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公開番号2025165335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024069390
出願日2024-04-22
発明の名称ハイブリッド車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 20/50 20160101AFI20251027BHJP(車両一般)
要約【課題】エンジンの出力異常が発生した場合の、退避走行の走行可能距離を延ばすことのできるハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】実エンジン出力Peに異常が生じた場合で、所定期間TSの実エンジン出力Peの平均値Pavが、0以上の予め定められた閾値TH未満の場合は、エンジン12が停止されて第2電動機MG2のみの動力で退避走行が行われ、平均値Pavが閾値TH以上の場合は、エンジン12と第2電動機MG2との動力で退避走行が行われる。これにより、エンジン12の出力異常が発生した場合で、平均値Pavが閾値TH以上の場合は、エンジン12が停止させられずに駆動されるので、第2電動機MG2によるバッテリ54の電力消費(充電量低下)が減り、退避走行の走行可能距離を延ばすことができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと電動機とを動力源とするハイブリッド車両の、制御装置であって、
前記エンジン出力に異常が生じた場合は、少なくとも前記電動機の動力で退避走行を行うものであり、
前記エンジン出力に異常が生じた場合で、所定期間の前記エンジン出力の平均値が、0以上の予め定められた閾値未満の場合は、前記エンジンを停止して前記電動機のみの動力で前記退避走行を行い、前記平均値が前記閾値以上の場合は、前記エンジンと前記電動機との動力で前記退避走行を行う、
ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に係り、エンジンに異常が生じた場合の、退避走行を行う技術に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンと電動機とを動力源とするハイブリッド車両において、前記エンジン出力に異常が生じた場合は、前記エンジンを停止し、前記電動機の動力で退避走行を行う技術が知られている。但し、退避走行では、前記電動機の電力源であるバッテリの充電量が低下し、更に、充電量が所定量未満になると車両走行不可になるため、退避走行の走行可能距離が限定的になってしまう。そのため、退避走行への移行はできるだけ抑制されることが望ましく、この目的で、前記エンジン出力の異常要因が、エンジン点火時期の誤遅角による出力異常である場合は、異常検出せずに誤遅角による出力異常が生じない作動領域へ動作点を変更し、エンジン駆動を継続させる技術が開示されている。例えば、特許文献1に記載のハイブリッド自動車がそれである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-20588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の技術は、前述のエンジン点火時期の誤遅角による出力異常には有効であるが、他の要因による出力異常に対しては効果が無い。他の要因による異常の検出でエンジンを停止させてしまえば、その後は電動機での退避走行に移行し、その結果、走行可能距離が限定的になってしまう。エンジン出力異常を検出するケースでも、例えばエンジンの出力が可能な場合は、エンジンを停止させるよりも駆動させた方が、前記電動機による前記バッテリの電力消費(充電量低下)が減り、走行可能距離を延ばすことができる。即ち、退避走行の走行可能距離に対しては、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジンの出力異常が発生した場合の、退避走行の走行可能距離を延ばすことのできるハイブリッド車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)エンジンと電動機とを動力源とするハイブリッド車両の、制御装置であって、(b)前記エンジン出力に異常が生じた場合は、少なくとも前記電動機の動力で退避走行を行うものであり、(c)前記エンジン出力に異常が生じた場合で、所定期間の前記エンジン出力の平均値が、0以上の予め定められた閾値未満の場合は、前記エンジンを停止して前記電動機のみの動力で前記退避走行を行い、前記平均値が前記閾値以上の場合は、前記エンジンと前記電動機との動力で前記退避走行を行うことにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、前記エンジン出力に異常が生じた場合で、所定期間の前記エンジン出力の平均値が、0以上の予め定められた閾値未満の場合は、前記エンジンが停止されて前記電動機のみの動力で前記退避走行が行われ、前記平均値が前記閾値以上の場合は、前記エンジンと前記電動機との動力で前記退避走行が行われる。これにより、前記エンジンの出力異常が発生した場合で、前記平均値が前記閾値以上の場合は、前記エンジンが停止させられずに駆動されるので、前記電動機による前記バッテリの電力消費(充電量低下)が減り、前記退避走行の走行可能距離を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、エンジン出力に異常が生じた場合の、退避走行の制御作動を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用されるハイブリッド車両(以下、車両とする)10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、エンジン12、第1電動機MG1、及び第2電動機MG2を備えている。また、車両10は、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、を備えている。車両10は、動力源として機能する、エンジン12及び第2電動機MG2を備えたハイブリッド車両である。第2電動機MG2は、本発明の「電動機」に相当する。
(【0011】以降は省略されています)

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