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公開番号2025144054
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043635
出願日2024-03-19
発明の名称田植機
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人新大阪国際特許事務所
主分類A01C 11/02 20060101AFI20250925BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】苗載せ台を折り畳む際、取り外したホッパー部を適切に収納できること。
【解決手段】側部が中央部へ折り畳み可能な苗載せ台と、ガイドレールおよび散布機を有する薬剤散布装置と、回動可能な補助ステップ33と、を備え、散布機は脱着可能なホッパー部4aを有し、ガイドレールの側部は、ガイドレールの中央部へ回動して折り畳み可能であり、ガイドレールの中央部は、苗載せ台に、前後方向へ回動可能に立設された支持支柱によって支持されており、苗載せ台を折り畳む際には、先にガイドレールの側部を折り畳むとともに、支持支柱を通常の姿勢状態と比べて前側へ回動させた上で、苗載せ台を折り畳み、苗載せ台およびガイドレールの折り畳み時に離脱させたホッパー部4aは、回動可能な補助ステップ33の裏側に脱着可能に取り付けられる。
【選択図】図24
特許請求の範囲【請求項１】
車体の後部に装設され、側部が中央部へ回動して折り畳み可能な苗載せ台と、
前記苗載せ台に沿って左右方向に取り付けられたガイドレールおよび、前記ガイドレールの上を左右に移動する、薬剤を施すための散布機を有する薬剤散布装置と、
回動可能な補助ステップと、を備えた田植機であって、
前記散布機は散布機本体の上に脱着可能なホッパー部を有し、
前記ガイドレールの側部は、前記ガイドレールの中央部へ回動して折り畳み可能であり、
前記ガイドレールの中央部は、前記苗載せ台に、前後方向へ回動可能に立設された支持支柱によって支持されており、
前記苗載せ台を折り畳む際には、先に前記ガイドレールの側部を折り畳むとともに、前記支持支柱を通常の姿勢状態と比べて前側へ回動させた上で、前記折り畳まれたガイドレールが、折り畳まれた前記苗載せ台の側部と前記苗載せ台の中央部の間に挟まれるように、前記苗載せ台を折り畳み、
前記苗載せ台および前記ガイドレールの折り畳み時に離脱させた前記ホッパー部は、回動可能な前記補助ステップの裏側に脱着可能に取り付けられることを特徴とする、田植機。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記補助ステップは格子部を有し、
前記ホッパー部を前記補助ステップの裏側に取り付けるためのホッパー部取付具を備え、
前記ホッパー部取付具は、前記ホッパー部が嵌め込まれて固定される受け部と、前記受け部を保持し、前記格子部の一部をその表裏から挟み込む挟み込み部を有する、請求項１記載の田植機。
【請求項３】
前記受け部に前記ホッパー部が嵌め込まれた上からゴムバンドで前記ホッパー部が固定される、請求項２記載の田植機。
【請求項４】
前記苗載せ台又はガイドレールが展開しているか折り畳まれているかを検知する展開検知スイッチが備えられ、
前記苗載せ台又はガイドレールが折り畳まれている際には、前記散布機への電源が接続状態であっても、制御部は前記散布機を移動させない、請求項３記載の田植機。
【請求項５】
前記展開検知スイッチは、前記苗載せ台の中央部又は前記ガイドレールの中央部に配設し、折り畳まれて来た前記苗載せ台の側部又は前記ガイドレールの側部の対応する一部が前記展開検知スイッチに当接することで、折り畳まれたことを検知するスイッチである、請求項４記載の田植機。
【請求項６】
前記ガイドレールの側部の外側端面にフックを有するファスナー留め具が取り付けられ、前記ガイドレールの中央部の対応する位置に、前記ファスナー留め具のフックが引っ掛けられる突起部が配置され、
前記突起部は、前記中央部に立設された台形凸形状の規制プレートに取り付けられるとともに、前記ガイドレールの側部の前記外側端面に、対応する形状の台形凹形状の切り欠きが形成されており、
前記ガイドレールの側部が折り畳まれた状態で、前記外側端面の切り欠きが前記規制プレートに嵌合して、振動による前記外側端面の動きが規制される、請求項５記載の田植機。
【請求項７】
