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公開番号2025101235
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217928
出願日2023-12-25
発明の名称蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法
出願人日新蜂蜜株式会社,岐阜県
代理人個人
主分類C12G 3/02 20190101AFI20250630BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】イメージがよく需要者に好まれやすい物質の添加でアルコール度数を高めることができる蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法を、提供する。
【解決手段】蜂蜜、水、酵母、及び、ローヤルゼリー蛋白質加水分解物を含有する原料液を常温で保持することにより、アルコール発酵をさせる。ローヤルゼリー蛋白質加水分解物は、蜂蜜と同様に蜂産品であるため、蜂蜜酒や蜂蜜酢の原料としてイメージがよく需要者に好まれやすい物質の添加で、蜂蜜のアルコール発酵物のアルコール度数を高めることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
蜂蜜、水、酵母、及び、ローヤルゼリー蛋白質加水分解物を含有する原料液を常温で保持することによりアルコール発酵をさせる
ことを特徴とする蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記アルコール発酵は、再度蜂蜜を添加することなく一段階のみで行われる
ことを特徴とする請求項1に記載の蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法。
【請求項3】
前記原料液100ミリリットル当たりで、前記蜂蜜の固形分の質量を25g~35gとし、前記ローヤルゼリー蛋白質加水分解物の質量を0.1g~4.0gとする
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法。
【請求項4】
前記原料液100ミリリットル当たりで、前記蜂蜜の固形分の質量を25g~35gとし、前記ローヤルゼリー蛋白質加水分解物の質量を0.5g~2.0gとする
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
蜂蜜を発酵させた蜂蜜酒は、旧来よりヨーロッパ等で製造されている。蜂蜜は、ブドウ果汁や麦汁等と比べるとアルコール発酵しにくく、また、蜂蜜の糖度(蜂蜜由来のBrix)が高いとより発酵しにくいため、従前は蜂蜜の糖度が20未満となるように水で希釈してから、酵母によりアルコール発酵させているが、それでも到達するアルコール度数は2%~3%程度である。製造される酒のアルコール度数が高ければ、アルコール度数が高いまま製品化することも、アルコール度数を調整して製品化することも可能であるなど、製品化の自由度が高いため、蜂蜜酒についてもアルコール度数が高い方が望ましい。
【0003】
そこで、蜂蜜の酵母によるアルコール発酵を促進することを目的として、従来、種々の添加物を原料に添加する方法が提案されている。例えば、焼酎用米麹を添加する方法(特許文献1参照)、清酒麹及び三温糖を添加する方法(特許文献2参照)、ラッカセイ種皮を添加する方法(特許文献3参照)などである。
【0004】
しかしながら、本出願人らは、蜂蜜のアルコール発酵を促進する物質としては、蜂蜜酒の原料としてイメージがよく需要者に好まれやすい物質であることが望ましいと考える。
【0005】
また、特許文献1では、蜂蜜のアルコール発酵を促進する目的で焼酎用米麹を添加することに加え、二段階でアルコール発酵させることにより、アルコール度数を高めることも提案されている。具体的に、特許文献1には、水で希釈した蜂蜜に酵母を添加した上で更に焼酎用米麹を添加して1次発酵させた後、1次発酵に用いた重量の1倍~1.5倍の蜂蜜を加えて2次発酵させることにより、アルコール度数が高められると記載されている。しかしながら、アルコール発酵を二段階で行わせると、工程が複雑となり、手間がかかるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4376256号公報
特開2005-158号公報
特開2006-197933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、イメージがよく需要者に好まれやすい物質の添加でアルコール度数を高めることができる蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法の提供を、第一の課題とするものである。また、簡易な工程でアルコール度数を高めることができる蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法の提供を、第二の課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明にかかる蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法は、
「蜂蜜、水、酵母、及び、ローヤルゼリー蛋白質加水分解物を含有する原料液を常温で保持することによりアルコール発酵をさせる」ものである。
【0009】
上述したように、蜂蜜は本来、アルコール発酵しにくいことから、酵母によって蜂蜜をアルコール発酵させただけでは、得られる蜂蜜のアルコール発酵物のアルコール度数は2%~3%と低いものにとどまる。本発明者らは、多種の成分について検討した結果、ローヤルゼリー蛋白質加水分解物が蜂蜜のアルコール発酵を促進することを見出し、本発明に至ったものである。
【0010】
「蜂蜜のアルコール発酵物」は、酵母による蜂蜜のアルコール発酵物であって、固体分を除去(上槽)する前の状態のものを指している。蜂蜜のアルコール発酵物を上槽することにより、蜂蜜酒が得られる。また、蜂蜜酒、または上槽する前の蜂蜜のアルコール発酵物を更に酢酸発酵させることにより、蜂蜜酢が得られる。
(【0011】以降は省略されています)

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