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公開番号2025128014
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2025003864
出願日2025-01-10
発明の名称現像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類G03G 15/09 20060101AFI20250826BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】第1現像スリーブから第2現像スリーブへの現像剤の受け渡しが重力方向に逆らって行われる構成において、画像不良の発生を抑制できる構成を提供する。
【解決手段】第1現像スリーブ33は、感光ドラム28Y上に形成された静電潜像を現像剤により現像する第1現像位置に現像剤を担持搬送する。第2現像スリーブ34は、第1現像位置を通過した静電潜像を現像する第2現像位置に現像剤を担持搬送する。第2現像スリーブ34の回転軸線は、第1現像スリーブ33の回転軸線よりも鉛直方向上方に在り、第1現像スリーブ33から第2現像スリーブ34への現像剤の受け渡しは、重力方向に逆らって行われる。第1現像スリーブ33の外周面には、第1現像スリーブ33の周方向に沿って複数の第1溝が形成されており、第2現像スリーブ34の外周面には、第2現像スリーブ34の周方向に沿って複数の第2溝が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、
前記現像容器に収容された前記現像剤が供給される第1現像回転体であって、回転可能な像担持体に形成された静電潜像を現像する第1現像位置に前記現像剤を担持搬送する第1現像回転体と、
前記第1現像回転体に対向して配置され、且つ、前記第1現像回転体から前記現像剤が受け渡される第2現像回転体であって、前記第1現像位置を通過した前記静電潜像を現像する第2現像位置に前記現像剤を担持搬送する第2現像回転体と、
前記第1現像回転体の内部に非回転に固定して配置された第1マグネットと、
前記第2現像回転体の内部に非回転に固定して配置された第2マグネットと、
を備え、
前記第2現像回転体の回転軸線は、前記第1現像回転体の回転軸線よりも上方に在り、
前記第1マグネットと前記第2マグネットとの間に生じる磁界により前記第1現像回転体から前記第2現像回転体へ前記現像剤が重力方向に逆らって受け渡され、
前記第1現像回転体の外周面には、前記第1現像回転体の周方向に沿って複数の第1溝が形成されており、
前記第2現像回転体の外周面には、前記第2現像回転体の周方向に沿って複数の第2溝が形成されている
ことを特徴とする現像装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1溝の幅を、d1とし、
前記第1現像回転体の1周あたりの前記第1溝の本数を、N1とし、
前記第1現像回転体の周長を、L1とし、
前記第1溝の溝比率を、ρ1=(d1×N1)/L1とし、
前記第2溝の幅を、d2とし、
前記第2現像回転体の1周あたりの前記第2溝の本数を、N2とし、
前記第2現像回転体の周長を、L2とし、
前記第2溝の溝比率を、ρ2=(d2×N2)/L2とし、
前記第1現像回転体の前記像担持体に対する周速比を、rate_v1とし、
前記第2現像回転体の前記像担持体に対する周速比を、rate_v2とし、
前記第1現像回転体の現像剤搬送力を、C1=ρ1×rate_v1とし、
前記第2現像回転体の現像剤搬送力を、C2=ρ2×rate_v2とした場合、
0.70≦C2/C1<1.45
を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
1.0<C2/C1
を更に満たす
ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
ρ1=ρ2
rate_v1<rate_v2
を更に満たす
ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項5】
ρ1<ρ2
rate_v1=rate_v2
を更に満たす
ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項6】
前記第1溝の幅を、d1とし、
前記第1現像回転体の1周あたりの前記第1溝の本数を、N1とし、
前記第1現像回転体の周長を、L1とし、
前記第1溝の溝比率を、ρ1=(d1×N1)/L1とし、
前記第2溝の幅を、d2とし、
前記第2現像回転体の1周あたりの前記第2溝の本数を、N2とし、
前記第2現像回転体の周長を、L2とし、
前記第2溝の溝比率を、ρ2=(d2×N2)/L2とし、
前記第1現像回転体の前記像担持体に対する周速比を、rate_v1とし、
前記第2現像回転体の前記像担持体に対する周速比を、rate_v2とした場合、
ρ1=ρ2
rate_v1<rate_v2
を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項7】
前記第1溝の幅を、d1とし、
前記第1現像回転体の1周あたりの前記第1溝の本数を、N1とし、
前記第1現像回転体の周長を、L1とし、
前記第1溝の溝比率を、ρ1=(d1×N1)/L1とし、
前記第2溝の幅を、d2とし、
前記第2現像回転体の1周あたりの前記第2溝の本数を、N2とし、
前記第2現像回転体の周長を、L2とし、
