TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025153914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056630
出願日2024-03-29
発明の名称水中油型乳化油脂組成物、および水中油型乳化油脂組成物を含有する食品
出願人日油株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類A23D 7/005 20060101AFI20251002BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明の課題は、強度に優れたバター様の香りと呈味を発現し、乳脂肪のリパーゼ処理物に由来する異味を抑制した水中油型乳化油脂組成物、および前記水中油型乳化油脂組成物を含有する食品を提供することにある。
【解決手段】乳脂肪のリパーゼ処理物であり酸価が155以上である風味素材を含有する、水中油型乳化油脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
乳脂肪のリパーゼ処理物であり酸価が155以上である風味素材を含有する、水中油型乳化油脂組成物。
続きを表示(約 43 文字)【請求項2】
請求項1に記載の水中油型乳化油脂組成物を含有する食品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、強度に優れたバター様の香りと呈味を発現し、乳脂肪のリパーゼ処理物に由来する異味を抑制した水中油型乳化油脂組成物、および前記水中油型乳化油脂組成物を含有する食品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
製パン、製菓、調理食品分野において好ましい風味を発現するために、牛乳、脱脂粉乳、クリーム、バターといった様々な乳製品が使用されている。その中でも、バターは好ましい香りと呈味に優れており、バターを使用することで嗜好性の高い食品を製造することができ、食品の商品価値を高めることができる。
【0003】
しかしながら、バターは一般的な動植物油脂と比べて使用コストが高く、供給量に制限がある。また、バターは固形状の性状であり、可塑性を示す温度帯が狭いため、バターを使用する際には調温・溶解工程を行う必要があるといった作業性における課題がある。そのため、バターを使用する代わりに、油脂原料をリパーゼ処理して酸価を高くした酵素処理物を風味素材として少量添加することで、様々な食品に対してバター様の風味を発現させる方法が検討されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、バターオイルをリパーゼで酵素処理し分解したもの、バターをメイラード反応させて油溶性画分を回収したもの、およびこれらの混合物から選ばれる酸価10~40のバター由来の成分を風味素材として使用することでバター様の風味を発現した油脂組成物を製造する方法が開示されている。特許文献2では、油脂原料をリパーゼ処理し、酸価が5~60である油脂原料のリパーゼ処理物を風味素材としてSUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドを所定の割合で含む油脂に配合することで、バター様の風味を発現できる方法が開示されている。特許文献3では、乳原料を2段階にわけてリパーゼ処理することで得られた酸価30~80である乳脂肪のリパーゼ処理物を風味素材として使用することにより、バター様の風味を発現できる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-4807号公報
特開2016-214155号公報
特開2009-261339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
油脂原料をリパーゼ処理して酸価を高くすることにより、得られる風味が強くなるが、好ましくないえぐ味、金属味、酸味、苦味といった異味も発現してしまう。そのため、上記特許文献1~3では、バター風味と異味の兼ね合いから好ましい酸価の範囲が設定されており、強度に優れたバター様の香りと呈味を発現することが達成されていない。そのため、油脂原料のリパーゼ処理物由来の異味を抑制しつつ、さらなる強さのバター風味を発現できる方法が望まれている。
【0007】
本発明の課題はこのような現状に鑑み、強度に優れたバター様の香りと呈味を発現し、乳脂肪のリパーゼ処理物に由来する異味を抑制した水中油型乳化油脂組成物、および前記水中油型乳化油脂組成物を含有する食品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、水中油型乳化組成物中に、乳脂肪のリパーゼ処理物であって、酸価が高い風味素材を含有させることで、強度に優れたバター様の香りと呈味を発現し、乳脂肪のリパーゼ処理物に由来する異味を抑制した水中油型乳化油脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は以下の〔1〕~〔2〕である。
〔1〕乳脂肪のリパーゼ処理物であり酸価が155以上である風味素材を含有する、水中油型乳化油脂組成物。
〔2〕〔1〕に記載の水中油型乳化油脂組成物を含有する食品。
【発明の効果】
【0010】
本発明の水中油型乳化油脂組成物は、水中油型乳化油脂組成物中に、乳脂肪のリパーゼ処理物であって、酸価が高い風味素材を含有させることで、強度に優れたバター様の香りと呈味を発現し、乳脂肪のリパーゼ処理物に由来する異味を抑制できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日油株式会社
皮膚化粧料
1か月前
日油株式会社
毛髪化粧料
17日前
日油株式会社
皮膚保湿剤
4日前
日油株式会社
二層型化粧料
2か月前
日油株式会社
重合性組成物
4日前
日油株式会社
導電性組成物
4日前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
3か月前
日油株式会社
化粧料用組成物
14日前
日油株式会社
日焼け止め化粧料
2か月前
日油株式会社
船舶燃料油組成物
1か月前
日油株式会社
毛髪洗浄剤組成物
2か月前
日油株式会社
製菓用グルテン改質剤
4日前
日油株式会社
深共晶溶媒及び電解質
10日前
日油株式会社
製パン用グルテン改質剤
4日前
日油株式会社
カルボン酸チタン組成物
1か月前
日油株式会社
水中油型日焼け止め化粧料
10日前
日油株式会社
穀粉生地用改質剤、穀粉生地、及び食品
4日前
日油株式会社
スルホン酸(メタ)アクリレート組成物
14日前
日油株式会社
ペルフルオロアシル過酸化物の製造方法。
3日前
日油株式会社
無線起爆雷管および無線起爆雷管用アンテナ
4日前
日油株式会社
架橋剤組成物、ゴム組成物、及びゴム成形品
3か月前
日油株式会社
イソプロぺニルフェノール共重合体の製造方法
3日前
日油株式会社
ポリオキシアルキレン化合物及び表面張力調整剤
2か月前
日油株式会社
重合開始剤組成物、重合性組成物、および硬化物
3か月前
日油株式会社
オイルゲル化剤、およびこれを用いたオイルゲル
3か月前
日油株式会社
樹脂用摺動性向上剤およびこれを用いた樹脂組成物
3か月前
国立研究開発法人物質・材料研究機構
樹脂組成物
14日前
日油株式会社
保護層形成用組成物、保護層、及び保護層の製造方法
3日前
日油株式会社
共重合体、半導体封止用改質剤及び半導体封止材組成物
6日前
日油株式会社
セラミック成形用バインダー組成物およびセラミックスラリー
2か月前
学校法人近畿大学
眼表面薬物滞留化剤および該剤を含有する点眼剤
24日前
日油株式会社
動物油脂風味増強剤、動物油脂含有飲食品、及び動物油脂風味増強方法
25日前
日油株式会社
無線起爆システム用中継装置および中継装置用アンテナおよび起爆方法
4日前
日油株式会社
水中油型乳化油脂組成物、および水中油型乳化油脂組成物を含有する食品
3日前
日油株式会社
製菓用液糖組成物およびその製造方法、ケーキ生地およびその製造方法、ならびにケーキ
10日前
日油株式会社
接着剤組成物、光溶融型接着剤、光溶融型接着剤を用いた積層体および光溶融型接着剤を用いた製造方法
4日前
続きを見る