TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025027465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2024135150
出願日2024-08-13
発明の名称ソーセージの発酵品質を向上させる複合スターター及び応用
出願人合肥工業大学,HeFei University of Technology
代理人弁理士法人ソシデア知的財産事務所
主分類C12N 1/20 20060101AFI20250219BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】ソーセージの発酵品質を向上させる複合スターター及び応用を提供する。
【解決手段】複合スターターであって、ラクチプランティバチルス・プランタルムYR07、ラチラクトバチルス・サケイL.48、スタフィロコッカス・キシローサスS.14、スタフィロコッカス・スキウリS.18を含み、前記複合スターターは液体菌剤であり、ラクチプランティバチルス・プランタルムYR07、ラチラクトバチルス・サケイL.48、スタフィロコッカス・キシローサスS.14、スタフィロコッカス・スキウリS.18の有効生菌数の比率は1:1:2~4:2~4である。従来の発酵ソーセージと比較して、ソーセージのpH値を著しくかつ迅速に低下させ、腐敗菌の増殖を抑制し、製品の安全性を確保できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ソーセージの発酵品質を向上させる複合スターターであって、ラクチプランティバチルス・プランタルムYR07、ラチラクトバチルス・サケイL.48、スタフィロコッカス・キシローサスS.14、スタフィロコッカス・スキウリS.18を含み、
前記ラクチプランティバチルス・プランタルムYR07はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)に寄託され、寄託日は2022年8月18日、菌株の寄託番号はCCTCC NO:M20221303であり、
前記ラチラクトバチルス・サケイL.48はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)に寄託され、寄託日は2022年8月18日、寄託番号はCCTCC NO:M20221306であり、
前記スタフィロコッカス・キシローサスS.14は、China Center for Type Culture Collection(CCTCC)に寄託され、寄託日は2022年8月18日、寄託番号はCCTCC NO:M 20221305であり、
前記スタフィロコッカス・スキウリS.18は、China Center for Type Culture Collection(CCTCC)に寄託され、寄託日は2022年8月18日、寄託番号はCCTCC NO:M20221304であることを特徴とする複合スターター。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記複合スターターは液体菌剤であり、ラクチプランティバチルス・プランタルムYR07、ラチラクトバチルス・サケイL.48、スタフィロコッカス・キシローサスS.14、スタフィロコッカス・スキウリS.18の有効生菌数の比率は1:1:2~4:2~4であることを特徴とする請求項1に記載の複合スターター。
【請求項3】
発酵肉製品の製造における請求項1又は2に記載の複合スターターの応用。
【請求項4】
前記発酵肉製品は発酵ソーセージであることを特徴とする請求項3に記載の発酵肉製品の製造における複合スターターの応用。
【請求項5】
前記発酵ソーセージの製造方法は、
原料肉に調味料及び補助材料を加えて塩漬けにし、前発酵肉を得るステップ(1)と、
請求項1又は2に記載の複合スターターを、発酵肉に接種して均一に混合して、ソーセージを詰めるステップ(2)と、
25~35℃、RH80~90%条件下で20~40時間発酵させる発酵ステップ(3)と、
10~20℃、RH40~50%条件下で10~20日間発酵させる風乾ステップ(4)と、を含むことを特徴とする請求項4に記載の発酵肉製品の製造における複合スターターの応用。
【請求項6】
前記複合スターターは液体菌剤であり、其中,ラクチプランティバチルス・プランタルムYR07、ラチラクトバチルス・サケイL.48、スタフィロコッカス・キシローサスS.14、スタフィロコッカス・スキウリS.18の有効生菌数の比率は1:1:2~4:2~4であることを特徴とする請求項5に記載の発酵肉製品の製造における複合スターターの応用。
【請求項7】
前記ステップ(1)において、前記原料肉は、新鮮な豚もも赤身及び背脂表面の筋膜や腱部位を取り除いて洗い流し、肉を粉砕した後、豚もも赤身と背脂の割合を1~4:9~6に合わせて混合して得られたものであることを特徴とする請求項6に記載の発酵肉製品の製造における複合スターターの応用。
【請求項8】
前記ステップ(1)において、塩漬け温度は3~8℃であることを特徴とする請求項7に記載の発酵肉製品の製造における複合スターターの応用。
【請求項9】
前記ステップ(1)において、調味料及び補助材料は、塩2.5%、ブドウ糖0.7%、亜硝酸塩0.01%、ガーリックパウダー0.015%、フェンネルパウダー0.05%、黒胡椒パウダー0.05%、ソーセージフレーバー0.225%という原料肉に対する質量パーセントに従って添加されることを特徴とする請求項8に記載の発酵肉製品の製造における複合スターターの応用。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、肉類スターターの技術分野に関し、具体的にはソーセージの発酵品質を向上させる複合スターター及び応用に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
発酵ソーセージは、人工的な制御または自然環境条件下で微生物発酵を使用して独特の風味を生み出す一種の肉製品を指す。従来の発酵ソーセージは、生産環境中の微生物による自然発酵が主であり、製品の品質が不安定であった。純粋な微生物培養物の人工接種を使用して発酵を制御すると、製品の品質と安全性が大幅に向上できる。したがって、工業生産を達成するために、純粋な微生物培養物または調製物(すなわち、発酵肉製品スターター)を肉製品に人工的に接種することが一般的な慣行となっている。
【0003】
乳酸菌とブドウ球菌は発酵肉製品に最も一般的な微生物であり、発酵肉製品のスターターとしてもよく使用される。乳酸菌を接種すると、炭水化物を素早く代謝して酸を生成し、pHを下げ、腐敗や病原性微生物の増殖を抑制し、製品の安全性を向上させることができ、ブドウ球菌は、発酵肉製品の風味と色の品質に重要な役割を果たしており、一般的にタンパク質加水分解酵素、脂肪加水分解酵素、硝酸還元酵素活性を持っており、製品の風味特性に影響を与え、成熟した肉製品の乾燥プロセスを促進し、質感を改善し、同時にニトロソミオグロビンの形成を促進し、肉製品の良好な色の形成と安定性に有利である。発酵肉製品には風味の違いに応じて異なる微生物が必要であり、その用途は通常単一菌株に限定されず、単一菌株の単調さを補うために複数の菌株を組み合わせて使用される。