前記第2溝の溝比率を、ρ2=(d2×N2)/L2とし、
前記第1現像回転体の前記像担持体に対する周速比を、rate_v1とし、
前記第2現像回転体の前記像担持体に対する周速比を、rate_v2とした場合、
ρ1<ρ2
rate_v1=rate_v2
を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項8】
前記第1現像回転体と前記第2現像回転体は、互いに対向する位置において逆方向に回転している
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項9】
前記第1現像回転体と前記像担持体は、互いに対向する位置において同方向に回転しており、
前記第2現像回転体と前記像担持体は、互いに対向する位置において同方向に回転している
ことを特徴とする請求項8に記載の現像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
現像装置として、像担持体上に形成された静電潜像に対して複数の現像スリーブから現像剤を供給する構成が知られている(特許文献1)。また、静電潜像に対して現像剤を供する第1現像スリーブ及び第2現像スリーブの表面に複数の溝を設けた構成が提案されている(特許文献2)。特許文献2に記載の構成では、第1現像スリーブが第2現像スリーブよりも鉛直方向上方に位置し、第1現像スリーブから第2現像スリーブへの現像剤の受け渡しを重力方向に沿って行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-257468号公報
特開2010-217237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、プロダクションプリンティングのように高速高生産性が求められている領域において、安定した画像濃度を満足するためには、複数の現像スリーブの現像剤搬送性能は、一定水準以上の搬送能力が求められる。搬送能力が不十分であると、複数の現像スリーブ間で十分に現像剤を受け渡すことができずに、現像剤が現像スリーブ上を連れ回ってしまう虞がある。現像剤が連れ回るとは、現像スリーブ上に担持した現像剤を現像スリーブから剥離させる剥離領域において剥離できずに現像スリーブ上を搬送される現象や、複数の現像スリーブ間で現像剤を受け渡すことができずに受け渡し元の現像スリーブ上をそのまま搬送されてしまう現象のことである。
【0005】
連れ回り現象が発生すると、現像工程に供された現像剤のTD比(キャリア及びトナーの合計重量に対するトナーの重量割合)の減少が、現像容器内の現像剤のTD比の分布に影響を与え、その後の画像形成工程においてトナー像の色味が変動するなどの画像不良が発生してしまう。
【0006】
特に、特許文献2と異なり、第1現像スリーブから第2現像スリーブへの現像剤の受け渡しが重力方向に逆らって行われる構成では、連れ回りに対して現像スリーブ表面における現像剤の搬送能力の影響が大きい。
【0007】
本発明は、第1現像スリーブから第2現像スリーブへの現像剤の受け渡しが重力方向に逆らって行われる構成において、画像不良の発生を抑制できる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器に収容された前記現像剤が供給される第1現像回転体であって、回転可能な像担持体に形成された静電潜像を現像する第1現像位置に前記現像剤を担持搬送する第1現像回転体と、前記第1現像回転体に対向して配置され、且つ、前記第1現像回転体から前記現像剤が受け渡される第2現像回転体であって、前記第1現像位置を通過した前記静電潜像を現像する第2現像位置に前記現像剤を担持搬送する第2現像回転体と、前記第1現像回転体の内部に非回転に固定して配置された第1マグネットと、前記第2現像回転体の内部に非回転に固定して配置された第2マグネットと、を備え、前記第2現像回転体の回転軸線は、前記第1現像回転体の回転軸線よりも上方に在り、前記第1マグネットと前記第2マグネットとの間に生じる磁界により前記第1現像回転体から前記第2現像回転体へ前記現像剤が重力方向に逆らって受け渡され、前記第1現像回転体の外周面には、前記第1現像回転体の周方向に沿って複数の第1溝が形成されており、前記第2現像回転体の外周面には、前記第2現像回転体の周方向に沿って複数の第2溝が形成されていることを特徴とする現像装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、第1現像スリーブから第2現像スリーブへの現像剤の受け渡しが重力方向に逆らって行われる構成において、画像不良の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。
第1の実施形態に係る現像装置の概略構成断面図。
第1の実施形態に係る溝比率を説明する図。
第1の実施形態に係る構成の検証結果を示す表。
(a)第1の実施形態に係る構成の現像剤担持量と溝比率との関係を示すグラフ、(b)第1の実施形態に係る構成の現像剤担持量と現像スリーブの周速との関係を示すグラフ。
第2の実施形態に係る溝ピッチムラを説明するためのグラフ。
第2の実施形態に係る構成の検証結果を示すグラフ。
第3の実施形態に係る構成の検証結果を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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