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公開番号
2025149249
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049779
出願日
2024-03-26
発明の名称
カプセル型再帰反射シート
出願人
日本カーバイド工業株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
5/124 20060101AFI20251001BHJP(光学)
要約
【課題】 柔軟性に富み、耐久性に優れるカプセル型再帰反射シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 カプセル型再帰反射シート1は、所定の樹脂を主剤として含有する基材層10と、基材層10の一方の面に設けられ、互いに並列される複数のプリズム31から成る再帰反射層30と、所定の樹脂と同系列の樹脂を主剤として含有し、再帰反射層30に固定される結合部51及び再帰反射層30と離隔して対向する離隔部52を含み、再帰反射層30と離隔部52との間に結合部51で囲われるカプセル状の空隙ARを形成する結合材層50と、を備え、互いに隣り合うプリズム31の少なくとも一部は、互いに離隔し、当該プリズム31間から基材層10が露出し、結合部51は、一部のプリズム31及び基材層10に接して固定される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の樹脂を主剤として含有する基材層と、
前記基材層の一方の面に設けられ、互いに並列される複数のプリズムから成る再帰反射層と、
前記所定の樹脂と同系列の樹脂を主剤として含有し、前記再帰反射層に固定される結合部及び前記再帰反射層と離隔して対向する離隔部を含み、前記再帰反射層と前記離隔部との間に前記結合部で囲われるカプセル状の空隙を形成する結合材層と、
を備え、
互いに隣り合う前記プリズムの少なくとも一部は、互いに離隔し、当該プリズム間から前記基材層が露出し、
前記結合部は、一部の前記プリズム及び前記基材層に接して固定される
ことを特徴とするカプセル型再帰反射シート。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記所定の樹脂は、ウレタン系樹脂である
ことを特徴とする請求項1に記載のカプセル型再帰反射シート。
【請求項3】
前記結合材層は、前記所定の樹脂と同じ樹脂を主剤として含有する
ことを特徴とする請求項1に記載のカプセル型再帰反射シート。
【請求項4】
前記プリズムの少なくとも1つは、前記基材層側と反対側の表面の全てが、前記結合材層で覆われる
ことを特徴とする請求項1に記載のカプセル型再帰反射シート。
【請求項5】
前記結合部が前記基材層に固定される位置の前記プリズム間の距離は、前記離隔部と対向する位置における前記プリズム間の距離よりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載のカプセル型再帰反射シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル型再帰反射シートに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
案内標識、交通標識、及び車両用ナンバープレート等には、夜間における視認性向上のため、再帰反射シートが用いられる場合がある。このような再帰反射シートとして、微小球型再帰反射シートや、キューブコーナー再帰反射シートが知られており、キューブコーナー再帰反射シートの1つとして、カプセル型再帰反射シートが挙げられる。下記特許文献1には、このようなカプセル型再帰反射シートが記載されている。このカプセル型再帰反射シートでは、それぞれのキューブコーナー型のプリズムと当該プリズムを保持する保持体層とが、一体形成により繋がった状態とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-290013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
案内標識、交通標識、及び車両用ナンバープレート等において、一部の文字(例えば、数字や漢字)の視認性向上のため、当該文字が凸状にエンボス加工される場合がある。上記のように、案内標識、交通標識、及び車両用ナンバープレート等に再帰反射シートが用いられ、エンボス加工が施される場合、再帰反射シートが貼着された状態において金属板にエンボス加工が施される場合がある。従って、再帰反射シートは、柔軟性に富むことが好ましい。
【0005】
柔軟性に富むカプセル型再帰反射シートの構造として、それぞれのキューブコーナー型のプリズムが、一体成形により互いに繋がった状態とされず、個別に形成されて、基材層に個別に固定される構造が挙げられる。このような構造のカプセル型再帰反射シートは、それぞれのプリズムが一体成形で繋がって形成される場合の保持体層を含まず、柔軟性に富む再帰反射シートとし得る。しかし、このような構成のカプセル型再帰反射シートでは、保持体層を含みそれぞれのプリズムが一体成形で繋がっている場合と比べて、基材層からのプリズムの脱離が生じ易い。加えて、プリズムが一体成型で繋がっていない場合、独立して並列に並んだプリズムの間から基材層が僅かに露出する場合がある。この場合、カプセルを形成する際に、基材層と結合剤層とが接着不良を起こすことで、当該部位(結合部)を起点とした層間はく離が生じ易い。このため、プリズムの脱離及び層間はく離を抑制した耐久性に優れるカプセル型再帰反射シートが求められている。
【0006】
そこで、本発明は、柔軟性に富み、耐久性に優れるカプセル型再帰反射シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的の達成のため、本発明のカプセル型再帰反射シートは、所定の樹脂を主剤として含有する基材層と、前記基材層の一方の面に設けられ、互いに並列される複数のプリズムから成る再帰反射層と、前記所定の樹脂と同系列の樹脂を主剤として含有し、前記再帰反射層に固定される結合部及び前記再帰反射層と離隔して対向する離隔部を含み、前記再帰反射層と前記離隔部との間に前記結合部で囲われるカプセル状の空隙を形成する結合材層と、を備え、互いに隣り合う前記プリズムの少なくとも一部は、互いに離隔し、当該プリズム間から前記基材層が露出し、前記結合部は、一部の前記プリズム及び前記基材層に接して固定されることを特徴とするものである。
【0008】
このようなカプセル型再帰反射シートは、結合材層が基材層が主剤として含有する所定の樹脂と同系列の樹脂を主剤として含有するため、結合部において、基材層と結合材層とが強固に接着し得る。このため、基材層と結合材等とがはく離することを抑制し得、耐久性に優れ得る。更に、再帰反射層の少なくとも一部のプリズムは互いに離隔して、プリズム間から基材層が露出する。従って、再帰反射層が平面状の保持体層と保持体層上に一体形成で形成される複数のプリズムとから成る場合と比べて、柔軟性に富む。従って、このようなカプセル型再帰反射シートは、柔軟性に富み、耐久性に優れ得る。
【0009】
また、前記所定の樹脂は、ウレタン系樹脂であることが好ましい。
【0010】
この場合、所定の樹脂がアクリル系樹脂や塩素系樹脂である場合と比べて、基材層及び結合材層を柔軟にし得る。従って、この場合、より柔軟性に富むカプセル型再帰反射シートとし得る。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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