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公開番号2025101187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217840
出願日2023-12-25
発明の名称重合開始剤組成物、重合性組成物、および硬化物
出願人日油株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C08F 4/32 20060101AFI20250630BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】感度に優れながらも良好な線幅再現性が得られる重合開始剤組成物を提供すること。
【解決手段】一般式(1)で表されるトリアジンペルオキシド誘導体(a-1)と、一般式(3)で表されるトリアジン化合物(a-2)を含有し、前記トリアジンペルオキシド誘導体(a-1)のArと前記トリアジン化合物(a-2)のArが、Ar1およびAr4である、Ar2およびAr5である、またはAr3およびAr6である組み合わせである重合開始剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(1):
JPEG
2025101187000030.jpg
57
165
((一般式(1)中、R

およびR

は独立してメチル基またはエチル基、R

は炭素数1~5の脂肪族炭化水素基、またはアルキル基を有してもよい炭素数6~9の芳香族炭化水素基を表し、R

は置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。Arは下記一般式(2):Ar

、Ar

、またはAr

で表されるアリール基である。)
JPEG
2025101187000031.jpg
45
170
(一般式(2)中、mは0から3の整数を表し、R
11
は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))で表されるトリアジンペルオキシド誘導体(a-1)と、
一般式(3):
JPEG
2025101187000032.jpg
36
170
((一般式(3)中、R

およびR

は独立して置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、塩素原子、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。Arは下記一般式(4):Ar

、Ar

、またはAr

で表されるアリール基である。)
JPEG
2025101187000033.jpg
42
170
(一般式(4)中、nは0から3の整数を表し、R
12
は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))で表されるトリアジン化合物(a-2)を含有し、
前記トリアジンペルオキシド誘導体(a-1)のArと前記トリアジン化合物(a-2)のArが、Ar

およびAr

である、Ar

およびAr

である、またはAr

およびAr

である組み合わせであることを特徴とする重合開始剤組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
さらに、
一般式(5):
JPEG
2025101187000034.jpg
74
170
((一般式(5)中、R

およびR

は独立してメチル基またはエチル基、R

は炭素数1~5の脂肪族炭化水素基、またはアルキル基を有してもよい炭素数6~9の芳香族炭化水素基を表す。Arは下記一般式(6):Ar

、Ar

、またはAr

で表されるアリール基である。)
JPEG
2025101187000035.jpg
43
170
(一般式(6)中、lは0から3の整数を表し、R
13
は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))で表されるトリアジンジペルオキシド誘導体(a-3)を含有し、
前記トリアジンペルオキシド誘導体(a-1)のArと前記トリアジン化合物(a-2)のArと前記トリアジンジペルオキシド誘導体(a-3)のArが、Ar

、Ar

、およびAr

である、Ar

、Ar

、およびAr

である、またはAr

、Ar

、およびAr

である組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の重合開始剤組成物。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の重合開始剤組成物、およびラジカル重合性化合物(B)を含有することを特徴とする重合性組成物。
【請求項4】
請求項3に記載の重合性組成物から形成されることを特徴とする硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、重合開始剤組成物、重合性組成物、および硬化物に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
高分子等を合成するために、熱または光、酸化-還元により、ラジカル、カチオン、アニオン等の活性種を発生させることのできる重合開始剤が広く用いられている。特に、光重合開始剤は、光等の活性エネルギー線を吸収することで活性種を発生させることができ、重合性化合物の重合開始剤として利用される。
【0003】
上記のような光重合開始剤と重合性化合物からなる重合性組成物は、光照射により速やかに硬化するため、速硬化性や低VOC等の観点から、コーティング剤や塗料、印刷インキ、感光性印刷版、接着剤、各種フォトレジスト等の用途に適用されている。
【0004】
近年では、光重合開始剤として、アシルホスフィンオキシドやα-ヒドロキシケトンなど様々な化合物が使用されている。一方で、重合開始剤として、高圧水銀ランプやLED等のランプから放出される波長365nm等の光を効率よく吸収してラジカルを発生できる光重合性と、熱によりラジカルを発生できる熱重合性を併せ持ち、かつ良好な長期保存安定性を有するトリアジンペルオキシド誘導体が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2023/054225号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年ではウェアラブルデバイス等の電子機器の小型化に伴い、パターンの高密度化や、透過率や視認性が高い微細配線を透明基板上に形成することが求められ、より高感度な光重合開始剤の需要が高まっている。しかしながら、光重合開始剤の高感度化は、パターンのにじみや線太りなどの問題を誘発する場合があり、高い感度と良好なパターン転写性(線幅再現性とも称す。)を両立可能な光重合開始剤が求められている。上記課題に対して特許文献1には改善の余地があった。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明は、感度に優れながらも良好な線幅再現性が得られる重合開始剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、一般式(1):
JPEG
2025101187000001.jpg
57
170
((一般式(1)中、R

およびR

は独立してメチル基またはエチル基、R

は炭素数1~5の脂肪族炭化水素基、またはアルキル基を有してもよい炭素数6~9の芳香族炭化水素基を表し、R

は置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。Arは下記一般式(2):Ar

、Ar

、またはAr

で表されるアリール基である。)
JPEG
2025101187000002.jpg
45
170
(一般式(2)中、mは0から3の整数を表し、R
11
は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))で表されるトリアジンペルオキシド誘導体(a-1)と、一般式(3):
JPEG
2025101187000003.jpg
37
170
((一般式(3)中、R

およびR

は独立して置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、塩素原子、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。Arは下記一般式(4):Ar

、Ar

、またはAr

で表されるアリール基である。)
JPEG
2025101187000004.jpg
44
170
(一般式(4)中、nは0から3の整数を表し、R
12
は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))で表されるトリアジン化合物(a-2)を含有し、前記トリアジンペルオキシド誘導体(a-1)のArと前記トリアジン化合物(a-2)のArが、Ar

およびAr

である、Ar

およびAr

である、またはAr

およびAr

である組み合わせである重合開始剤組成物に関する。
【0009】
さらに、本発明は、一般式(5):
JPEG
2025101187000005.jpg
70
170
((一般式(5)中、R

およびR

は独立してメチル基またはエチル基、R

は炭素数1~5の脂肪族炭化水素基、またはアルキル基を有してもよい炭素数6~9の芳香族炭化水素基を表す。Arは下記一般式(6):Ar

、Ar

、またはAr

で表されるアリール基である。)
JPEG
2025101187000006.jpg
43
170
(一般式(6)中、lは0から3の整数を表し、R
13
は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))で表されるトリアジンジペルオキシド誘導体(a-3)を含有し、
前記トリアジンペルオキシド誘導体(a-1)のArと前記トリアジン化合物(a-2)のArと前記トリアジンジペルオキシド誘導体(a-3)のArが、Ar

、Ar

、およびAr

である、Ar

、Ar

、およびAr

である、またはAr

、Ar

、およびAr

である組み合わせであることが好ましい前記重合開始剤組成物に関する。
【0010】
また、本発明は、前記重合開始剤組成物、およびラジカル重合性化合物(B)を含有する重合性組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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