TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025109487
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003410
出願日2024-01-12
発明の名称日焼け止め化粧料
出願人日油株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 8/86 20060101AFI20250717BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】使用時に水に濡れた場合や、さらに濡れた状態で化粧膜がこすれてしまった場合でも高い紫外線防御力を維持することができ、さらに、洗浄時にはクレンジング料を用いなくても、泡洗浄料などの低摩擦性の洗浄剤により簡便に洗い落とすことができる日焼け止め化粧料を提供すること。
【解決手段】下記成分(A)を5~30質量%、成分(B)を0.1~5質量%、成分(C)を0.01~1質量%、成分(D)を0.5~10質量%含む日焼け止め化粧料。
(A)紫外線防御剤
(B)ポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)アニオン性界面活性剤
(D)下記式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体
Gly-[O{(PO)a(EO)b}-H]3 ・・・(1)
(式(1)において、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基であり、a、bはそれぞれPO、EOの平均付加モル数であって、0≦a≦70、0≦b≦50、1≦a+b≦80である。POとEOの付加形態はランダム状でもブロック状でもよく、ブロック付加である場合配列順は問わない。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記成分(A)を5~30質量%、成分(B)を0.1~5質量%、成分(C)を0.01~1質量%、成分(D)を0.5~10質量%含む日焼け止め化粧料。
(A)紫外線防御剤
(B)ポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)アニオン性界面活性剤
(D)下記式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体
Gly-[O{(PO)a(EO)b}-H]

・・・(1)
(式(1)において、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基であり、a、bはそれぞれPO、EOの平均付加モル数であって、0≦a≦70、0≦b≦50、1≦a+b≦80である。POとEOの付加形態はランダム状でもブロック状でもよく、ブロック付加である場合配列順は問わない。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、日焼け止め化粧料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
日焼け止め化粧料は、一般に屋外スポーツやレジャーでの日焼けを防ぐために適用される。例えば、夏の海水浴場や冬のスキー場などでは、長時間紫外線に晒される場合があり、日焼け止め効果の高い化粧料の塗布およびその効果を長続きさせることが推奨されている。こうした場面では、海水や汗など、水分と接触する機会が多いため、紫外線防御効果を持続させるためには耐水性が必要となる。そこで、油系もしくは油中水型乳化系の撥水性を生かした、耐水性の高い日焼け止め化粧料が多く考案されている。
【0003】
一方、近年の日焼け止め化粧料は皮膚の老化防止や美容のためといった健康意識に基づいて日常的に使用されることも多い。こうした状況下では、化粧料使用時の紫外線防御効果が長く続くことに加えて、クレンジングの簡便さや肌への負担のなさが求められる。言いかえれば、専用のクレンジング料を用いず、泡洗浄料などの低摩擦性の洗浄剤を用いても、肌に負担をかけず簡便に洗い落とすことのできる化粧料が求められる。
このような要望に対し、日焼け止め化粧料の耐水性と洗浄性を両立させる検討が行われてきた。
【0004】
例えば、洗浄性に優れる水中油型乳化組成物として、特許文献1では、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アニオン性界面活性剤、シリコーン系被膜形成剤の組み合わせ、特許文献2では、疎水性変性ポリウレタン、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルの組み合わせによって、耐水性に優れる日焼け止め化粧料を提案している。
【0005】
また、特許文献3では耐水性に優れる油中水型乳化組成物として、有機変性粘土鉱物、デキストリン脂肪酸エステル等の油相増粘剤、HLBが8未満のシリコーン系界面活性剤を組み合わせて、水に強く、容易に洗浄できる日焼け止め化粧料を提案している。
しかし、これらの化粧料は石鹸等で洗浄できたとしても、肌をこすりながら洗浄する必要があり、泡洗浄料などの低摩擦性洗浄剤での洗い落としやすさや肌への負担のなさは不十分であった。
また、本発明者らは、耐水性の高い日焼け止め化粧料が乾燥状態で衣服などに対する耐こすれ性を有していたとしても、水浴直後など濡れた状態のまま衣服、タオル等でこすれてしまった場合に、紫外線防御効果が著しく低下してしまう、というさらなる課題を見出した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-112614号公報
