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公開番号
2025143771
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024043199
出願日
2024-03-19
発明の名称
イミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法
出願人
三菱瓦斯化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
471/16 20060101AFI20250925BHJP(有機化学)
要約
【課題】より短時間にて完了させられる反応を用いた、より工程数の少ない容易で且つ簡便な方法であって、生成物への原料のピロロキノリンキノンの混入や、精製困難な不純物の生成をできる限り抑え、より高純度のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩を安価で且つ大量に得ることができる方法の提供。
【解決手段】水溶液中、10~50g/Lの濃度のピロロキノリンキノン又はその塩を、グリシン又はその塩及び塩基性アルカリ金属塩と共存させて反応させ、下記一般式(1)で表されるイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩を析出させることを含む、イミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水溶液中、10~50g/Lの濃度のピロロキノリンキノン又はその塩を、グリシン又はその塩及び塩基性アルカリ金属塩と共存させて反応させ、下記一般式(1)で表されるイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩を析出させることを含む、イミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
TIFF
2025143771000006.tif
40
170
(一般式(1)中、Mは、アルカリ金属である。)
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
水溶液に対して、酸素を含むガスを吹き込みながら反応させる、請求項1に記載のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
【請求項3】
グリシン又はその塩の使用量が、ピロロキノリンキノン又はその塩の使用量を1とした場合、重量比で、0.5~2である、請求項1に記載のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
【請求項4】
塩基性アルカリ金属塩の使用量が、ピロロキノリンキノン又はその塩の使用量を1とした場合、重量比で、0.5~2である、請求項1に記載のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
【請求項5】
一般式(1)中のMが、ナトリウム(Na)である、請求項1に記載のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
【請求項6】
塩基性アルカリ金属塩が、塩基性ナトリウム塩である、請求項1に記載のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
【請求項7】
第一段階の温度で反応させた後、第一段階の温度よりも低い第二段階の温度で反応させる、請求項1に記載のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
【請求項8】
析出するイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)分析による純度が、93.0%以上である、請求項1に記載のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
【請求項9】
イミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の収率が、50.0%以上である、請求項1に記載のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
【請求項10】
ピロロキノリンキノン又はその塩の反応と同時にイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩を析出させる、請求項1に記載のイミダゾピロロキノリンアルカリ金属塩の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、イミダゾピロロキノリンのアルカリ金属塩の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
イミダゾピロロキノリン(7-オキソ-7,10-ジヒドロイミダゾ[4,5,1-ij]ピロロ[2,3-f]キノリン-1,3,9-トリカルボン酸)(下記式IPQ)(以下、「IPQ」ともいう。)は、生理活性を有する物質として知られ、医薬品や機能性食品に使用される重要な物質である(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
TIFF
2025143771000001.tif
46
170
【0004】
IPQの製造方法としては、例えば、ピロロキノリンキノン(下記式PQQ)を生産する細菌から得られる培養液にアミノ酸を添加するという方法が提案されている(特許文献1)。しかし、この方法では、生成するIPQの濃度がmg/Lスケールで非常に低い。そのため、単離して固体として得るためには、溶媒の除去もしくは溶解度低下させて析出させるための大量の塩が必要となる。また、培養液中には多くの不純物や菌体が含まれているため、不純物が多く目的物の濃度が低いという欠点があり、不純物の除去が必須となる。
【0005】
TIFF
2025143771000002.tif
51
170
【0006】
一方、別のIPQの製造方法として、ピロロキノリンを含有する溶液にアンモニアやホルムアルデヒドを添加する方法が知られている(特許文献2)。しかし、この方法で使用するアンモニアとホルムアルデヒドが人体に有害な化学物質であることから、このような方法は、医薬品や機能性食品の製造という観点で適した方法とは言えない。また、ホルムアルデヒドとアンモニアはこの組み合わせのみで反応してしまうため製造に適した反応基質とは言えない。そして、この方法を用いて、純度の高いIPQを得るためには、多くの精製工程が必要となる。
【0007】
さらに別のIPQの製造方法として、ピロロキノリンキノンとグリシンを反応させてIPQ合成を行い、アルカリ金属塩としてIPQを製造する方法が知られている(特許文献3)。この方法で得られるIPQアルカリ金属塩は、溶解度が高く、熱安定性に優れている。しかし、この方法は高濃度で実施するため、容易には精製できない。また、この方法では、精製困難な類似構造の芳香族性の不純物が生成してしまうため、精製工程が多段階必要であるという欠点がある。また、この方法では、酸やアルカリを大量に使う必要があり、製造において排出される廃棄物の量が多くなる傾向がある。また、IPQアルカリ金属塩を得るため、一旦遊離体を形成したのち中和によってIPQアルカリ金属塩を得ており、工程数が多い。また、反応液が固まって作業性が悪くなるという欠点もある。
【0008】
さらに、これらの従来の方法では、迅速性に乏しく、長い反応時間を要する反応効率の悪い反応が用いられている。
【0009】
このようなことから、これまで、より工程数が少ない方法や、短時間にて完了させられる反応を用いた方法、生成物への原料のピロロキノリンキノンの混入や、精製困難な不純物の生成をできる限り抑え、IPQアルカリ金属塩をより高純度で得ることができる方法が模索されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平09-70296号公報
特開平09―67373号公報
特許6395101公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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