノマー(a-4)に由来する構成単位を有する(メタ)アクリル系樹脂
成分(B):ポリオール化合物(B)
成分(C):多官能イソシアネート化合物(C)
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[一般式(1)中、R

は、水素原子又はメチル基であり、R

及びR

は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基であり、R

及びR

は同一でも、異なっていてもよい。]
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[一般式(2)中、R

は水素原子又はメチル基であり、nは1~5の整数である。]
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[一般式(3)中、R

は水素原子又はメチル基であり、R

は2価の有機基であり、nは0又は1以上の整数である。]
【発明の効果】
【0006】
本開示の一実施形態によれば、防曇性に優れる眼鏡レンズを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の実施形態及び実施例について説明する。同一又は相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。以下に説明する実施の形態及び実施例において、個数、量等に言及する場合、特に記載がある場合を除き、本開示の範囲は必ずしもその個数、量等に限定されない。以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本開示の実施の形態及び実施例にとって必ずしも必須のものではない。
【0008】
本明細書における基(原子団)の表記において、置換か無置換かを記していない表記は、置換基を有しないものと置換基を有するものの両方を包含する。例えば「アルキル基」とは、置換基を有しないアルキル基(無置換アルキル基)、及び、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)を包含する。
本明細書における「(メタ)アクリル」との表記は、アクリルとメタアクリルの両方を包含する概念を表す。「(メタ)アクリレート」等の類似の表記についても同様である。
本明細書中、モノマー(a-1)に由来する構成単位を「構成単位(a-1)」、モノマー(a-2)に由来する構成単位を「構成単位(a-2)」、モノマー(a-3)に由来する構成単位を「構成単位(a-3)」、モノマー(a-4)に由来する構成単位を「構成単位(a-4)」と称することがある。
【0009】
組成物における「固形分量」とは、溶媒以外の成分の量を意味する。
置換基を有する基についての「炭素数」とは、該置換基を除く部分の炭素数をいうものとする。
【0010】
[眼鏡レンズ]
本開示の実施形態に係る眼鏡レンズは、基材及び吸水性防曇層を有する眼鏡レンズであって、前記吸水性防曇層は前記眼鏡レンズの最外層であり、前記吸水性防曇層は、シロキサン結合単位を有する樹脂を含むものである。
本開示の実施形態に係る眼鏡レンズは、吸水性防曇層が眼鏡レンズの最外層であり、吸水性防曇層が撥水層によって覆われていないため、吸水性防曇層の吸水性能が十分に発揮され、その結果防曇性に優れている。また、本開示の実施形態に係る眼鏡レンズは、シロキサン結合単位を有する樹脂を含むため、防曇性吸水層の滑り性が向上し、その結果、耐擦傷性に優れている。
なお、本開示において、吸水性防曇層を単に防曇層と称することが有る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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