特開2023-084077号公報
WO2016/068298号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のことから、使用時に水に濡れた場合、さらに濡れた状態で化粧膜がこすれてしまった場合でも高い紫外線防御力を維持することができ、洗浄時にはクレンジング料を用いなくても、泡洗浄料などの低摩擦性の洗浄剤により簡便に洗い落とすことができる日焼け止め化粧料が求められていたが、これまでこのような課題を解決できていなかった。
本発明は、上記の課題に鑑み、使用時の耐水性と濡れた状態での耐こすれ性を有し、また洗浄時には泡洗浄料などの低摩擦性の洗浄剤により簡便に洗い落とすことができる日焼け止め化粧料の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、紫外線防御剤、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アニオン性界面活性剤および特定のアルキレンオキシド誘導体を所定の配合量で組み合わせることにより、上記課題を解決できる日焼け止め化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の[1]に関する。
【0009】
[1]下記成分(A)を5~30質量%、成分(B)を0.1~5質量%、成分(C)を0.01~1質量%、成分(D)を0.5~10質量%含む日焼け止め化粧料。
(A)紫外線防御剤
(B)ポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)アニオン性界面活性剤
(D)下記式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体
Gly-[O{(PO)a(EO)b}-H]

・・・(1)
(式(1)において、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基であり、a、bはそれぞれPO、EOの平均付加モル数であって、0≦a≦70、0≦b≦50、1≦a+b≦80である。POとEOの付加形態はランダム状でもブロック状でもよく、ブロック付加である場合配列順は問わない。)
【発明の効果】
【0010】
本発明の日焼け止め化粧料によれば、使用時に水に濡れた場合や、さらに濡れた状態で化粧膜がこすれてしまった場合でも高い紫外線防御力を維持することができる。さらに、洗浄時にはクレンジング料を用いなくても、泡洗浄料などの低摩擦性の洗浄剤により簡便に洗い落とすことができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日油株式会社
栄養飲料
3か月前
日油株式会社
皮膚化粧料
3か月前
日油株式会社
毛髪化粧料
1か月前
日油株式会社
粘性皮膚化粧料
3か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
21日前
日油株式会社
日焼け止め化粧料
5日前
日油株式会社
ピザ生地用改質剤
3か月前
日油株式会社
毛髪洗浄剤組成物
5日前
日油株式会社
水中油型乳化化粧料
2か月前
日油株式会社
水中油型乳化化粧料
1か月前
日油株式会社
温度応答性表面改質剤
2か月前
日油株式会社
油脂配合物及び生鮮魚肉加工食品
2か月前
日油株式会社
熱可塑性樹脂組成物及び樹脂成形体
2か月前
株式会社ペリカン石鹸
固形毛髪洗浄料
3か月前
日油株式会社
ポリエチレングリコール化合物の製造方法
3か月前
日油株式会社
熱硬化性樹脂組成物及びカラーフィルター
3か月前
国立大学法人神戸大学
細胞用の凍結保護剤
3か月前
学校法人千葉工業大学
固体ロケット推進薬
2か月前
日油株式会社
架橋剤組成物、ゴム組成物、及びゴム成形品
23日前
学校法人千葉工業大学
ハイブリッドロケット
2か月前
日油株式会社
耐酸性粉末、食品、及び耐酸性粉末の製造方法
3か月前
日油株式会社
耐酸性粉末、食品、及び耐酸性粉末の製造方法
3か月前
日油株式会社
重合開始剤組成物、重合性組成物、および硬化物
23日前
日油株式会社
オイルゲル化剤、およびこれを用いたオイルゲル
29日前
日油株式会社
ポリオキシアルキレン化合物及び表面張力調整剤
5日前
日油株式会社
樹脂用摺動性向上剤およびこれを用いた樹脂組成物
29日前
日油株式会社
酸変性ポリオレフィン、分散剤、及び封止剤用組成物
3か月前
日油株式会社
オルガノアシロキシシラン化合物を含む疎水性表面処理剤
2か月前
日油株式会社
リン酸基含有(メタ)アクリレートを含むモノマー組成物
1か月前
日油株式会社
耐酸性粉末、食品、チュアブル錠及び耐酸性粉末の製造方法
3か月前
日油株式会社
ワックス用滑り性向上剤及びこれを含有するワックス組成物
2か月前
学校法人同志社
細胞培養用の足場基材および細胞培養用の足場
2か月前
信越化学工業株式会社
ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン
2か月前
日油株式会社
シュードモナスシリンガエ抑制組成物及び該組成物を含む皮膚消毒剤
1か月前
日油株式会社
末端にカルボキシル基を有するポリエチレングリコール誘導体の製造方法
3か月前
日油株式会社
蛋白質吸着抑制剤、蛋白質吸着抑制剤からなる被覆層を表面に備える基材、磁性粒子および蛋白質吸着抑制方法
21日前
続きを見る