前記散布機に、注油する油を貯める貯留部と注油ポンプと注油ホースが取り付けられ、前記散布機の移動とともに移動して、作業中に注油可能である、請求項６記載の田植機。
【請求項８】
前記ガイドレールは箱形の化粧部材内に配置されており、前記支持支柱に脱着可能に支持されており、
前記ガイドレールは前記支持支柱から外された状態で、前記中央部の所定箇所で、所定の傾きに回動支持されて保持され得る様になっている、請求項７記載の田植機。
【請求項９】
前記ガイドレールの左右側部を折り畳む前に、前記散布機を前記支持支柱が立設していない所に停止させておく、請求項８記載の田植機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、苗を植付ける苗載せ台を備えた田植機に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、苗を植付ける苗載せ台の両側を非作業時には中央側へ折り畳む田植機が知られている。例えば、特許文献１に示すように、苗載せ台が、左右の苗載せ台部分が非対称で、左右方向で折り畳み可能に構成され、薬剤散布装置は、左右方向に沿うガイドレールと、そのガイドレールに案内されて苗載せ面に沿って横移動する移動散布器とを備え、ガイドレールは、左右方向長さを異ならせて各苗載せ台部分に固定された複数の分割ガイドレールによって構成され、かつ長い方の分割ガイドレールが短い方の分割ガイドレールよりも使用状態で前方側に位置するように配設された田植機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－１８７９４２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、そのような田植機では、苗載せ台が折り畳まれても、薬剤散布装置は折り畳まれるようになっていない。
【０００５】
さらに、薬剤散布装置は本体とホッパー部を備えているが、上記のような折り畳みの際、ホッパー部が邪魔になり取り外す必要が発生する場合があるがそれに対する対策も無かった。
【０００６】
本発明では、そのような従来の田植機の課題を考慮し、苗載せ台を折り畳む際、ガイドレールが邪魔にならないように折り畳め、また取り外したホッパー部を適切に収納できる田植機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
第１の本発明は、
車体の後部に装設され、側部が中央部へ回動して折り畳み可能な苗載せ台と、
前記苗載せ台に沿って左右方向に取り付けられたガイドレールおよび、前記ガイドレールの上を左右に移動する、薬剤を施すための散布機を有する薬剤散布装置と、
回動可能な補助ステップと、を備えた田植機であって、
前記散布機は散布機本体の上に脱着可能なホッパー部を有し、
前記ガイドレールの側部は、前記ガイドレールの中央部へ回動して折り畳み可能であり、
前記ガイドレールの中央部は、前記苗載せ台に、前後方向へ回動可能に立設された支持支柱によって支持されており、
前記苗載せ台を折り畳む際には、先に前記ガイドレールの側部を折り畳むとともに、前記支持支柱を通常の姿勢状態と比べて前側へ回動させた上で、前記折り畳まれたガイドレールが、折り畳まれた前記苗載せ台の側部と前記苗載せ台の中央部の間に挟まれるように、前記苗載せ台を折り畳み、
前記苗載せ台および前記ガイドレールの折り畳み時に離脱させた前記ホッパー部は、回動可能な前記補助ステップの裏側に脱着可能に取り付けられることを特徴とする、田植機である。
【０００８】
第２の本発明は、
前記補助ステップは格子部を有し、
前記ホッパー部を前記補助ステップの裏側に取り付けるためのホッパー部取付具を備え、
前記ホッパー部取付具は、前記ホッパー部が嵌め込まれて固定される受け部と、前記受け部を保持し、前記格子部の一部をその表裏から挟み込む挟み込み部を有する、第１の本発明の田植機である。
【０００９】
第３の本発明は、
前記受け部に前記ホッパー部が嵌め込まれた上からゴムバンドで前記ホッパー部が固定される、第２の本発明の田植機である。
【００１０】
第４の本発明は、
前記苗載せ台又はガイドレールが展開しているか折り畳まれているかを検知する展開検知スイッチが備えられ、
前記苗載せ台又はガイドレールが折り畳まれている際には、前記散布機への電源が接続状態であっても、制御部は前記散布機を移動させない、第３の本発明の田植機である。
（【００１１】以降は省略されています）

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