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公開番号2025147958
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024048486
出願日2024-03-25
発明の名称塗装代替フィルムおよび物品を解体する方法
出願人リンテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250930BHJP(積層体)
要約【課題】加飾対象物から容易に分離できる塗装代替フィルムを提供する。
【解決手段】加飾対象物に塗装代替として貼合される塗装代替フィルムであって、前記塗装代替フィルムは、加飾層と、前記加飾層の片面側に積層された熱可塑性ベースフィルム層と、前記熱可塑性ベースフィルム層における前記加飾層とは反対の面側に積層された粘着剤層とを備え、前記粘着剤層は、加熱および活性エネルギー線の照射の少なくとも一方により内部が発泡して粘着力が低下し、それにより前記塗装代替フィルムの前記加飾対象物からの分離を可能とするものである塗装代替フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
加飾対象物に塗装代替として貼合される塗装代替フィルムであって、
前記塗装代替フィルムは、加飾層と、前記加飾層の片面側に積層された熱可塑性ベースフィルム層と、前記熱可塑性ベースフィルム層における前記加飾層とは反対の面側に積層された粘着剤層とを備え、
前記粘着剤層は、加熱および活性エネルギー線の照射の少なくとも一方により内部が発泡して粘着力が低下し、それにより前記塗装代替フィルムの前記加飾対象物からの分離を可能とするものである
ことを特徴とする塗装代替フィルム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記熱可塑性ベースフィルム層は、アクリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル樹脂およびポリビニルアルコールからなる群より選択される少なくとも1種を含有する材料から構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の塗装代替フィルム。
【請求項3】
前記粘着剤層は、
重合体を構成するモノマー単位として、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)および下記式(1)
TIFF
2025147958000005.tif
60
95
に示されるエチレンカーボネート構造を含有するエチレンカーボネート含有モノマー(a2)を含む(メタ)アクリル酸エステル共重合体(A)と、
加熱および活性エネルギー線の照射の少なくとも一方により、エチレンカーボネート構造中におけるカルボニル基を構成する炭素原子に対して求核攻撃を行い、それにより前記エチレンカーボネート構造を分解して、二酸化炭素を脱離させることが可能な触媒(B)と
を含有する粘着剤組成物から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の塗装代替フィルム。
【請求項4】
前記塗装代替フィルムは、前記加飾層と前記熱可塑性ベースフィルム層の間および前記熱可塑性ベースフィルム層と前記粘着剤層との間の少なくとも一方の位置に、前記熱可塑性ベースフィルム層に対して直接的または間接的に積層されたバリア層を備えることを特徴とする請求項1に記載の塗装代替フィルム。
【請求項5】
前記バリア層は、ガスバリア性樹脂から形成されるガスバリア性フィルム、基材フィルムの少なくとも片面に金属を蒸着してなる金属蒸着フィルム、基材フィルムの少なくとも片面に無機酸化物層が成膜されている無機酸化物層付きフィルム、基材フィルムの少なくとも片面にガスバリアコーティングを施してなるガスバリアコーティングフィルム、金属箔、および、無機酸化物から構成される無機酸化物層の少なくとも1種であることを特徴とする請求項4に記載の塗装代替フィルム。
【請求項6】
前記熱可塑性ベースフィルム層の厚さは、50μm以上、150μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の塗装代替フィルム。
【請求項7】
前記粘着剤層の厚さは、10μm以上、100μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の塗装代替フィルム。
【請求項8】
前記加飾層における前記熱可塑性ベースフィルム層とは反対の面側にプロテクトフィルムを備えること特徴とする請求項1に記載の塗装代替フィルム。
【請求項9】
前記加飾対象物の表面の少なくとも一部に、請求項1~8のいずれか一項に記載の塗装代替フィルムにおける前記粘着剤側の面が貼合されてなる物品を解体する方法であって、
前記塗装代替フィルムに対して加熱および活性エネルギー線の照射の少なくとも一方の外部刺激を与えることで前記粘着剤層の内部を発泡させ、それによって前記加飾対象物から前記塗装代替フィルムを分離する
ことを含むことを特徴とする方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装代替フィルム、および、当該塗装代替フィルムを備える物品を解体する方法に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動車、鉄道車輌、航空機などの外装や内装、家庭電化製品、家具などは、通常、塗装で仕上げられることが多い。塗装は、加飾対象物に液状塗料を吹き付けたり、対象物を液状塗料に浸漬したりして行なわれ、その後、塗料を乾燥して仕上げられる。
【0003】
塗装による着色は、自動車の車体(ボディ)の外装を例に挙げれば、さび止めの下塗り電着塗装を行い、乾燥後に、傷防止及び発色向上のための中塗りを行い、中塗り塗料の乾燥後に、着色剤を含む上塗りを行ない、乾燥して仕上げられることが一般的である。このように、通常は、3回にわたって液状塗料を噴霧又は浸漬して着色がなされている。
【0004】
上記のように、塗装工程では液状塗料を加熱炉に入れ乾燥をさせる乾燥工程が必要であり、大量の熱エネルギーを必要とし、CO

の発生の要因ともなっている。自動車産業においては、自動車製造で排出されるCO

の約30%が塗装工程に起因すると言われており、塗装に代わる素材として加飾フィルム(塗装代替フィルム)への注目が高まっている。
【0005】
液状塗料の塗装を必要としない加飾成形体の製造方法の例として、特許文献1には、自動車のボディ、自動車の外装部品等の屋外用の成形物に適用される、熱可塑性樹脂層、未硬化の紫外線硬化型ハードコート層、及び離型性フィルム層が積層した加飾フィルムを用いる方法が提案されている。
【0006】
また、高級家具材料や高級自動車用内装材用の塗装代替用フィルムの例として、特許文献2には、ラミネート加工やインモールド成形に適したアクリル樹脂フィルムが開示されている。
【0007】
さらに、特許文献3には、簡易な工程で施工性よく、液状塗料による塗装工程と同等の良好な平滑性及びツヤを有する外観を与えることができる加飾フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第4627099号公報
特開2002-080678号公報
特開2020-196213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年では、サステナブルな社会の実現に貢献するため、リサイクルの観点から、特定の外部要因によって容易に加飾対象物から分離できる塗装代替フィルムの開発が検討されている。しかしながら、従来の塗装代替フィルムでは、剥離性が不十分であり、さらなる改善が求められている。
【0010】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、加飾対象物から容易に分離できる塗装代替フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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