【0004】
菌株を標的的に接種した発酵肉製品は、食感と質感を確保しながら自然発酵に依存する不安定性を解決し、製品の安全性と品質の信頼性を大幅に向上させることができ、また、乳酸菌とブドウ球菌の複合接種の効果は単一接種よりも優れている。
【0005】
現在、国内生産に使用されるスターターは、ドイツのChr Hansen社のBactofermTMF-1など、主に欧米企業によって生産されているが、まだ国内株を使用して生産されていない。したがって、発酵性と増殖性に優れた乳酸菌やコアグラーゼ陰性ブドウ球菌をスクリーニングし、発酵ソーセージに適用することは、ソーセージや肉製品の加工にとって非常に重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ソーセージの発酵品質を向上させる複合スターター及び応用を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決策を提供する。
ソーセージの発酵品質を向上させる複合スターターであって、ラクチプランティバチルス・プランタルムYR07、ラチラクトバチルス・サケイL.48、スタフィロコッカス・キシローサスS.14、スタフィロコッカス・スキウリS.18を含み、
前記ラクチプランティバチルス・プランタルムYR07はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)に寄託され、寄託日は2022年8月18日、菌株の寄託番号はCCTCC NO:M20221303であり、
前記ラチラクトバチルス・サケイL.48はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)に寄託され、寄託日は2022年8月18日、寄託番号はCCTCC NO:M20221306であり、
前記スタフィロコッカス・キシローサスS.14は、China Center for Type Culture Collection(CCTCC)に寄託され、寄託日は2022年8月18日、寄託番号はCCTCC NO:M 20221305であり、
前記スタフィロコッカス・スキウリS.18は、China Center for Type Culture Collection(CCTCC)に寄託され、寄託日は2022年8月18日、寄託番号はCCTCC NO:M20221304である。
【0008】
さらに、前記複合スターターは液体菌剤であり、ラクチプランティバチルス・プランタルムYR07、ラチラクトバチルス・サケイL.48、スタフィロコッカス・キシローサスS.14、スタフィロコッカス・スキウリの有効生菌数の比率は1:1:2~4:2~4である。
【0009】
本発明に記載の複合スターターは、発酵肉製品の製造に使用することができる。
【0010】
ここで、前記発酵肉製品は発酵ソーセージである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

合肥工業大学
ソーセージの発酵品質を向上させる複合スターター及び応用
5か月前
合肥工業大学
宣威ハム由来の抗酸化ペプチド及びその調製法と活性測定方法
6か月前
合肥工業大学
マウス腸管オルガノイドを腸内分泌細胞に指向性分化するように誘導する培地及びその使用
7か月前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
24日前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
1か月前
個人
細胞培養容器
19日前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
19日前
サッポロビール株式会社
飲料
1か月前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
2か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
18日前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
2か月前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
10日前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
1か月前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
19日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
19日前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
24日前
個人
ナノ微粒子の製造方法
1か月前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
2か月前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
2か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
2か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
1か月前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
24日前
学校法人藤田学園
アンチセンス核酸およびその利用
1か月前
ZACROS株式会社
排気ユニット、及び培養装置
26日前
個人
移植材料の評価方法
1か月前
bitBiome株式会社
ポリペプチド及びその用途
18日前
学校法人東京電機大学
酵母、及び食品用添加剤
1か月前
学校法人上智学院
核酸塩基検出剤
2か月前
学校法人藤田学園
幹細胞付着用シート
24日前
相生ユニビオ株式会社
高グルコシルセラミド含有醸造物の製法
5日前
カルビー株式会社
睡眠の質を評価する方法
1か月前
日新蜂蜜株式会社
蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法
20日前
花王株式会社
5’非翻訳領域の改変方法
19日前
ネクスジェン株式会社
細胞の培養方法および組成物
2か月前
横河電機株式会社
伝熱装置、加熱装置及び処理装置
2か月前
花王株式会社
リパーゼの安定性向上方法
1か月前
続きを見る